抱えすぎてはいませんか?
不思議なもので、
人にはそれぞれの器の大きさがあって、
そこに入るだけのものを入れようとする
生き物なのだそう。
大きな器を持っていれば
その分だけたくさんのものを抱えて
その器を満たそうとするものだし、
小さければ小さい分だけ、
その限られた容積の中を埋めようとするもの。
そうして気がつけば、
器から溢れるほどのものを抱えてしまい。
器そのものの重みに耐えきれなくなり、
自分の器を手放したくなる時もある。
「もうこれ以上、無理だ」
全てを手放したいと感じることがあれば、
それは器をひっくり返すべき時ではなく、
その中の何か一つを手放す時なのだと思うんです。
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僕は昔から、大切にしていた習慣があります。
それは、一つを得たら一つを手放すということです。
例えば、一冊の本を購入したら、
本棚に溢れてしまう一冊は
手放してしまうんです。
もちろん一冊一冊の本は
僕にとって価値ある大切なものです。
でもそれは「捨てる」のではなくて
「手放す」という思いで溢れた本棚から
放ってあげるんです。
本当に必要なものって、
たとえ手放したとしても、
巡り巡って必ずその人の手元に戻ってくるものだと思うんです。
また、手放した時にこそ、
その一冊の中の言葉が自分の中に
後から染み渡ってくることだってあります。
これは趣味のようなものや、
毎日の習慣でもそう。
手いっぱいになってしまったら、
一度、何かをやめてみる。
本当に必要なことは、
あとから再び始めればいいんです。
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自分の器から溢れそうなほどに
抱えてはいませんか?
何かを得たら、
何かを手放してみる。
新しいことを始めたら、
今までの何かを辞めてみる。
感動を受け取ったら、
その感動で何かを表現してみる。
情報過多に溺れてしまいそうな時代の、
大切な考え方だと思うんです。
最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。