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幸福日和 #069「時間と深く向き合う」


時間に対する自分の考え方が、
数年前と比べて明らかに変わっていることを実感しています。


若い時は、時間なんていくらでもあると考えていたし、惜しいものだとは思っていませんでしたから。そうして、だらだらと無為な時間を過ごしながら、いつまでも時間があることに甘えていたのかもしれません。

最近になって時間とは決していつまでも流れているものなのではなく、どちらかといえば時間をかけて自分の一部を削りながら歩んでいること、そのもののことであるように考えるようになりました。

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ちなみに、こうして毎日投稿をしていると、皆さんには僕がきっちりとした性格に見えるのかもわかりませんが、実はズボラで適当なことも多々あるんです。
昔から、何かに集中するというよりは「なんとなく」生活をしてきたことの方が多かったのかもしれません。

(なんとなく)テレビをつけて、(なんとなく)買い物に出かける。
そして、(なんとなく)ケータイをいじる(当時はスマホなどなく、、、もっぱらガラケーでiモードばかりしてました、、、)。
そうした「なんとなく」の時間ばかりを、やはり(なんとなく)送っていた。

「なんとなく」以上に「ながら」も多い。

テレビ見(ながら)会話する。
音楽を聴き(ながら)勉強する。
話をし(ながら)仕事する。

そうして「なんとなく」や「ながら」に翻弄されながら、
どれだけ物事との関わりを浅いものにしてきてしまったのだろうかと、数十年経って反省している自分。

お金やモノは、稼いだり購入すれば手に入れることができるけれど、時間だけは何をどう頑張っても二度と戻ってはきません。

大切なことに時間を注ぐことができているだろうか。
物事と正面から向き合えているだろうか。

ほんの少しの時間でもいい、
あれもこれもと考えるのはやめてみる。

「一つのことだけ」に集中して向き合う時間を
一日の隙間の中で持ってみると一日の深みが増してきます。


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一日に数分だけでもいい。
ただそのことだけに集中してゆきたい。


◉1時間だけ集中する。

家族や側にいてくれる人がいれば、その時間を共有できることに感謝し楽しむ。いつも一緒にいるのだから、何を当たり前のことをと思うかもしれないけれど、きちんと正面で向き合って会話をしているだろうか。
お互いの目を見て、お互いの想いや考えを合わせているだろうか。

会話をしているつもりでも、視線はスマホの方を見ていたり、ご飯を食べながらテレビを見たりしてはいないだろうか。その場に居てくれる誰かときちんと向き合ってみる。

そうすると、自分と相手との間に、あたたかいものが感じられる。気がつけば、やさしさや喜びに心が満たされる。


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◉30分だけ集中する。

仕事や家のことで忙しくて、1時間集中する余裕すら持てない。
では、30分くらいならどうだろう。

例えば、30分だけ一冊の本に集中してみる。

普段本を読んでいても、そこまで集中してその世界に入り込めているだろうか。本を「読む」ということだけでは深さが足りないのかもしれない。言葉を通じてその奥にあるものに触れているという感覚で味わってみる。一つ一つの言葉をそうやって噛みしめるように読んでいくと、それまで気がつかなかった景色が見えてくるかもしれません。言葉の幹や葉が、伸びやかに立ち上がってくるかもしれません。
なぜ筆者はこの言葉を選んだのか、こんな問題に真剣に向きあっているのか、そうしたことが自分のことのように重なり合うこともあります。

お気に入りの短い文章があれば、その30分の時間の中で何度も何度も読み見返して味わうのもいいかもしれませんね。きっと、今まで以上に自分と本との関わりが深いものになっていくはず。

本でなくてもいいんです。
手紙を書くことでも、音楽に集中するでもいい。
30分で集中できるものは日常に溢れています。

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◉5分間だけ集中する。

それでも、どうしても時間がないということがあります。

ご飯を食べる時間もない。会社に泊まらなければ仕事が終わらない。
そんな時だって集中出来ることはある。
日本にいた時、僕はどんなに忙しくてもよく「瞑想」をしていました。

至る所で瞑想ってできるんです。

例えば、オフィスの休憩室。コーヒーを片手に目を閉じて、まっさらな気持ちになれる、そんな数分を大切にしていました。
また、駅のフォームで電車を待つ数分、イヤホンに心地よい音楽を流しながら目を閉じて少しだけ現実から離れることも大切な習慣でした。

たった5分のことだけれども集中すれば、
重く曇っていた気持ちは、いくらでも軽やかにしていける。

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若い時は、頭の中があれだけフワフワしていたのに、
「集中する習慣」を身に付けて以来、あらゆる状況で考えを切り替えられるようになりましたし、状況に流されなくなったんです。

また、なんとなく向き合ったことは、記憶にほとんど残っていないけれど、集中できたことは、数分の出来事であってもなぜだか記憶に刻まれています。

1時間、30分、5分。

忙しければ1分でもいい。
今日も何かに、しっかりと集中することを考えてみる。

さて、そうしているうちに記事執筆に30分も集中していました。

コーヒーでも淹れて、リラックスへと集中していきますか。
何時間でも、、、、。

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