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転職とは、外国から外国へのお引越し。

突然ですが今回、転職したことを「外国から外国へ引っ越したんだ!」と思うことにしました。(笑)

新たな場所へ飛び込むのには、ちょっとのパワーが必要です。

例えば全く知人がいない、高校の入学式の日。
友達ってどうやって作るんだっけ。

昔からあの「ソワソワ感」が嫌いでした。

季節柄、フレッシュな新社会人の方をよく見かけますが、きっとドキドキしながら毎日過ごしている方も多いことでしょう。

でもそんな緊張や居心地の悪さやソワソワも、見方を変えてみたら面白くなるのではないかな、という話を今回は書きます。世界は捉え方次第でどうにかなる。

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人生の中で最も強烈だった「新たな場所への飛び込み」は、私の場合なんといっても学生から社会人になるときでした。

入社式直前まで卒業旅行のオンパレードだったのに、それが「4月1日」を境にいきなり朝電車に乗ればくらーい顔したサラリーマン。夜電車に乗っても疲れ切った顔したサラリーマン。挨拶ってどうやってするんだろう。自分から質問しないと怒られるかな。ああまた電話とれなかった。今話しかけて大丈夫かな。大ベテランの方々との飲み会。今自分は何をするべきなんだろう。席、ここに座って失礼じゃないかな……?

仕事が嫌なのではなく、いきなり世界が変わりすぎでした。毎日ソワソワ。

このままだと仕事が嫌なわけではないのに、自分の中で「会社=行きたくない」というイメージになってしまう。どうしよう。

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そこで考えてみたこと。

最近一番楽しかったことはなんだろう?

なんといっても、ヨーロッパへの卒業旅行。フランス人の友人の家や留学している先輩の部屋、ホストファミリーの家、自分で見つけた宿を1か月半転々としていました。

よく考えればそれだって一人で(あるいは友人と)ポンと知らない場所、知らない人に飛び込むことなんじゃないか?

なんでそんなこと好き好んでやっていたかと言えば、自分と違う文化の人の話を聞いたり、その文化を知る、体感することが本当に楽しかったから。

知らない野菜を食べたり(シューロマネスコおいしかったなぁ)、知らない料理を教わったり(マカロンって家で作れるのね)、逆に和食を教えたり(肉じゃがや手巻き寿司が好評だった)、初めて訪れた街の歴史を聞いたり(友人夫妻はジャンヌダルクがいた教会で結婚したんだって、すごい)。

あれ、これって今の状況と似ているのでは?

知らない用語を教わったり、会社のルールを教わったり、知らない人に出会ったり、自己紹介したり。

会社を一つの外国と捉えて、「私は異文化交流しに来ているんだ」と思えば、もしかして、面白くなるんじゃないかな……?

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その日を境に、「会社=外国、会社の人=外国人」(すみません、失礼な書き方で。笑)と捉えて、「今日はどんな異文化(会社や仕事のルール)に出会えるかな!」と思って出勤しました。

そしたら、いつの間にか緊張やソワソワ感は消えていました。

そしてこれは後に業務として始まる、「営業」をやるときにも大変役立つことに。「今日はどんな異文化に出会えるのかな~?」と思えば電話も訪問も億劫ではなかったです。

まぁそんなに簡単にはいかないので、途中落ち込むことがあったら異国にいる友人たちの顔を思い浮かべて気合を入れなおしたり。

もちろん人によると思いますが、国内でも海外でも、生活圏外へ旅に出て、未知のものや人に出会う高揚感から「また旅に出たいな」と自ら思っている人が多いはず。そのワクワク感が日常で活かせたら面白いんじゃないかな、なんて当時、新入社員なりに考えていたようです。(若かったなぁ。)

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だから今回、転職をしましたが「外国から外国へ引っ越したんだ!」と思うことにしたのです。

でももしかしたら本当にそうかもしれません。

前の会社で常識だったことが、今の会社では驚かれるし、前の会社で「なんでこれ会社としてできないんだろう」と思っていたことが今の会社では当然のように実施されていたりします。

よく考えれば当然のことで、日本では好き勝手にお店に入っても買い物はできるけれども、フランスで「Bonjour」を言わずに入店すれば下手したら買い物できないだろうし、だからやっぱり「外国から外国に引っ越し」たのかもしれません。

こうやって「どうやったら毎日ワクワクできるかな」と考える癖が、フランスという国と出会い、文化に触れたおかげで自然と身についていました。

(彼らのユーモアのセンスは抜群です。)

なんて異国に思いを馳せながら、明日からもわくわく頑張ります。




読んでいただきありがとうございました😊 素敵な一日になりますように!