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顧客の体制にITプロジェクトの経験者が居ない!〜炎プロ#2

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こんな気持ちを持っているあなたはこれを読んでください。
⚫︎PMOやPMで参画しているプロジェクトを炎上させたくない
⚫︎炎上プロジェクトの実例からリスク管理表を作りたい
⚫︎今すぐトラブルを解決する"きっかけ"が欲しい

あなたもプロジェクトで、こんな空気を感じたことがあったんじゃないでしょうか?
①顧客が提示したRFPに必要な内容が漏れている。
②顧客が業務で利用するデータ項目の定義を理解していない。
③顧客が業務改善範囲の優先度は理解しているがシステム機能としてのイメージがない。
④顧客がプロジェクトで『自分たちがやるべきタスクと実現体制』を洗い出されていない。
⑤顧客がプロジェクトのリスクが発生した場合に品質・コスト・スケジュール・要望のどれに影響が出るかを理解していない。

どのプロジェクトでも、このような空気はあります。
何か胡散臭いことが起こりそうな気配を持っています。
しかし、トラブルが多いPMは『こんな些細なことを気にしたらプロジェクトが進まない』と自分自身に言い聞かせ、放置していることが多いものです。
(本来は、このような空気感があれば直ちに対処ですが)

こんにちは!
フリーランスPMO商工会議所の林です。
『PMOなら知っておきたい炎上プロジェクトの火消し方法』の第2回目となります。
このシリーズでは、フリーランスPMOのあなたへ炎上プロジェクトの実例から得られた教訓をスキルシェアリングします。
また、5分で理解できて、即日現場で使えるように心掛けています。

今回は『顧客の体制にITプロジェクトの経験者が居ない!』というトラブルをテーマに取り上げます。
このトラブルは、冒頭で紹介したプロジェクトの空気がトリガーになることが多いものです。

☑︎取り上げる炎上プロジェクトの概要
要件定義工程で顧客の体制にITプロジェクトの経験者が居ないことによる炎上プロジェクト
☑︎もしこんなプロジェクトにあなたがいたら要注意
①顧客が提示したRFPに必要な内容が漏れている。
②顧客が業務で利用するデータ項目の定義を理解していない。
③顧客が業務改善範囲の優先度は理解しているがシステム機能としての
 イメージがない。
④顧客がプロジェクトで『自分たちがやるべきタスクと実現体制』を洗い出
 されていない。
⑤顧客がプロジェクトのリスクが発生した場合に品質・コスト・スケジュー
 ル・要望のどれに影響が出るかを理解していない。

さて、今回のテーマを告知通り、『問題解決マップ』で炎上プロジェクトを整理して『リスク管理表』に落とし込んでいきたいと思います。

👍この記事の信頼性
私自身が直接携わった炎上プロジェクト、クライアントの依頼で検証した炎上プロジェクト、これら総数2,000以上のプロジェクトから、リスク頻度が高いであろう事象を選んで紹介しています。


■PROLOGUE

プロジェクトは予期せぬトラブルに見舞われるものです。
ITチームが完璧な体制を組んでいたとしても、顧客側の都合で作業が停滞することもあります。
顧客の体制に問題があるからといって、PMがこの問題を放置していけません。
特に、『顧客の体制にITプロジェクトの経験者がいない』となればプロジェクトは進みません。
PMOは、プロジェクトの歪みやリスクを回避するための指南役・支援役です。リスク事象として頭の中にインプットしておき、プロジェクト工程の中で何かしらの工夫が必要となります。

【工夫の一例】
☑︎ 顧客の体制にITチームから有識者をアサインして問題を解決していく。
☑︎ プロジェクトで顧客が『やるべきこと』を5W1Hで具体的に示し顧客に
 伴奏しながらプロジェクトを進める。

意外にも、このようなことを知らないPMや実施しない開発チームが多いってご存知でしょうか?
今回の炎上プロジェクトが、まさにこの実例となります。
それでは炎上プロジェクトの火消し方法を解説するので、じっくり読んでください。

※この記事は1週間限定で公開しています。


■炎上プロジェクトの火消し方法

取り上げる炎上プロジェクトの概要
要件定義工程で顧客の体制にITプロジェクトの経験者が居ないことによる炎上プロジェクト

今回の炎上プロジェクトの実例から得られた教訓をリスク管理表へ落とし込んでいきます。
この記事では以下を解説していきます。
(1)どのようなプロジェクトの事だったのか
(2)根本的な問題は何だったのか
(3)たどり着いた根本的な原因は何だったのか
(4)どのような解決策を講じたのか
(5)リスク管理表へはどのように取り込んだのか

★時間時間が足りない▶︎あなたには”倍速読み”
忙しくて全文を読む時間が足りない!
そんな、あなたへ今回のテーマで解説する内容をイメージでインプットできるようにを『倍速読み』を用意しました。
※倍速読みは概略解説です。以降の本編を読むことで炎上プロジェクトの具体的な火消し方法が分かります。

(1)プロジェクトの事象

■どのマネジメントエリアで起こった事象なのか
組織マネジメントエリア
■炎上の内容
プロジェクトは要件定義工程であり、要件の確認・確定が一向に進まなかった。
これはITチームの要件定義の進め方・業務やシステムの理解が不足している訳ではなく、顧客が業務関連部署へのシステム化の説明と要件確定の調整が難航していたからです。
そのため、要件定義工程の実施期間を延長しなければならない状態になっていました。
 
また、今回の実例は、PMが『顧客がプロジェクトで"自分たちがやるべきタスク"を洗い出されていないという空気感』を放置したことで炎上しました。

(2)根本的な問題

顧客、PM、開発メンバのヒアリングから今回の根本的な問題は『顧客側でITプロジェクトの経験者を体制に組み込むことが出来ていない』と定義しました。

(3)根本的な原因

要件定義工程で、開発チームのスキル不足によりヒアリングが間違っていそうだという空気感から、このような問題に発展した場合は、以下のようなことに焦点を当てて根本的な原因を探ることが重要です。
・顧客社内でのITプロジェクトの実績有無
・顧客としてのITプロジェクトの推進知識
・顧客社内でのITプロジェクト経験者の招集可否
これらの観点から原因の仮説を立てました。
■原因の仮説
①顧客自体がITプロジェクトの経験がない(会社として初めてのITプロジェクトである)

②顧客がITプロジェクトでの役割・やるべきことを知らない。
③顧客の社内からITプロジェクト経験者を探して当該プロジェクトに参画させるのが困難である


公開から1週間が経ちましたので、以降は有料になります。
【有料の範囲】
①根本的な原因の特定
3つの原因の仮説をレビューを通じて検証した結果から根本的な原因に絞り込みました。
②解決策
3つの解決策案を考え出し状況に応じた解決策を選びました。
③リスク管理表
今回の炎上プロジェクトの教訓をリスク管理表に整理しました。
④全体のまとめ
今回の炎上プロジェクトについてPDFをダウンロード出来ます。


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