楽しい授業をつくるだけが先生じゃない
"Respect Others"
保健体育の先生を目指していた僕がふと、最近感じたことを少しばかり聞いてほしい。
体育の授業に限った話をするので、他の教科に関しては一切触れないです。
体育の授業といっても、前提条件として、僕は教育実習や大学での模擬授業でしか授業らしいものをしていないので、感じたことをそのままに、批判覚悟で書きます。
体育の授業って義務教育のうちの記憶はありますか?
「あの授業楽しかったなぁ」
「○○先生の授業、いつもワクワクしてたなぁ」
そんな過去はありますか?
僕はあります。
「○○先生の授業が楽しかったなぁ」って経験はありませんが、
体育の授業はどんな授業でも好きでした。
小さい頃から身体を動かすことが大好きで、基本的にスポーツはなんでもできたのですが、さすがに全知全能のゼウスでもないので、苦手な競技もいくつかありました。
例えば、バスケットボールや器械運動。
特にこの2競技は苦手意識がありました。
しかし、体育の授業でバスケットボールや器械運動をする時でも
誰よりも楽しんでいた自信はあります。
出来なくても、楽しい
この感覚が本当に大事。
でも、指導することが難しい。
だからこそ、授業自体を楽しいものにすることは大事だけど、
力技のような感覚で授業だけを盛り上げる必要ってないんじゃないかなと。
体育の授業は割と好きな生徒が多いので、楽しい授業をつくることは割と容易なことだ。(生徒にハマるかどうかはその時次第だと思うが、、、)
でも、この「体育の授業が好き」な生徒は運動能力が高く、スポーツが得意な子どもが多いだろう。
運動が苦手だから、体育も嫌い。
そんな声をよく聞くけど、そうじゃない。
絶対違う。
運動が苦手でも、体育を好きになってもらう努力を先生はするべきだし、
得意不得意を好き嫌いにつなげるような感覚にならないでほしい。
運動音痴でも、運動好きでよくない?
運動が苦手な生徒に対しても、身体を動かすことの楽しさを味わってもらうことは可能だと思う。
その積み重ねが生涯を通したスポーツカルチャーを創っていくのかなと。
これはスポーツ庁の資料ですが、週1日以上スポーツを実施している成人が少しずつ増えていることが分かります。
しかし、まだまだ13.2%も「現在運動・スポーツはしておらず今後もするつもりはない」と答えた。
約1,000万人は運動・スポーツをしていないようだ。
この約1,000万人の中で、どれだけの人が運動・スポーツに苦手意識があって
運動・スポーツに目を向けなくなり、運動機会を失っているのか。
そういったスポーツネガティブ(スポーツに消極的な人)を少しでも減らせるような授業づくりをしていく必要があると思う。
そのためには、その競技自体に対して得意不得意があろうがなかろうが、
自身で競技の中から楽しさを見つけることが必要だと思う。
実際に僕は、バスケットボールがとても苦手で、シュートも入らないし、
ドリブルもできなかったが、ボールをキャッチすることとボールをパスすることは得意だった。
そして、足の速さにも自信はあったので、ポジション取りをして、パスを受けやすくして、シュートの巧い人にパスをするという役割を確立させて、バスケットボールの授業を楽しむことが出来た。
一定の運動能力があるから出来るんじゃないかと言われることがあるが、
それは違う。
アイススケートや器械体操はまったくもってセンスがない。
しかし、小さな成功体験の積み重ねを経験していくことで自己肯定感を引き上げることで、「出来なくても、楽しい」を実現させている。
どれだけ小さな成功体験でも、出来ない人からすれば大きな成功体験に繋がることもある。
「これくらい出来るだろう」という感覚で目標を立てるのではなく、出来ない人目線で考えることも大切だなぁと。
じゃあ具体的な対策案はあるのか。というと、まぁないんですよね。
でも考えるのはめちゃくちゃ好きだし。
そもそも学校によっても違うし、競技によっても違うので具体的な対策案なんてあってないようなもんですよね。
一緒に考えたりとか、少しばかりの提案などは出来るのでコメントやSNSのDMに飛んで相談頂ければと思います。
読んで頂きありがとうございました。
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