見出し画像

バセドウ病2ф…3放射線治療の準備〈ヨード制限食〉

いよいよ放射線治療(アイソトープ)に取り掛かる準備期間(7日間)に入った。


■放射線治療[アイソトープ]とは

・ヨウ素とは甲状腺に取り込まれることで甲状腺ホルモンを合成するのに使用される物質
・放射性ヨウ素を甲状腺に取り込んで甲状腺の組織を破壊して小さくする事で、甲状腺ホルモンの合成を減らすというもの。

[何故ヨード制限食をするのか]
甲状腺ホルモンを生産するにあたってヨウ素が甲状腺に取り込まれる性質がある。
従って、その性質を利用し、しっかり放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれて甲状腺組織が破壊されるように、1週間はヨウ素の摂取を避け、甲状腺にヨウ素が取り込まれていない環境を体内で作ってあげる必要があるということだろうか。〈推測〉


ヨード制限において口にしてはいけないもの。
代表的なものは海藻類、ヨード卵、そしてイソジンのうがい薬。
海藻類にはたっぷりのヨウ素が入っている。

なので、、
和食は大体アウト(昆布出汁)。
ヨーグルトとかゼリーとかも寒天が使われているのでアウト(ゼラチン)
外食はそもそも何を使われているか分からないから基本アウト(冷やしトマトとか枝豆とか野菜単体はOK )
といった所だろう…。

そして、ちゃんと放射線治療を成功させたかったのもあって、結構神経質になっていた。
海藻類がダメなら、、
「魚介類は食べてもいいのかな…?」とか…
同じ海で生息していることから疑問に思った。
なので、病院から渡されたプリントに記載されている〈食べてはダメな食材〉以外に、ヨードが含まれている食材を調べた。

やはり魚介類もヨードは含まれていた。
多量摂取はダメだが、普通の食事量なら大丈夫って事なんだろう…
不安なものは口にはしたくない。
そして、普通の量とは言え、バセドウ病はお腹が空く。
つまり、普通の量では足りないということ。
だから避けるようにした。
(そもそも普通の量が分からない笑)

元々自炊タイプだが、あれもこれも食べられないのは大分キツかった。
毎朝ヨーグルトを食べていて、且つ、和食、海藻(特にひじきの煮物)、お魚さん大好き人間には我慢大会な1週間だった。

バイト先では
「ひもじい~よぉ~」「ひもじ~~~ぃ」
って言っていた。
ずっとお腹も鳴っていた。
勿論笑われた。

何せ、バセドウでお腹は空くわ、食べたい物も食べられないヨード制限食、、。 
食の喜びが満たせなかった。
早くひじきの煮物が食べたい。もずくが食べたい。
そう思って過ごしていた。

昔、前のバイト先で同じ病気を経験して、アイソトープ治療をした人も同じ事を言っていたのを思い出した。

「本当に外出先では何も食べられないし、これ食べていいのかな?とか最終的には疑問だらけになって本当にキツかった。」

と言っていた。
私も同じ現象に陥っていた。
海産物系はとにかく全部避けることにして、無事に辛かったヨード制限食を終えた。

ただ、ヨード制限食をして
食べ物のありがたみ」は物凄く実感した。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?