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心理的ゲーム

身体と同じように心にも栄養が必要だ。心に栄養が不足して飢餓状態なってると、それが栄養まがいのものでも毒でもなんでもいいからとにかく手に入れようとする。

心理学でいう「心理的ゲーム」については前にも書いたことがある。よかったら読んでみて。

心理的ゲームにはいろいろな種類があって、中でも有名なのが「はい、でも」ゲームとか「ほら、見つけたぞ」ゲーム。

「はい、でも」ゲームのイメージ
医師:風邪ですね。粉ぐすり出しておきますね。
患者:はい。でも私、粉ぐすり飲めないんです。
医師:では錠剤にしましょう。
患者:はい。でも薬は避けるようにしているんです。
医師:そうですか。それではできるだけ部屋をあたたかくして水分をたくさん摂って早めに就寝してください。
患者:はい。でもこのところ仕事が立て込んでいて家にも帰れない状況なんです。
医師:・・・・・(この人は何をしに病院に来たんだ!)
患者:(風邪ひとつ治せないの? この無能医者め!)

「ほら、見つけたぞ」ゲームのイメージ
上司:この資料作るの初めてだよね? 手伝ってあげるよ。
部下:ありがとうございます。助かります。
上司:まずこのアプリケーションを開いて・・・
部下:はい。
上司:そうそう、合ってるよ。次にこのフォルダから最新のファイルを選んで開いて・・・
部下:はい。
上司:あっ! ダメじゃないか! 入力する前に別名保存しておかなきゃ。元のファイルが変わっちゃうじゃん。そんなことも知らないの? そんなでよく給料受け取れるよね。
部下:(手伝ってもらうんじゃなかった…)

心理的ゲームでは、ゲームに参加する人が「迫害者」「被害者」「救援者」という3つの役割を互いに担当する。

上記のイメージで、医師は救援者、患者は被害者から始まり最後は迫害者に。上司は救援者から迫害者に変わっている。

こういったコミュニケーションがパターン化する。この人と話しているといつも同じように嫌な気持ちになる、なんてなことはないだろうか。

心理的ゲームのやっかいなところは、ゲームを仕掛けている側も仕掛けられている側も、それが心理的ゲームだと気がついていないところにある。

自分の心に栄養が足りているか、よくよくモニターしておかなくちゃだ。

世界のゴキゲンが増えるといいなって考えたりしゃべったり書いたりしてます。ありがとうございます。