より深い顧客理解のために。freeeのPMMが設計した「紙とハンコベースの経理業務」体験研修とは?
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より深い顧客理解のために。freeeのPMMが設計した「紙とハンコベースの経理業務」体験研修とは?

どうも、freee PMM編集部です。

新型コロナウイルスの影響で、かつてないほどテレワークが推進されています。しかし、freeeが2020年10月に実施した調査によると、テレワークが許可されていても出社しなければならない人は82%。ネックになっていたのは紙ベースでの社内申請や、請求書発行業務でした。

freeeを利用すれば、このような紙の手続きによる課題は全て解決可能です。
しかし、freeeをお客様に案内する上で、「紙をベースとした業務がどういうものかわからない」という社内課題がありました。
なぜなら、freeeでは入社してから一度も印刷をしたことがない社員が多くいるぐらい、freee社内ではあらゆる業務でペーパーレス化が徹底され、紙をベースとした業務を体験できる機会がなかったからです。

ユーザーのペインがわからなければ、プロダクトの価値を届け切れないのではないかーー。

そこで、PMM(プロダクト・マーケティング・マネージャー)の尾籠主導で「紙ベースでの業務」を体験するプロジェクトがスタートしました。

尾籠 威則(Takenori Ogomori)
慶應義塾大学文学部図書館情報学専攻 卒
日本オラクル、外資系アナリティクス企業を経て、2016年1月にfreee株式会社に入社。
会計事務所向け部門の立ち上げ、SET(営業企画)、導入コンサルティングチームの立ち上げ、事業開発を経て、現在PMMとしてプロダクトのストーリー構築とコンテンツ作りを担う傍ら、年間70以上のセミナー登壇を行う。

「紙を使った社内申請がどんなものかわからない」freee社内、効率化しすぎ問題

ーー「紙とハンコベースの経理体験研修」が始まった経緯を詳しく教えてください。

尾籠 新型コロナウイルスの影響から『freeeを活用してテレワークやペーパーレスを推進したい』という問い合わせが増加しました。

freee社内は自社プロダクトをフル活用することで、社内業務が超効率化されています。バックオフィス業務は全てWeb上で行い、紙での共有は行いません。出社しなくても全く問題ない状況でしたし、入社してから一度も印刷をしたことがない社員も多数いました。

承認もボタンをクリックするだけで終わります。ハンコも必要ありません。経費申請時の交通費計算も、社内のカレンダーに訪問先の住所を登録していれば自動で電車賃が算出され、領収書はスマホで写真を撮るだけで完了します。印刷や糊付け、ハンコも必要ありません。freeeをお使いいただければテレワークやペーパレス化を実現できるという実績もあります。

スマートフォンで経費精算

尾籠 しかし、freee社内のペーパーレスが進んでいるが故にお客様の課題をイメージしきれない社員がいました。

ユーザーの業務改善を推し進めていくためには『この業務はfreeeだとこう改善できる』と提案できなければなりません。ユーザーの既存業務の把握が肝になるので、紙ベースでの経理業務を体験できる研修を作ることにしました

7つの成果物の「質」と「スピード」を競う体験型研修

ーー 研修の内容について教えていただいてもいいですか?

尾籠 この研修で体験してもらった業務は、紙ベースでの経費申請、請求書発行、債権管理、入金管理、支払管理です。

1. 紙ベースの経費精算を体験しよう!2.支払管理を体験しよう!3.請求書作成業務を体験しよう!4.債権管理を体験しよう!5.消し込み業務を体験しよう!6.仕訳承認依頼を体験しよう!

尾籠 たとえば、『経費精算』の体験では、架空のスケジュール帳を見て実際に『交通費精算書』を作りました。カレンダーを見てYahoo路線図で運賃を検索し、領収書計算書に記入・印刷して上司にハンコをもらいます。

紙を用いた交通費の経費精算体験

リアリティを出すため、上司に承認をもらう際は、実際に研修体験者が自分の上司にハンコを押してもらいます。

経費精算で四苦八苦

尾籠 『請求書作成業務』の体験では、請求書発行依頼書と顧客台帳を見て請求書を3枚作成しました。

請求書の作成体験

リアリティを出すために作成した請求書には角印の代わりに100均のスタンプを押し、作法に則って三つ折りし、封筒に入れます。切手の代用にはこれまた100均の『お寿司シール』を使っています(笑)

請求書の押印・封緘体験

尾籠 そして、経理の実務も体験してもらうため、経費申請や請求書発行の体験で作成した証憑の情報も加え、エクセルを用いた債権債務の管理から会計ソフトへの転記作業まで体験してもらいました。

債権債務管理及び会計記帳の体験

債権債務管理で四苦八苦

ーー 研修を作る上で、工夫した点を教えてください。

尾籠 ただの研修だと退屈してしまうのでは?と考慮し、ゲーム性を持たせることにしました。7つの成果物を提出してもらい、その「質」と「スピード」を競います。

質とスピードで順位付け

また、リアリティの追及にもこだわりました。100均でハンコや封筒を揃えるのはもちろん、実際に実務で使えるレベルの申請書や請求書、各種台帳もExcel方眼紙で一から作りあげました。

そういえば通帳も一から作り上げましたね。今は個人の場合ネットバンキングが前提なので、紙の通帳の入金情報を確認して消し込みするというのがイメージし辛いのです。
イメージしてもらえるよう、家にあった紙の通帳を引っ張り出して、スキャンして明細を入力し印刷し、紙を用いた業務を体験してもらいました。

預金通帳

また、実際のバックオフィス業務でありがちなひっかけも作り、注意深く備考欄や顧客台帳を読み解かないと正解にたどり着けないような仕組みになっています。

ーー バックオフィス「あるある」が言えるようになりそうですね。

尾籠 経費精算体験に関しては『全従業員あるある』、それ以外の体験は『経理あるある』ですね。
特に、『経理あるある』はググっても出てこないので、体験することでより深い顧客理解につながったのではと自負しています。

1回目の研修には11人が参加し、そのうち上位3名を表彰、社内SNSでも発表しかなり好評でした。

上位3名を表彰

ーー 参加者からどう言う反応がありましたか。

尾籠 例えば、参加者からはこんな声が届いています。

実務担当者の大変さとfreeeの価値を改めて強く実感しました! 体験型の勉強会はすごくいいと思います!ありがとうございました  新卒3年目で初めて印刷・押印を経験し、いい体験になりました。 ありがとうございました!  貴重な体験、ありがとうございました!コンテンツが本格的すぎて、本当に気が滅入りながら作業させていただきました涙 時間がたつにつれ、奇声をあげはじめる人、本当の業務と区別がつかなくなりガチでJMに電話しはじめる人など、通常では考えられない行動をとる人が増えていきました。お客さまの苦悩は計り知れないと実感しました。 準備も相当大変だったかと思います、本当にありがとうございました!業務にいかしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

ーー マネージャーに電話しちゃった人もいるんですね(笑)

尾籠 リアリティの追求にかなりこだわったので、嬉しい反応でした(笑)この体験研修を通して、参加者は紙ベースでの経理業務の大変さを痛感できたようです。

取り組みが評価され、社内研修に組み込まれることになりました。すでに新卒研修でも実施されています。今後も定期的に、お客さまと相対する社員や新入社員向けに実施していく予定です

ーー 経理業務を体験することで、課題に共感できるし、ソリューション提供にも役立ちそうですね。

尾籠 そうですね。あとは、前職での紙ベースでの業務の大変さを思い出した、という感想もありました

新人の頃総務課長に詰められまくった成果が今日実を結ぶとは思ってなかったです。笑笑 アンケートにも書きましたが、freeeにいるとペーパレスが当たり前過ぎて…改めてfreeeのプロダクトの価値と、前職で自分が事務作業大嫌いだったことを思いだしました。貴重な機会をありがとうございました!  前職のときにこんな作業に時間使ってる場合じゃないんだよな~って感じていたのを思い出しましたw 貴重な体験会ありがとうございました!

尾籠 freeeを使えば、全ての業務の電子申請・電子承認が可能です。コロナ下でテレワークのニーズが高まる中、これまで最上位版でしか利用できなかった電子稟議のプランを今年からプロフェッショナルプランにも開放しています。

この開放はかなり思い切った意思決定でしたが、機能を開放することで多くのユーザーの生産性が上がることは、freeeのミッションである「スモールビジネスを、世界の主役に。」を実現する上で必要不可欠であると考え、機能を解放するに至りました。

今では、freeeを利用すればかなりの低価格で社内のペーパーレス化やテレワーク化を一気に促進いただける環境ができあがっています。

自分が介在することで、社会を理想に近づけるのがプロ

尾籠威則(takenori ogomori)

ーー PMMの仕事の魅力や、やりがいについて教えてください。

尾籠 社内課題を見つけたら、自由かつ迅速にアクションできる点です。役割固定がなく、新しいことにどんどんチャレンジできます。

freeeは2019年12月に上場し、社員数も拠点も増えています。大企業の中でスピード感を持って爆速で進められる点は大きな魅力です。企画から実行までが非常に速く、今回の体験研修も2021年4月7日に実施が決定し、4月19日に第1回を開催しました。

ーー 体験研修のための説明資料や、リアリティを出すためのアイテムなど、かなり手が混んでいて、短期間でよくここまで作り上げたなと正直驚いています。

尾籠 私は、自分が企画・介在するのであれば150%のクオリティを届けようと、日々仕事に取り組んでいます。社内向けでも社外向けでも関係なく、自分が介在することで「見方が変わった」とか、何かしら人生に影響を与える仕事がしたいんです。

社会を少しでも理想(To-Be)に近づけるような仕事、感動してもらえる仕事をすることが、私にとって働くことの意義ですね

ーー PMMの仕事は、どんな人に向いていると思いますか?

尾籠 社内評価のためではなく、お客様や社会の課題解決にコミットできる人に、PMMの仕事はすごく合っていると思います。

チャレンジが好きな人、好奇心がある人、自分で仕事を作り出していくことが好きな人、あとは、何か一つでも強みを持っているとがいいですね。PMMチームは、スペシャリティを重視しています。社内の困りごと解決する、特命のような存在を求めています。

また、社内のプロと対峙するにあたり、自分はこれは負けないという思いがあるとやりやすいと思います。

私たちが一緒に仕事をするのは、社内のプロフェッショナルたちです。マーケター、営業、PM、エンジニアなど、プロが困っていることを一緒に解決していくためには、PMM自身にも強いプロ意識が必要です。

ーー 尾籠さんにとって「プロフェッショナル」とはどんな人ですか?

尾籠 私にとっての『プロフェッショナル』は、自分が介在することで課題を解決し、より理想的なものにつなげられる人です。

・部門横断で調整ができる人
・お客さまに刺さるストーリーやクリエイティブを構築できる人
・難しいことをわかりやすく表現できる人

全部揃っていたら最強ですが、どれか一つでも大歓迎です。freeeのPMMは、やりたいことはなんでもできるし、社内に解決すべき課題はたくさんあります。この記事を読んでいる方で、freeeのPMMとしてチャレンジしたい方がいたら、ぜひ応募してみてほしいです

尾籠威則(Takenori Ogomori)

ーー インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。PMMの求人に興味がある方は、ぜひ下記のリンクのフォローをお願いします。

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