ワールドトリガーの面白さ③

Lomy@selfleveling

2021年2月24日 22:37

まだ続くワールドトリガーの魅力
前回の記事、あらすじ、戦闘とキャラについて。

3.国家間の争いが根幹だけど暗くならない

国同士の争いが物語の前提にあり
家族を失った者もいれば
ネイバーフットでは今も戦争が続いているという。
ボーダー本部のある三門市も
いつ戦場になるかわからない状況。

にも関わらずどんよりした気持ちになることはほぼない、
むしろ気持ちよく見られるアニメだと思います。

あれだけキャラクターの細かい設定があるので
人物像もしっかり考えられているんだろうと思います。
暗い過去があっても
後ろ向きに生きている人がほとんどいません。

訓練も部活的なノリで
比較的明るい雰囲気で話が進んでいきます。

唯一復習に燃えている子も
陽気な子をチームに入れて
バランス取っている感じです。

1番過酷な人生を歩んできたであろう遊真も
少しも辛そうな雰囲気を出さず淡々としてます。

未来が見える迅さんも
人が死ぬ未来とか見ているのに
色々見すぎてか飄々としていています。

敵であるネイバーも
根っからの悪とか狂気に満ちたような
常軌を逸しているような人はいないという印象です。
攻めてきたメンバーもある意味では被害者ですが
あくまで冷静に任務遂行。

マイナス感情など精神的な部分には
あまりつっこんで触れない感じです。
だからあまり暗い雰囲気にはなりません。

気持ちがどう変化したかっていう描写も
細かくは描かれてません。
でもきちんと成長していることがわかるように
実戦での立ち回りや発言の変化という形で
さらっと伝わるようになっていると思います。

キャラクターやストーリーの設定、戦闘スタイルといい
精神論ではなく論理的です。
感情に訴えかけた鬼滅の刃とは真逆…

そんな論理の世界で唯一、実力がない故か
精神論でとんでもない行動をするメンタル最強主人公、修。

この100人を超えるキャラクターの中で
私は修だけはものすごく嫌い…
キャラクター人気投票で人気なのは
唯一精神的強さが強調されているからかもしれませんね…

多分私の考え方は木虎タイプだから修に腹が立つのかな
実力は修以下です…

弱すぎる主人公、持たざるメガネ　修　中学生　15歳

アニメでもすぐ泣いてしまう私が
あんまり泣かなかったアニメｗ

感情を揺さぶられるのが嫌な人や
明るい気分でいたい人には見やすいと思います。

4.サイドエフェクトという特殊能力がHSPぽい

サイドエフェクト。

意味は副作用。
トリオン能力が高い者にまれに出現する能力。
特殊能力といっても超常現象ではなく
悪まで人間の機能の延長という
バトル漫画にしてはかなり地味な特殊能力です。

超感覚、超技能、特殊体質、強化五感という4つのランクがあり
鋭い感性の持ち主、HSPさんならハッとするはず…

HSPとは5人に1人、敏感で繊細な人の総称です。

サイドエフェクトは簡単に発現するものではなく
持っている人は非常に少ない貴重な存在です。

●超感覚　未来予知　迅さん

「おれのサイドエフェクトがそう言ってる」
目の前の人間の未来が見える。

迅さん無しにはワートリは始まらないくらい
重要サイドエフェクトです。

HSPさんは危機管理、察知能力が高いというところで
近いものを感じます。

●超技能　動物と意思疎通　お子さま隊員　陽太郎

だいたいカピバラ？の雷神丸に乗っている。
言うことを聞いてくれるかは別問題らしい。

HSPさんは繊細な感覚で人の気持ちを察したり
共感能力が強く動物の気持ちまでわかる人もいるそうです。

●特殊体質　感情受信体質　影浦隊長

自分に向けられた他人の感情が
体に突き刺さる感覚がある。
影浦隊長に不意打ちは決まりにくい…

これも刺激を感じやすいHSPさんあるある…
勝手に相手の気持ちを感じ取ったり
怒っている人の緊張感を感じたりして
人間関係がうまくいかないのよくわかります。

●特殊体質　強化睡眠記憶　隅っこで泣いてしまうアタッカー4位　村上隊員

寝ている間の記憶整理・定着能力が高すぎる天才。
出来すぎて孤独を経験。
1回見た技は通用しない。

情報処理能力が高いHSPさんと同じ。
1つのことから多くの情報を得られるなど
似ている能力かと思いました。

●強化五感　強化聴覚　きくっちー

聴覚が通常の5～6倍。
地味すぎて健康診断でサイドエフェクトだと知った。

強化五感こそHSPの特徴そのものって感じですね。
鋭い感覚で周囲の変化によく気づく。

●超技能？　嘘を見抜く　　遊真

「おまえつまんない嘘つくね」
発言から嘘をついているかどうかわかってしまう。
子供にとってはつらい能力…

直感が鋭かったり、
些細な仕草から
相手の気持ちを察したりしてしまう
HSPさんの気苦労が絶えない
原因の一つかなぁと…

敏感・繊細で周りを気にしすぎて
生きづらいHSPさん。
作品内でもサイドエフェクト持ちは
苦労している描写が多々あるので
共感してしまいます。

ちゃんと向き合って認めてくれる人がいれば
かなり幸せですが…

サイドエフェクトは
戦闘や交渉で有利に使える。
HSPも使い方次第では
仕事で有利になる
と教えてくれているのではないでしょうか？！

サイドエフェクトがどんな経緯で
考えられたか知りたいですね。

もしHSPきっかけで誕生したのなら
ワートリを通してHSPについての理解が
世間で深まるかも知れませんｗ

その他ワートリのいいところ

ファンと作品を大切にしている感じがします。

芦原先生の体調不良で長期間休載していたこともあってか
ファンサービスがすごい気がする。

他の作品がどんなものか
あまり知らないですが…ｗ

データブックに納められてる情報量も大量です。
芦原先生自らファンからの質問に
300個くらい回答していたり。
ファンが知りたいデータ集もたくさんありました。

結構謎だった各隊員のボーダー入隊時期や
あまり本編には関係なさそうな
勉強ができるかどうかなどまとめられてます。

あと一般的にファンブックみたいなものは
主人公目線で書かれている場合が多いのかなと
勝手に思っています。
なので主人公のことは
遊真、修、千佳と呼び名で書きそうなところですが
ふつうに他の登場人物と同じで名字で書かれています。
順番もボーダー上層部から始まって
A級、B級のランク順になっています。
主人公である以前にボーダーの隊員。
パラメータのデータ自体、
ボーダー内での評価という設定みたいです。

「ボーダーブリーフィングファイル」
というタイトル
ボーダーの重要情報開示書類
みたいな意味だと考えると
世界観を大切にしているんだなと思いました。

公式ツイッターでは
キャラクターの誕生日には
誕生日おめでとうツイートが上がるらしいです
主要キャラだけでなく
多分誕生日わかっているキャラみんななのかな？

キャッチコピー大賞
読者からワールドトリガーのキャッチコピーを公募。
受賞作品はポスターになって
渋谷駅にでかでかと張り出されていたそうです。