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「ポイントは毎日嫌にならず、続けられるか」freeeラジオvol.5 書店「OH! MY BOOKS」・福永紋那さん

3月27日に下北沢「BONUS TRACK」で開催されたイベント、「フリーランスゆるつな会〜オールfreeeデイspecial〜」。確定申告を無事に終えたであろう個人事業主やフリーランスが集まり、“ゆる”〜く“つな”がって一年の労をねぎらうことをテーマとした本イベントは、当日約400名もの方々が集まり大盛況となりました。

イベントでは様々な職種のフリーランスをゲストに迎えたトークイベント「freeeラジオ」を実施。履歴書を書く機会がほとんどないフリーランスの方々に「フリーランスの履歴書」を作成していただき、これまで歩まれてきた人生の変遷を振り返りながら、仕事、お金にまつわる話を聞きました。

▲当日はゲストの他にも、フリーランスの方々の履歴書を展示。それぞれ個性が溢れた内容に、来場者は興味津々。

本記事では「freeeラジオ」、当日のトークの様子をお届けします。
今回のイベントのラスト、五人目のゲストは書店「OH! MY BOOKS」の福永紋那さん。聞き手はme and youの竹中万季さんです。


それではfreeeラジオ、オンエアです!

一人なら、働き続けられるかも

─よろしくお願いいたします。書店「OH! MY BOOKS」は半年前くらいにできたばっかりなんですよね。それまでは会社員だったということで、フリーランスになった経緯を教えてください。

私はもともとチームプレイが苦手という自覚がありました。なんでチームプレイができないのか分析してみたら、どうやら私はオンとオフのスイッチが離れているみたい。仕事としてオンの状態でどれだけ頑張っていても、一度オフになったら、なかなかオンの状態に戻れないんです。

それに私には謎の負けん気の強さがあって、職場の同じチーム内でもライバル視しちゃう。だからチームで働くときは“超”オンモード。誰にも頼らずに、一人でやらなきゃという考え方が続いてしまって、周りがどれだけ優しくしてくれてもチームに入って仲間として働くことができませんでした。この状態では今後、何十年も働き続けるのはしんどくて難しい。どうしたら働き続けられるかを考えて、オンもオフもない生活をしようと思いました。

─オンとオフを分けたい、という人もいる中で、オンオフを“なだらかに”しようと思われたのですね。

そうです。それを実現させるためには、一人でかつ、全責任が自分にある状態のほうがよかったんです。お客さんや取引先との関係を大切にする上でも、お店としての対応を自分で決められる、つまりお店に立つのもメールに返信するのもぜんぶ自分っていうのが、私にとっては重要なのかなと思っています。

─ひとり孤独な状態で、責任がのしかかるのが大変と考える人もいると思いますが、紋那さんにとっては自分だけで責任を持ってやっていくほうが楽なんですね。

楽かどうかというよりも、振り絞って考えた結果、これしか無理でした。もう働くこと自体無理かもしれないと思っていたのですが、一人でなら働き続けられるかもしれないと考えました。

毎日嫌にならずに続けられそうだから、本屋になった

─本屋さんを始めて、今、どんなことを感じていますか。

実はお店を本屋さんにしたのは、毎日とにかく嫌にならずに続けられそうだったから。「好きなことを仕事にしよう」とかではないんです。自分のお店をやろうと思ったとき、お菓子屋さんは好きだけどお菓子作れないし、とか好きなことも含めて色々と考えた結果、なんとかできそうだったのが本屋でした。本屋なら、自分が食べていける分くらいは頑張れるかなって。

─続けられるかどうかは、自分で仕事をやっていく人にとっては大事なことですね。

一人で働くようになって、毎日のいろんなことについて「これでいいのかな?」と不安に思うことの連続ですが、それでも一日の終わりとか、振り返ってみたときに、「これが仕事だと思うとすごいな、たのしいな!」と思います。

─フリーランス歴半年ということで、初めて確定申告したと伺いました。どうでしたか?

確定申告やらなきゃ、という思いは年が明けてからずっと頭にありました。周りの人に勧められたfreeeを使っていて、本屋のレジのシステムをfreeeに連携しているので実際の手入力は少なく、ほとんど自動連携だけでいけました。重荷に感じていた割には、そんなに大変ではありませんでしたね。

あと、freeeはアプリで取引登録できることを知ったので、今後は電車で毎月その月の経理作業を終わらせるスタイルで頑張っていきたいです。

大事にしている言葉は、諦め

─ではここで、freeeユーザーのじゅんこさんからお便りが届いています。「紋那さんが今、大事にしている言葉はありますか?」

私は本当に時間にルーズで、15時オープンなのに15時にお店に到着、みたいなことがよくあるんです。でも、ちゃんとしなきゃという気持ちはあるから、「取り返しのつかないことをやってしまった……私はお客さんを裏切っている……」と毎度すごい罪悪感に苛まれて。なのに、また次の日は電車に乗れない。

最初はそれをどうにかしたくて、一時間早く寝るとかいろんな対策をやってみていました。でも考えてみたら、そんな対策はすでに生まれてから30年、色々と試してきたんです。

だからもう諦めて、開き直って、遅れたときにどう対処するかを考えるようになりました。オープン前の入口に「ちょっと遅れているかもしれません。インスタグラムのストーリーズをみてください」と貼っておくとか。つまり大事にしている言葉は……諦めですね。

─(笑)。でもお店は人と人との関わりだから、お手紙を貼るだけで印象は変わりそうです。それでは最後の質問です。経理作業のとき、どんな音楽を聴いていますか?

Little Simzの「Gorilla」です。音数が少なくて刻んでいく小気味よさが、淡々とやる作業に合う気がします。こういうヒップホップを聞きながら作業すると、自分がサバイブしている感覚をより味わえますね。

─福永さん、ありがとうございました!

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開催時間:AM10時〜AM12時
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〈福永さんの履歴書〉

〈プロフィール〉

福永紋那さん(書店「OH! MY BOOKS」店主)

1989年・兵庫県淡路島生まれ。2023年9月に東京・幡ヶ谷と初台の間にOH! MY BOOKSという個人書店をオープン。店主が1冊ずつセレクトした古本・新刊と、本を読む生活がたのしくなる輸入文具や雑貨・アクセサリーなどを取り扱っており、平日は夜22時まで営業しています。営業スケジュールはお店のInstagramをチェックしてみてください!

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