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【書評・要約】成功するメンタルの在り方 思考は現実化する#1

今回はナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』及び『図解強化版 思考は現実化する』を紹介します。


この本は著者のナポレオン・ヒルが、1900年代に成功した500名を20年かけて追跡し、その成功哲学をまとめたといわれている本です。

『思考は現実化する』は良い本なんですが、如何せん分厚く、エピソードが多いのでまずは上の図解verや漫画を個人的にはお勧めします。今回は『図解強化版 思考は現実化する』に沿って書いていきたいと思います。

成功の定義

本書では成功哲学を体系化しています。そもそも本書における成功の定義とは以下の通りです。

成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。

黄金律というものに沿ってなりたい自分になっていくことを成功と定義していますね。

そしてその従うべき黄金律がは17個あります。
今回の記事では17のルールのうちメンタルに関する4つを紹介したいと思います。

Mental Attitude

この4つはメンタルの姿勢、あり方についてのルールです。

1.明確な目標設定

2.プラスアルファの努力

3.PMA(積極的心構え)

4.逆境と挫折からの利益

以下順番に、そして簡単に紹介していきます。

ルール1 明確な目標設定

始めに言っておきたいことは、17のルールの中でこのルールが一番大事だということです。このルールから派生していくといっても過言ではないので、せめてこのルールにあることだけでも実行してほしいと思います。

まずは自分の目標を明確にすることが大事です。またその目標も、実現に必要なエネルギーを掻き立てるほど現実味を帯びていないといけません。本書では「願望実現のための6か条」として以下のように書かれています。

1 あなたが実現したいと思う願望を「はっきり」させる
 ※単にお金がたくさん欲しいなどというような願望設定は、全く無意味である。
2 実現したいと望むものを得るために、その代わりに何を「差し出す」のかを決める
※この世には代償を必要としない報酬など存在しない。
3 実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決める
4 願望実現のための詳細な計画を立てる
※まだ準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移る。
5 実現したい具体的願望、そのための代償、最終期限、詳細な計画、以上の四点を 紙に詳しく書く
6 紙に書いたこの宣言を、一日に二回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読む
 ※このとき、もうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。

特に2番目は例えば娯楽の時間とか友人と飲みに行く時間、または残業時間でも構いません。

これは『Think Simple』や『エッセンシャル思考』の考え方と同じで、一つのものに集中するために他のやらないことを決めるということです。多くの名著にも書かれていることから1つのことにエネルギーを集中させる大事さが伺えます。

なりたい自分がある人、変わりたい人は是非これだけでも一度試してみてください。

ルール2 プラスアルファの努力


本書では絶対に出世できない人間は2種類いるといいます。1つは言われたことができない人。もう1つは言われたことしかできない人です。

何が言いたいかというと、言われたこと以上のこと、つまり報酬プラスアルファの質の高い仕事をすべきだということです。

プラスアルファの努力をすることで素晴らしいことが起こるといいます。
1つは物質的報酬が得られます。これは当たり前ですね。
もう1つは充実感や満足感といった精神的報酬が得られるといいます。

ただしこれには注意点があり、見返りを気にしないということです。今流行りのGiver的な考え方です。

ルール3 PMA(積極的心構え)

PMAとはPositive Mental Attitude の略です。これはよく言われていることで、ネガティブよりポジティブが良いよねということです。消極的だと感じられる事柄も積極的なものとしてとらえるメンタルが重要です。

ただし、単なるプラス思考ではないといいます。単なるプラス思考だとその姿勢を維持するのは難しいので、自分の明確な目標と関連付けるべきだと書かれています。

例えばやりたくない仕事を押し付けられたとき、単に「自分が頼りにされているから頑張ろう」だと成果がなかなか認められないときに折れてしまいます。そこで目標が「起業する」だったら、「これからの起業に際してこの仕事はどんなメリットをもたらすだろう」という風に、将来を見据えた動機付けがPMAの持続化に必要だということを覚えておきましょう。

ルール4 逆境と挫折からの利益

要するに失敗は成功のもとです。本書の言葉を借りるなら、

「失敗や逆境の中には、それ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている」

となります。言っていることは同じですね。

ただし、失敗が必ず成功につながるわけではありません。失敗の中に種子が含まれているだけなのです。それを見つけ、育てるには明確な目標を持ち、積極的なマインドで失敗を捉えることが重要です。また目標が出てきましたね。

ここでよく引き合いに出されるのがエジソンの話で、「私は失敗などしていません。1万回ものダメな方法というのを発見しただけです」というのがあります。これは発明という明確な目標から、失敗を積極的にとらえる姿勢が伺えます。

失敗したら、この状況でのチャンスは何だろう?みたいに自問してみる習慣をつけるとポジティブかつ学びの姿勢が得られます。

まとめ

・明確な目標

・報酬以上のことをやる

・ポジティブに考える

・失敗はチャンス

ここまで読んでくださった方は気づいていると思いますが、こうやってまとめてみるとどの本にも書いてあるような、自己啓発本では当たり前のことばかりが並んでいます。

しかしそれは逆で、この本が売れてから、当たり前になったいわゆる自己啓発の古典なのです。だからこそ1度は読む価値があると思います。読みやすい形式からぜひ買ってみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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