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人間は矛盾する生き物である

こんにちは、ゆうすけです。

人間は矛盾する生き物であると聞いて、皆さんはどう思ったでしょうか。

そんなことはない、自分は一貫性のある考えをしていると思ったでしょうか?

僕もできる限り、自分の発言や行動に矛盾がないように生きているつもりですけれど、気が付くとあれ?なんて思うことがあります。

いや、矛盾といっても例えばどんな?って思いますよね。

例えば僕は、最近まで就活をしていたので自己分析を行っていました。お粗末なものですが笑。そこで僕は、忍耐強く物事を続けることができるという月並みな性質を自分の中に見出しました。

確かにこれは、いままでの記憶を振り返ると自分の持っている性質であると思います。結構厳しいバイトを3年以上続けたりとか、ギターを習っているときは毎日欠かさず練習していたとかね。

でも、カラマーゾフの兄弟という小説を読破しようとして何回も途中であきらめたりするようなこともあったりするわけです。

まあ、自分のなかでの優先順位の大きさとかそういう兼ね合いもあると思うんですけれど、僕は常に忍耐強い性格を発揮するわけではありません。

もっとわかりやすい例であれば、友達と遊んでいるときは楽しいし、人と関わることが好きだと思う一方で、自分ひとりでなにかをする方がずっと気楽で楽しいと思う時があったりしませんか?

こんな感じで人間って矛盾というか、つかみどころがないように見えると思うんです。人間の心を正確に理解することはほとんど不可能なことではないかと思います。

さっきカラマーゾフの兄弟が出てきましたけれど、僕、罪と罰はなんとか読み切っているんですよね。当時の僕は高校生だったので理論的な思考こそ至高みたいな考え方でした笑。道徳的にどうこうとか、人間ってどういうものかなんてものをあまり知りませんでした。

そんなわけで、主人公のラスコーリニコフの、英雄(真に優れた人間)は法に縛られない、法を犯しても裁かれないというような考えに共感しました。ラスコーリニコフは自分が英雄であると信じて、質屋の老婆を殺して金を手に入れ、それで自分が成功すればなんの問題もないと思って犯行に及ぶわけです。

でも途中で邪魔が入り、老婆ともう一人リザヴェータを殺してしまいます。そこで、計画が狂ったことが影響してか、もともとそういう運命だったのかラスコーリニコフは熱病になります。幻覚をみたり精神的に不安定になります。

すいません結構昔に読んだので、こんな感じであっているかわかりませんが、ラスコーリニコフは自分が信じた理論を全うできなかったわけです。

当時の僕は、人間の脆さのようなものを感じとりました。結局ロボットではないので考えたことを必ず実行できるわけでもないし、考えが変わることもあるわけです。

ついでに、罪と罰では宗教についてもいろいろ描写があるのですが、無神論者だったラスコーリニコフが最後には神に祈るとかそんな描写があった気がするんですよね多分笑。

これで結構、自分のなかの宗教観も変わりました。人間は弱い生き物なので、神にすがることで強く生きていけることもあるのかなーなんて。そもそも現代の日本でこそ、無神論者って多いですけどちょっと時代をさかのぼったり、海を越えれば宗教を信仰していることが当たり前なわけで、そんな悪いモノであるはずがないと思うんですよね。神がいるとかいないとかではなく、一つの道徳を説くようなものだと思います。

近代での理性万能主義のほうが、よほどおかしい宗教じみているように感じます。

話が発散してしまいましたが、人間とは完全に理性的な生き物ではないし、矛盾をはらんだ生き物なので、良い意味で人間に対するハードルを下げると幸福に、肩ひじ張らずに生きられるのではないかと思いました。

いや~罪と罰は結構感銘をうけた作品なので、カラマーゾフの兄弟もなんとかして読み切りたいですね~笑。ゆるく未来の自分に期待しておきます。


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