見出し画像

医療保険って必要なの?

○はじめに

皆さんは民間の保険会社の医療保険って加入していますか?私は加入しています。

よくネットとかのFPさんが書いている記事で下記のように言われることがあります。

・支払う以上の給付金は貰えないから、入る意味がない
・公的医療保険だけで間に合う
・高額療養費制度など、国の医療保険が充実しているから大丈夫

こんなの見たことありませんか?私が調べているからかもしれませんが、よくGoogleのニュースとかで目にすることがあります。では本当に医療保険はいらないのでしょうか?

○本当はいらない?

実際に現状の国の公的医療制度は充実しています。一般的な所得の方ですと、高額療養費制度の適用によって、1ヶ月の自己負担限度額は80,100円です。仮に3ヶ月入院したとしましょう。その場合は80,100円×3ヶ月=240,300円となります。

仮に30歳、日額給付金1万円/保険料6,000円/払込満了60歳と仮定します。
払込までに支払う保険料は通算で下記の通りです。
6,000円×12ヶ月×30年=2,160,000円

この出てきた数字を高額療養費制度の80,100円で割ってみると、約27になります。つまり27ヶ月入院を通算でしないと損をする、という考え方になりますね。恐らくですが、こういう数字を出してきて、医療保険は不要です、と言っているのかと思います。

○深掘りしましょう

ではこのケースをもう少し深掘りして考えてみましょう。

簡単に治療ができるけど手術が必要で入院も必要になる病気って何か思いつきますか?

代表的な病気は盲腸です。これで亡くなってしまう、という方はかなり稀だと思います。この場合の治療費はどのくらいかかるでしょうか。

答えは2泊3日の入院で約5万円です。思っているよりもかからないですかね?

このぐらいの病気であれば、正直備える必要もないと思います。5万円の支払いがあるから、家計が破綻する!なんて方は絶対に加入した方が良いとは思いますが…

では日本人の1/2がかかって、1/3がその病気で亡くなってしまう、そんな病気は思いつきますか?

たぶんすぐに出てくると思いますが、ガンです。

私の妻のおばあちゃんは現在ステージ4、末期がんと戦っています。正直もう年齢も年齢ですので、助かる見込みはなく、現状は最後をしっかりと迎えるために病院での療養生活を送っています。もちろん治療も今まで行ってきました。そこでの費用を実際にお伝えできればと思います。

何度もガンの再発を繰り返していますが、今回のガンについては大体3年ほど前から治療を行っています。現在90歳を超えているのですが、この年代の方ですと医療保険に払込満了という概念がそもそもなく、更新型で70歳くらいまでしか保険を持つことができなかった、というような方々です。現状無保険です。

3年間でかかった費用はおおよそ200万円です。

あれ?高額療養費制度があるのにそんなにかかってるの?

って思って方、いらっしゃいませんか?

実は高額療養費制度には対象外の物がいっぱいあります。例えばですが、入院時の館内着、テレビ代、売店代、おむつ、食事代です。その他にも意外とたくさんあります。こういった物の費用を含めて200万円くらいです。

その他に陽子線治療や重粒子線治療を計2回行っています。先進医療と言われる治療で、1回あたり400万円程、合計で800万円かかってしまっています。

合計をすると約1,000万円程です。

めちゃめちゃかかってしまってますよね?高額療養費制度があるとはいえ、このくらいかかってしまう場合もあります。特に全額自己負担の先進医療、これにはしっかりと備えておく価値があると思います。民間の保険会社の場合はこれを通算2,000万円まで保障してくれます。共済ですと大体300万円まで、とかの物が多いです。

どうでしょうか?これを見ていただくだけでも、備えた方が良いんじゃないか、と思って頂ける方もいらっしゃると思います。では次に進みます。

○一般会社員の場合

一般の会社員(既婚、子供有り)の方の場合を見てみましょう。

皆さんは傷病休暇ってご存知ですか?万が一病気や怪我で働けなくなってしまった場合、4日目より標準報酬月額の2/3が支給されます。最長1年6ヶ月まで受け取ることが可能です。

標準報酬月額が30万円の場合、20万円が傷病手当て金として受け取ることができます。

例えば一家の大黒柱である旦那様が入院されてしまった場合、傷病手当金があれば、20万円を受け取ることができますが、収入自体は減少してしまいます。さらにそこに入院の費用ももちろんですがかかってきます。

高額療養費制度が80,100円で計算した場合、200,000円-80,100円=119,900円、
月の収入は12万円未満になってしまいます。さらには家庭によっては奥様がお子様の面倒を全部みたり、お見舞いに行ったりする、例えば車の運転ができない奥様であれば、タクシー代なども発生してきます。

例えば長期入院、3ヶ月ほどの入院をしたと仮定をすると、3ヶ月間はかなり厳しい生活を送らなければなりません。奥様が専業主婦の場合は、他の収入源がないので、赤字生活の可能性も高くなってしまいますよね?

○まとめ

いかがでしたでしょうか?

医療保険はいらない、という方の考え方も尊重します。めちゃめちゃ貯金がある、という方ですと、医療保険なんていらないですしね。

ただ普通に生活を送っている方ですと、万が一の入院に備えての貯蓄をする、という方はいらっしゃらないと思います。

そういった方はお守りとして、また万が一に備えて、生活が破綻しないような保障選びをしてみてはいかがでしょうか?

直接のご案内も可能ですので、よかったらコメントやTwitterInstagramからお問い合わせください♪

本日もご覧いただきまして、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?