『おかしのまちのおかしなはなし』作者・いわさきさとこさんってどんな人？④絵本を通して伝えたい思いとは
いよいよ、いわさきさんの連載も最終回を迎えてしまいました。
最後となる第4回は、いわさきさんが大事にしている考えや絵本、イベントに対する”思い”にフォーカスしました。
今までの連載ともあわせて、最後までお楽しみいただけたらと思います！
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絵本をつくるうえでの家族との関わり
身近に子どもがいるので、ラフを描く段階で子どもの反応は見るようにしていますね。
絵本をつくる上で、ひとりよがりにならないようにする、というのは心がけているので。
とはいえ、途中で家族に意見をもらったりすることはしないです。
途中で夫や子どもにああだこうだ言われちゃうと嫌になっちゃうので…
自分をさらけ出すという意味で、ファーストインプレッションで感じたことをそのまま形にしたほうがうまくいくことが多いんです。
家族は私がコツコツやってるのをいつも近くで見てるから、受賞したときは娘に上から目線で「頑張ってると形になるんだね」と言われたりしました。(笑)
サービス精神旺盛！なイベント空間
書店などのイベントでは、絵本のイメージそのまんまの自分を出したいなと思っています。
なるべくイベントに来てくださった人には、「いわさきさんといると楽しいな」と思っていただきたくて。
被り物とか自分で作って、イベントではそれを被っていることも多いです。
被り物は子どもも「いいじゃん！」と言ってくれますね。
この間のイベントでは、娘も手伝ってくれて一緒に被りました。
近くにいたり、絵本を見てもらうことも多いから、娘も一緒に絵本をつくってる感覚なのかも。
娘も絵本作家になりたいらしく、最近では「おかしのまち」の新しいキャラクターを考えて、「編集さんに見せて」って言ってきたりします。(笑)
自分が考案したキャラクターが採用されるのを心待ちにしていて。
絵本を通して伝えたいこと
私、生きていくうえで笑いが一番大切だと思っていて。
夫がとてもひょうきんで、けんかをしたことがほとんどないくらい、いつもおかしくて笑っているんです。
夫と出会うまでは辛いことも我慢して乗り越えて、みたいな根性論でやってきたんですけど、笑ってやってみたら嫌なことも楽しく乗り越えられるということに気づいて。
笑って過ごすことって大切だなと思ったから、それが絵本のベースにあります。
悲しい絵本もいいんですけど、やっぱり自分が伝えたいことはこれかなと思う。
考える規模が大きいかもしれないけれど、今の世界情勢は地球温暖化とか戦争とか、生きていくうえでいろいろ不安要素が多いじゃないですか。
それでも今を、そして未来を生きていかなきゃいけない子どもたちをどうやって応援できるかと考えたときに、絵本を通じて今生きていることを少しでも楽しいと思ってもらいたい、と思って。
ダイレクトに押し付けてしまうのではなくて、たわいもない、ユーモアのある話の中にメッセージを落とし込むことで、子どもたちに分かりやすく受け取ってもらえたらいいな、と思って描いています。
◆いわさきさんの思いは、こちらからもご覧いただけます！
絵本作家を志すあなたへ
「きっと自分の思いは誰かに届く」と思って絵本を描くといいと思っています。
絵本作家を志して、ただ漫然と描き続けてる方って多いんじゃないかなと思うんです。
やっぱり作家という仕事はひとりよがりになりがちだから、客観的なエビデンスをもとに、視点を変えてみる（読み手側を意識する）のはとても大切だと思っています。
大人による大人のためのものではなくて、やはり子どものことを常に考えて、子どものための絵本を描いてほしいなと思います。
まとめ
ここまで全4回にわたって配信してきた、いわさきさとこさんの連載。
いわさきさんのこと、『おかしのまちのおかしなはなし』という作品のこと、たくさん知っていただけたでしょうか？
今まで経験してきたいろいろな葛藤をポジティブに捉え、一歩一歩着実に階段をのぼって来られたいわさきさんの行動や考え方は、絵本作家を目指す方をはじめ、みなさんの心に響くものがあったのではないかと思います。
そして、この作品はキャラクターがいっぱい、みんな個性豊か！
でもお互いの良さを認め合っていける、不器用だけど純粋な心の持ち主です。
にぎやかなキャラクターたちの中に、みなさんの心に刺さる子がきっといるはず。
すでに過去の投稿でお知らせしておりますが、『おかしのまちのおかしなはなし』は、本日7/3(水)～7/5(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される「第15回ライセンシングジャパン」の弊社ブースに登場いたします。
彼らの魅力を、グッズも展示しながら存分にお伝えしたいと思っていますので、ぜひ足を運んでくださいね。
いわさきさん渾身のキャラクターグッズも勢ぞろいで、みなさんをお出迎えします！
この作品が、もっともっとたくさんの方に愛されますように！
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