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23卒 私の就活

就活は私にとって一番必要な時間だったと思う。


私の就活と気づきを書きます☺︎


現在大学4年生、つい二週間ほど前に無事終活しました。
いやぁ、長かった。笑
就活を始めたのが大学3年生の夏休みだったので、1年間か。え、ちょっと自分でも驚いてる。そっかもう1年経ったのか。早い。

就活を始めたばかりの自分は希望に満ち溢れていました。そりゃ不安はありましたけど、自分がこの世界のどこかの何かを支えられる一人になるのかと。

自己分析のやり方もわからないままとりあえず興味のあることを紙に書き出し、就活サイトをインストール。企業の概要欄を何となく眺めてみる。
自分の当たり前を当たり前にしてくれている企業はこんな素敵な理念を持っていたんだと、毎日見かける満員電車に乗っている大人たちはこうやって生活を作ってくれているのだと。とにかく働く人に対する感謝の気持ちを強く感じた夏でした。

初めて説明会に参加した日もインターンに参加した日も面接のため雪の中会社に向かった日も、全て鮮明に覚えています。自分のために行動している時間にこの上ない充実を感じていました。



そこから半年が経った頃の私はどうなっていたでしょうか。
毎日寝る前自然と涙が溢れ、ベッドから起き上がれない。何にも心動くことなくただ心がしんどい。心だけではなく半年間体の調子も悪くなり、通院と薬を飲むことが日課。
「全てを放り投げたい。」そんな感覚に襲われていました。

周りの就活生も自分と同じだけ生きているはずなのに、なぜこうも出来が違うのだろう。聞かれた質問に対して自分の回答が浅すぎることや的を得ていないこと、堂々と話せていないこと、その他もろもろ比べたくなくても比べざるを得ない状況に自分自身の不出来さを痛感していました。

極め付けは自分の誕生日前日に届く第一志望からのお祈りメール。自信が欠落する中、必死に自己分析を繰り返したおかげで新たに見つけた最後(と思っていた)の企業。今までの地獄はここに出会うためだったんだと思うくらい自分の気持ちが高揚したのを覚えています。場数を踏んだこれまでの経験を全て活かしここに懸ける!と挑んでいたので、お祈りメールが届いた次の日の誕生日はお葬式ムードでした。
誕生日なのに昨日から明らかに様子がおかしい娘を気にかけてくれたのでしょう。母が優しい声でリビングにおいでと、ロウソクを立てたケーキを持ちながらバースデイソングを歌ってくれました。そして「楽しい一年になりますように」とだけ伝えてくれました。

あぁ、私一人じゃないんだ。自分の頑張りを静かに見届けてくれて、私の幸せを願ってくれる人が一番近くにいるんだと思うと涙が止まらなくなりました。すでに鼻水は詰まっていたのでケーキの味はしませんでした。笑
仲の良い友達が次々と終活していくなか取り残される不安は想像を絶するものでしたが、母の寄り添いに少し心が癒えて、次に進みました。

傷心しながらもなんとか説明会に参加していく日々。なんとここで私が大きく成長する出来事が起こります。

私は説明会に参加する際、人事の方と話すことに慣れようと何か一つでも質問をすると決めていました。その時最初に発する言葉は必ず「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。」なのですが、ふとその言葉を発した瞬間、ハッと気がついたのです。企業側も私たち就活生に時間をくれているのだと。
今までは「こんなに熱意を伝えているのに、笑顔でハキハキと答えたのになんでうまくいかないんだ、いい大学に出ていないと相手にもしてくれないのか」と、今思えば大バカ者と言ってやりたいくらい自分の頑張りに対する見返りをどこかに求めてしまっていました
ですが、落ちることも企業側が自分と向き合ってくれた結果なのだと。ESに少しでも目を通してくれること、面接のために時間を割いてくれていること、私自身を知ろうと問いかけてくれること。これだけたくさんの時間と人の矢印が私に向いていたのにも関わらず、そのありがたみに気づかず一方的な感情でここまでを過ごしてしまったことに反省をしました。
自分に届く結果に何一つ意味のないことはないと、ようやく感じました。

そこからの私は、自分でも驚くほどポジティブに立ち直り就活を再スタートさせていました。
落ちたということは自分と企業が合わないという私のための判断を下してくれたということ。ならいつか自分に合う企業に出会えるはずじゃん!と。

2ヶ月ほど経ち、自分の興味のあること、譲れない軸、価値観、あらゆるものがマッチした企業に出会い、無事内定をいただくことができました。
実はその企業に出会う前に新卒ハローワークに行き始め、そこで自分に合う企業探しの手助けをしてもらっていました。内定をもらった後もせっかく行き始めたんだし秋くらいまでは就活続けてみるかとやっていたのですが、ここで働きたいという気持ちが高まり最終的に内定をいただいた企業に承諾を出し、就活を終えました。

長々と私の就活ストーリーを綴ってしまいましたが、言いたかったことをまとめると、「私の就活は地獄ではなかった!」ということ。
確かに苦しいことや時間の方が多かったかもしれない。でもそれを乗り越えた時に得たものの大きさは確実にそれに優っていました。
結果のための過程だと思うと、全てにご縁があって、この内定にたどり着くための試練であったと思っています。
妥協のできない性格が功を奏したのか、どの出来事よりも自分自身が成長したと感じられる必要な時間でした。
苦しい時は逃げたっていい。でも逃げたところにもう一度戻り、余裕の増えた心で再スタートしてみるとその先の結果に大きな価値を感じることができると学びました。

就活がしんどいからとりあえず内定もらえた企業に就職する。それもいい。今の自分がそれを選ぶのならその先でどうするのかもまた自分次第なのだから。でも何か心に違和感を感じるのなら、その蟠りを取るために時間を追加してみてもいいんじゃないのかなと。あくまで私の考えですが。
大学4年生なんだし就活に時間割いてらんない!遊ばないと!って気持ちは凄くあったけど、こんなにまとまった時間自分と向き合えることなんてこの先きっとないだろうから、この際自分の人生のために時間をうんとつかってみるのもありなんじゃないかななんて思ったりもします。

もちろん働いてみないとどんな企業なのか実際に感じることはできないので、「ハズレかもよ?」なんて言われたとしても何も言い返せません。ただ自分自身が納得して決めたからには、ここで頑張っていきたいという強い意志はあります。自分の判断は間違っていなかったと思えるような働きをしたいなと、そう思っています。

終活された方、本当にお疲れ様でした。
就活中の方、素敵なご縁に巡り会えますように。
これから就活をする方、前向きな気持ちを持って挑めますように。
そして私と向き合ってくださった企業、人事の方々、本当にありがとうございました。

偉そうにすみません。
読んでくださりありがとうございました。



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