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〇鉄道の分岐器を徹底解剖!〇京都鉄道博物館に行ってみた!
みなさんこんにちは。FromDOBOKU鉄分向上計画の先頭に立つ、ドボ鉄ことTakashiです。今回のミッション、鉄道の分岐器って、どんな仕組みで、どうやって作っているのかを調べるという、とてもマニアックな課題をいただき、何だかウキウキしている私です(笑)。そのウキウキがにじみ出ている動画を、Youtubeにアップしてしまいました。。
そんな私と、鉄道を愛するドボジョが、まず一緒にレポートした先は、
京都鉄道博物館
です。今回は、京都鉄道博物館に潜入し、館内の土木マニア垂涎の展示を眺めつつ、ミッションである分岐器のことについてレポートしてきました。その動画が、こちらです!!
今回は、この動画の撮影の裏側などをちょっとご紹介したいと思います。
■京都鉄道博物館とは??
京都鉄道博物館とは、文字通り京都市内にある、鉄道関係の展示がとても充実した博物館です。京都駅からJR嵯峨野線で1駅、「梅小路京都西駅」から歩いてすぐのところにある博物館です。
鉄道関係の展示が充実した博物館は、最近いろんな場所で見かけます。さいたま市にある、鉄道博物館や、名古屋市にある、リニア・鉄道館などがありますが、ここ、京都鉄道博物館の魅力は、何と言っても「動態保存されている蒸気機関車が、現役時代そのままの機関庫に保存されている」ことだと思います。まずは本題に入る前に、そんな博物館の魅力をお伝えします。
■旧・梅小路機関区の機関車庫
まずは、その旧・梅小路機関区の機関車庫をご案内します。これは、大正3年(1914年)に完成した、鉄筋コンクリート製の機関庫で、転車台の周りに扇形に機関車を収容できる構造になっています。今では国の重要文化財や、土木学会の「選奨土木遺産」にも指定されています。
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この中に、静態保存された機関車だけでなく、今も動き続ける機関車なども収容されており、ある意味今も現役で使われていることがすごいです。
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後ろに見えるのは、現役の機関区時代に使われていた給水塔。
■鉄道博物館館内で、「ドボク」な展示を眺める
さて、館内で、土木を感じることができる展示を色々とみてみましょう。鉄道土木技術の進化の過程で、残しておくべきものが多数展示されています。
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現代の鋼材を用いた支保工ではなく、丸太の支保工の時代の模型。
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北陸新幹線が開通し、この区間は「ハピライン福井線」に移管されました。
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古い部材や模型などが展示されているだけでなく、小さな子供たちが遊びながら原理を学んだり、実物の仕組みがわかる展示もあります。
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落橋してしまう様子が、実演できる展示です。
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曲げてもたわみが小さいことを実演できるおもちゃ。
■軌道・分岐器について学んでみよう
さて、鉄道博物館に、ドボ鉄を派遣してしまうと、ミッションそっちのけにいろんな展示に首ったけになってしまうので、そろそろ本題に戻りましょう(笑)。今日のミッションは、軌道、とりわけ分岐器について学ぼうとしていますが、京都鉄道博物館に、そんな展示はあるのでしょうか?
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この分岐器は、「だるま型」の転轍機で動く分岐器です。「だるま型」は、分岐器を制御する人が、人力でレバーを動かせば、分岐器が作動するという、いたってシンプルなシステムです。何かの拍子で分岐器が作動しないように、転轍機に錘がついています。
そして、屋内には・・、
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いろんな場所で見かける、電動の分岐器が展示されていて、実際に指令を与え、作動させることができます。その模様は、動画にしっかりと格納されていますので、是非そちらをご覧ください!
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様々な転轍機が展示されています。
軌道の展示のほうはというと・・、
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マクラギのタイプの展示。
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温度などで伸縮するものを吸収できる仕組みです。
こんな感じで、土木構造物や軌道のことなども含め、多数の展示を見たり聴いたり触れたりできるなど、五感で体験できるのが、この博物館なのです。鉄道の博物館といえば、お子様連れや、鉄道マニアを連想される方は少なくありませんが、こんな感じで土木を体感できる展示を楽しめば、どんな方にでも楽しむことができると思います!
■終わりに
今回は、分岐器のことを学びに、京都鉄道博物館に訪れました。土木に関する展示を集めるだけで、こんなにたくさんあるので、一瞬ミッションを忘れて楽しんでしまうくらいの場所でした(やはりちょっとウキウキしすぎでした(笑))。
次回は、分岐器のことをもっと知りたいと思い、いよいよ「分岐器製造工場」に潜入しますので、お楽しみに!!
<2024/4/30更新>
分岐器製造工場に潜入した際の動画が、YouTubeに公開されました。ものづくりの技術が凝縮された工場での、なかなか知られていない分岐器製造の舞台裏を、ちょっと覗いてみませんか?
【著者紹介】
Takashi KATO:京都市伏見区出身、八王子市南大沢在住の土木技術者です。趣味は鉄道旅行から派生した街歩き。土木技術者として、鉄道旅行を愛する人として、街歩きを等のことを自身のnoteアカウントに掲載しています。土木学会 土木の魅力向上特別委員会幹事長。noteのお題企画「#私の学び直し」で入賞。個人noteはこちら。