【時に刻まれる愛:2-3】ふたりの絆
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執務室隠された地下室の、さらに奥にある、誰も知らない部屋。
それは一目で、執務室だと分かった。
手前にある研究室とは、雰囲気がまったく違う。
研究室のエリアは、難しい本や資料が机の上に山積みにされており、きれいに整っているというよりは、生々しい努力の積み重ねが感じられる雰囲気だった。
それに比べて、この執務室は、とても綺麗に整っている。
机の上には、ほとんど何も置かれていない。
黒い電話。
連絡帳。
それに、何かのスイッチが置いてあるだ