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『よんでこ』リベルタ
2021年8月21日 07:10
今回の話は、僕が20歳の駆け出しの電気工事士の頃の話である。一人前の職人になれていない僕は毎日怒られてばかり、その日も昼間の仕事では散々だったが、めずらしく夕方5時前に仕事がおわるようだ。僕は弾む気持ちを抑えながら、冷静を装って仕事用のバンの運転席に乗り、助手席には親方が乗った。 僕が勤務していた会社では社長のことを「親方(おやかた)」と呼んでいた。ちなみに、親方は僕のことを名前では