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採用面接の最終段階の会食で、「人に期待しない」と言って落ちた話

5年半己れのすべてをかけていたといっても過言では無いベンチャー企業を辞めて、転職した先は、桁違いの大きな企業。はたしてこれでよかったのか、とか考えたことの記録。

「あんまり人に期待しないんです」と言ったら、落ちた。これが理由なのかは自分の推察に過ぎないのだけど、いくつか思い当たる事象のうち、もっともインパクトがありそうなのはこれである。

ベンチャーから大企業に転職して半年が経ったが、転職したいなと思っており、またベンチャー企業を受けている。
ある企業の選考が進み、カジュアル面談含め面接を3回受け、4回目はオフィス見学と代表含めた主要メンバーと会食であったが、その会食の席で、ちょっと正直になりすぎた。

「人に期待しない」と思っていることは事実である。人に対して何か不満を感じるのは、期待が裏切られたと感じるからだ。であれば、常に人に対してフラットな状態でいることが、自分の精神衛生上も事業推進上も効果的であることを身をもって知っている。

なので、「人が嫌い、興味がない、他の人を評価しない」というネガティブなお話ではない。対象者に対してプラスに転じることはもちろんあるし、ゼロがマイナスになってもあまり気にしない、ということなのだが、こんな真意はちょっとの雑談の中では人に伝えることは難しく、今回も言葉が足りなかった、というよりも、言わなくてよかったな、と一定の反省をしてはいる。

そもそもなぜ「人に期待しないようにしてる」なんて発言をするに至ったのか。

会食に参加していた中堅の女性社員が、社内の他の社員の働きぶりに対し、「自分があの仕事してたときはもっとやってたのに、あの人たちは頑張りが足りない」という不満を漏らしており、「もすこさんはどう思いますか?」と意見を求められたからである。
正直、その不満を聞いて、「こんな席でそんな話するかね」「傲慢な人だなぁ」と思ったがそのまま伝えるわけにもいかず、「自分の能力を基準にするとがっかりすることもあるのでそこそこにフラットに接したらラクですよ」、という趣旨で、「私は人に期待しないようにしている」と言ったのであった。

これは言い方や文脈によっては、相手をそして自分を殺すキラーワードである。

よく考えればそうだとわかるのだが、あのときの私は相手の人たちを軽視していて調子に乗っていたのだろうなと思う。その他の自身の発言を顧みても、いつもならもうちょっと自信なさげに気を遣っているところ、バッサバッサ切っていたなと。まあ、それは相性が合わなかったということの表れのようなきもするけど。

しかし、CEO面接などは通っている後でちょっと気を緩め過ぎた。メンバー評価で落ちることもあるよね、忘れてた。反省反省。



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