見出し画像

【クイズ】死亡保険はいくら必要?




独立系FPを目指す
アラサーOL
こんぺいとうです*


家計管理、FPの経験を
のんびり更新しています。




※保険販売目的で発信している訳では
ないので
オススメの保険商品を聞かれても
お答えできかねます。
あくまで保険の考え方の発信です。
ご了承くださいませ(´-`)



保険会社で働いていると、
過剰に死亡保険をかけていたり
逆に少なすぎる方がいらっしゃいます。





自分に合った適正な死亡保険はいくらなのか
計算してみたことはありますか?



今日は死亡保険の考え方を
発信したいと思います*





ここで問題です!!





   

ある一般的な家族の場合


ご主人(40歳)会社員
奥様(38歳)専業主婦
子供(3歳)

手取り35万/月
生活費25万/月
住宅ローン8万/月
※団信は全額ご主人




この家族の死亡保険金は
いくらが妥当でしょうか?


①1億円

②5000万円

③3800万円




どうでしょう?
すぐに答えられる人はいないのではないでしょうか。








では実際にいくら必要なのか
計算してみましょう。




遺族の生活費


死亡保険は、
今、ご主人が亡くなった場合で計算します。


一家の大黒柱が亡くなってしまっても
今まで通り生活できるようにするためです。

まず団信のおかげで住宅費は0になりますね。
(マンションの場合、管理費等は発生します。)




まずは奥様が年金をもらう65歳までで考えます。

奥様とお子様の生活費は0.7をかけて計算します。



25万×0.7×27年=5670万円




結構かかりますねぇ。





奥様が平均寿命(87歳)まで生きた場合も
計算に含めます。
その場合は生活費に0.5をかけます。



25万×0.5×22年=3300万円


ここまでで8670万円です。




でもこの金額を全額準備しなくてはいけない
わけでもなさそうです。





なぜなら会社員の方であれば
社会保険料を払っていますので
国から受けられるお金があります。





それが遺族年金です。

※オリックス生命HPより




遺族年金はお子様が18歳までは
子のいる妻と
みなされるので月13万円で
計算をしましょう。

※平均報酬月額は
ざっくり言うと税引き前のお給料です。

13万円×15年=2340万円



お子様が大きくなったら
月々9.5万円受け取れます。

9.5万×11年=1254万円



65歳以降は以下の金額が受け取れます。

11.1万×22年=2930万円


差し引きすると
5670万+3300万円-2340万-1254万-2930万=2446万円


遺族の生活費は2446万円
あれば足りそうですね。


お子様教育費


お子様が大学まで通う事を望む場合、
奨学金を借りる手段もありますが
できれば教育費も残してあげたいと
望む親は多いです。


高校までオール公立。
私立の文系・理系に行かせてあげると
940万~1090万程かかります。
※自宅通学の場合

多く見積もって1000万円とします。


お葬式・生前整理費用


小さな家族葬だとしても
お墓や整理資金を考えて100万~300万は
用意できるといいでしょう。


300万円






総額してみると・・・




3746万円




正解は一番近い3800万円でした。



自分に合った環境も計算に含めましょう



死亡保険はあくまで計算上の話です。

両親が近くに住んでいて子供を任せて
パートに出れそうなら
その収入を加味して計算できます。

ご主人の会社が大手なら
会社からもお金が出ることもありますし、

今の貯金額を含めたら
必要保障額はもっと減りますよね。


今、3800万円の貯金があるなら
保険で備える必要はないわけです。




あくまで万が一の保険ですから

必要な分だけ必要な金額を
備えられるといいですね*






この記事が参加している募集

#この経験に学べ

54,636件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?