オカケン@役立つ本の要約

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オカケン@役立つ本の要約

本の感想、要約を中心に、思うが儘につらつらと書こうと思っています。特に未来志向、経済学、歴史の本が好きです。 モチベ維持のためにもフォローしていただけると幸いです。Twitter→ @okakenbook

最近の記事

【要約】この先どうなる?『未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか』

今回は大野和基さんの『未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか』を紹介します。この本は著者による8人の「世界の知のトップランナー」へのインタビューを通してこれからの世界を予測し未来への不安を軽減する目的で書かれた本です。 その8人とは『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンド氏や『サピエンス前史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏、『LIFE SHIFT』のリンダ・グラットン教授に『スーパーインテリジェンス』のニック・ボストロム氏など錚々たるメンバーです。表紙を見ただけでも興

    • 【書評・要約】エキスパートはオワコン? 『僕は君たちに武器を配りたい』

      今回は瀧本哲史さんの『僕は君たちに武器を配りたい』を紹介します。 この本は格差社会やブラック企業、ワーキングプアなど昨今の厳しい状況下で生き抜くためのヒント、「武器」について書かれた本です。ちなみにkindle版は現在74%ポイント還元中なので実質約500円と非常にお買い得です。(5/31現在) 結論を一言でこの本の結論は、「スペシャリティになり、資本主義を自分らしく生きろ」です。以下引用を交えて解説します。 人材のコモディティ化現在の就職市場は人材がコモディティ化して

      • 日本企業でイノベーションが生まれない理由 世界標準の経営理論#5

        日本企業からイノベーションが生まれにくい理由は何だと思いますか? 「上司の頭が固いから」「お金がないから」「独創的な発想を持つ人がいないから」など色々考えはあると思います。今回は経営学からみた理由を、入山章栄さんの『世界標準の経営理論』の12、13章に沿って紹介したいと思います。 イノベーションとはそもそもイノベーションとは何でしょうか。経済学者のジョセフ・シュンペーターは「新結合」と表しています。ざっくりいえば知識Aと知識Bを足して新しい考え方、知識Cを作ることです。よく

        • 経済学は使えない? 限定合理性について 世界標準の経営理論#4

          今回は入山章栄さんの『世界標準の経営理論』の中でも第11章の限定合理性について紹介します。経済学に懐疑的な方や、経済学を学び始めた人は是非読んでみてください。 カーネギー学派の主張皆さんは経済学を理想論だと感じたことはありますか?もしくは経済学を学んだけど現実にはこんなうまくいかないよと思ったかもしれません。 これはまさしくカーネギー学派の主張の根底にあるものです。カーネギー学派とは企業行動理論や、知の探索・知の深化の理論の総称ですが、要は従来の経済学を批判を根底に持つ学

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          【書評・要約】成功するメンタルの在り方 思考は現実化する#1

          今回はナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』及び『図解強化版 思考は現実化する』を紹介します。 この本は著者のナポレオン・ヒルが、1900年代に成功した500名を20年かけて追跡し、その成功哲学をまとめたといわれている本です。 『思考は現実化する』は良い本なんですが、如何せん分厚く、エピソードが多いのでまずは上の図解verや漫画を個人的にはお勧めします。今回は『図解強化版 思考は現実化する』に沿って書いていきたいと思います。 成功の定義本書では成功哲学を体系化しています

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          【書評・要約】レバレッジ・リーディング

          今回は本田直之さんの『レバレッジ・リーディング』を紹介します。この本では年間400冊以上も本を読む著者の本田さんの本の選び方や読み方などについて書かれた本です。 結論を一言でこの本の結論は「レバレッジ・リーディングを駆使して効率的に自己投資をしよう」です。まずはレバレッジ・リーディングの解説からしていきましょう。 レバレッジ・リーディングとはレバレッジ・リーディングとはその名の通りてこに関係しています。本書ではビジネスにおいて、てこを利用して効率的に結果を出すための読書が

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          【感想】生涯投資家 コーポレート・ガバナンスについて

          今回は村上ファンドでおなじみ村上世彰さんの『生涯投資家』の紹介および感想を書きたいと思います。この本は村上さんの半生をなぞりながら彼の投資哲学、これからの日本への提言など内容盛りだくさんの本となっております。 感想を一言で私の感想は、「村上さんは自分の考えをなんとしても貫くアツいお方」です。その考えは本書でこのように再三書かれています。 私が目指してきたことは常に「コーポレート・ガバナンスの浸透と徹底」であり、それによる日本経済の継続的な発展である。 この考えを貫くため

          【感想】生涯投資家 コーポレート・ガバナンスについて

          【書評・要約】 Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

          今回はケン・ シーガルの『Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学 』を紹介したいと思います。一見思考法の本かな、と思いますがアップルの歴史にも多く触れており二通りの楽しみ方ができる本です。 結論を一言でこの本の結論は、シンプルさはあらゆるものに適応できる重要な概念だ、です。以下引用を交えて解説します。 シンプルさとは?そもそもシンプルさとは何でしょうか。感覚的にはわかっているような人も多いでしょうがこの本での定義を確認してみます。 シンプルさを表現する

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          読まなきゃ損!人はなぜ無料が好き? 予想どおりに不合理#2

          今回は『予想どおりに不合理』の3章、ゼロコストのコストについて紹介します。ただほど高いものはないとよく言いますが、人はなぜタダに惹かれてしまうのでしょうか… タダ!の力著者は、無料は無料は不合理のスイッチだと語っています。いくら無料につられるとはいえ、不合理に行動してるかと言われれば納得しない人もいます。そこで本の中の実験を少しわかりやすく変えて紹介しましょう。 チョコレートの商売を始めることにした。チョコは2種類で、1つは小粒の一般的なキスチョコ、もう一つは1粒で30円

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          【書評・要約】合コンの必勝法 モノの価値は相対的に決まる 予想どおりに不合理#1

          今回はダン・アリエリーさんの『予想どおりに不合理』の1章、相対性の真相について紹介したいと思います。この本は行動経済学を、たくさんの面白い実験を交えてわかりやすく紹介している本です。行動経済学を学ぶきっかけには最適な本だと思います。 新聞の購読いきなりですが質問です。皆さんが新聞を購読するとして、以下のようにプランがあるとしたらどれを選びますか?読み進める前に少し考えてみてください。 ・電子版のみの購読      5900円 ・印刷版のみの購読      12500円 ・

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          寡占なのに利益が減る?ゲーム理論 世界標準の経営理論#3

          今回は入山章栄さんの『世界標準の経営理論』の中でも8章と9章にあたる、ゲーム理論について紹介します。名前だけは聞いたことがあるというゲーム理論のをわかりやすく解説されていますのでその内容を引用を交えて紹介します。 ゲーム理論とはゲーム理論とは、例えば「相手がある行動を取ったら、自分はどう行動するか」あるいは「自分がある行動を取ったら、それに対して相手はどう行動するか」といった、相手の行動を合理的に予想しながら、互いの意思決定・行動の相互依存関係メカニズムと、その帰結を分析す

          寡占なのに利益が減る?ゲーム理論 世界標準の経営理論#3

          学歴はやはり必要? 正直者が馬鹿を見る? 世界標準の経営理論#2

          今回は『世界標準の経営理論』の中の「情報の経済学」についてです。 情報の経済学という理論は、組織・人のビジネス取引における「情報の非対称性」を出発点に論じられ、古典的な経済学に比べて人間の意思決定において現実に近づいたものとなっています。そこから皆さんの生活の具体的なところまで落とし込める理論なのでわかりやすく読んでいただけると思います。早速紹介していきます。 情報の非対称性とは情報の非対称性とは、市場で取引する買い手もしくは売り手の保有する情報に差がある状態を指します。

          学歴はやはり必要? 正直者が馬鹿を見る? 世界標準の経営理論#2

          【書評・要約】なぜ差別化が大事なのか SCP理論『世界標準の経営理論』#1

          今回から入山 章栄さんの『世界標準の経営理論』の要約を何回かに分けて投稿します。というのも、この本はたくさんの理論が紹介されていて、1つにまとめきれないのです… 今回はSCP理論とポーターの競争戦略について要約し、なぜ企業は差別化を重視しているのかについて解説しようと思います。 SCP理論(産業組織論)とはSCP理論とは簡単に言うと、この世には構造的に儲かる産業ともうからない産業があり、その儲かる/儲からないの構造を体系化したものです。 例えば本書では米国主要産業の株主

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          【書評・要約】ハウ・トゥ アート・シンキング

          今回は若宮和男さんの『ハウ・トゥ アート・シンキング』を紹介しようと思います。 この本はタイトルや構成が非常に面白いものになっていますので、気になった方はこの記事だけでなく本も読んでみてください。 結論を一言で「アートシンキングとは今の時代に必要な、ちがいを生み出す思考法だ」 ただ、この本に結論らしい結論はないので、強いて言えばということになります。以下本書からの引用を交えて解説します。 「おなじ」と「ちがい」今の時代は「ちがい」が必要と書きましたが、少し前までは「同

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          【書評・要約】ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか

          今回は『ゼロトゥワン 君はゼロから何を生み出せるか』(著 ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ)を紹介したいと思います。 この本はPayPalでおなじみのピーターティールがスタンフォード大学で行った企業に関する授業の内容をまとめた本になっています。 結論を一言でこの本の結論は、「新しいものを生み出し、競争を避けて独占しろ」です。 独占禁止法の存在や競争社会になじみがある私たちは、競争は良い、独占は悪い、と何となく思いがちですがピーターティールはそうではないと言います

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          【書評・要約】アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」: 銀座の画廊オーナーが語る

          今回は銀座、「翠波画廊」の高橋芳郎の本、『アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」: 銀座の画廊オーナーが語る』について書こうと思います。 結論を一言でこの本の結論は 「アートに関する6つの力は現代のビジネス環境を突破するカギである」 です。アートがビジネスと結びついているとは直感的には理解しにくいでしょうが、以下引用を交えて説明します。 アートに学ぶ6つの法則著者の高橋さんによるとその6つとは、 1、遊び力 2、物語力 3、俯瞰力 4、観察力 5、共感力 6、類推力 で

          【書評・要約】アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」: 銀座の画廊オーナーが語る