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【書評・要約】レバレッジ・リーディング

今回は本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』を紹介します。この本では年間400冊以上も本を読む著者の本田さんの本の選び方や読み方などについて書かれた本です。

結論を一言で

この本の結論は「レバレッジ・リーディングを駆使して効率的に自己投資をしよう」です。まずはレバレッジ・リーディングの解説からしていきましょう。

レバレッジ・リーディングとは

レバレッジ・リーディングとはその名の通りてこに関係しています。本書ではビジネスにおいて、てこを利用して効率的に結果を出すための読書がレバレッジリーディングだとされています。

ではビジネスにおいてレバレッジを利用するとはどういうことなのでしょうか?本書では次のように書かれています。

それでは、ビジネスにおいてレバレッジをかけるには、どうすればいいのでしょう。その答えは、本を読んで、そこに書かれているノウハウを自分流に応用し、実践で活用することです。

要するに、本に書いてある偉大なる先人たちが残してきた知恵を利用しましょうということです。極端な例でいうと8191は素数ですが、すでに分かっているこれを素数かどうかじっくり考えるのは時間の無駄ですよね(趣味や研究は除く)。

本を読み、ノウハウを自分に合うようにアレンジし行動することで、一から考え始めるよりよっぽど早くうまくいく、というのが著者の主張です。

戦略的な読み方

しかしながら、自分に合ったやり方を見つけるためにはいろいろなやり方に触れなければなりません。そこで本書では多読が必要だと述べています。ここではその多読の具体的なやり方について2つ紹介します。

・目的を明確に

本を読むときにまず目的を明確にすることが大事です。これはメンタリストのDaiGoさんも言っていました。

例えば私の例で行くと、この本からは「アート思考とは何なのかをざっくり知ろう」、あの本からは「効果的な文章の書き方の、実践しやすいやつを学ぼう」などです。

これは非常に大事で、カラーバス効果という心理効果で説明できます。例えば「今日青いものをいくつ見た?」といきなり聞かれても正確には思い出せませんが、一日の始まりに「青いものがいくつあるか」と念頭においておけばその情報が入ってきやすい、といった感じです。

自分でテーマを決めることで漫然とした読書から自然と緩急のついた読書に変わります。

・制限時間を設ける

本書では、本を読むときは例えば1時間など、制限時間を決めるといいと述べられています。確かにいつまでに読まなければと思うと集中する反面、いつでも良い本は漫然と読んでしまいますよね。上の目的を明確にと組み合わせることで、例えば「ゲーム理論の概要を1時間で学ぶぞ」といったように読むべきところとその集中力は格段に上がります。

読書後のフォロー

いくら良い本を集中力高く読んでも、思い出せなかったり実行に移さないのであれば意味はありません。

本書では、大事だと思ったところを抽出し、メモを作ってその抽出したものを持ち歩き、隙間時間などで繰り返し読むことが推奨されています。

しかし時代は進んでいますので、私は電子書籍のkindleを利用した方法をお勧めします。kindleにマーカーの機能があることはご存じの方が多いと思います。しかしそのマーカー部分を読むために電子書籍を開くのは面倒ですよね。そこで、kindleの機能の1つにマーカー部を一気に確認できるサイトがあります。

上のリンクからアマゾンにログインするとメモとハイライトの部分が一括で見られて復習に便利です。ぜひお使いください。


また、ノウハウを覚えるだけでなく実践しないと意味はありません。よく言われているのは「知っている」、「わかる」、「できる」、「教える」の4つのステップです。

例えば戦車のことを知っていても動かすには操縦が分からないと意味ないですし、動かし方がわかっていても動かせないのでは意味がありません。

本書でも次のようにまとめられています。

とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。読まなければ始まらないのは無論ですが、読んだだけで実行しなければそれで終わりです
たくさんの冊数を読むことも大事ですが、たくさん実行することのほうが大事です。とにかく行動して、試してみてほしいと思います。

まとめ

・本を読むことでビジネスにレバレッジを効かせられる

・目的や時間をハッキリさせ、戦略的に読む

・読むだけで終わりにせず、実際に行動する

以上が本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』の要約です。制限時間の件は個人的にハッとさせられたので早速実践したいと思います。他にも本田さんおすすめの本や本の選び方についても詳しく書いてあるので気になった方は是非買ってみてください。


これからも本の要約をメインに発信していこうと思うので、おすすめの本や要約してほしい本がありましたらコメントください。また、ツイッターのフォローやスキもよろしければお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






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