【ホテル/観光業界の就職活動】人事担当が想う業界研究方法と業界基礎知識
改めましてこんにちは、採用担当のぬんです。
業界研究フェアから、遂に3月のアクセル全開の時期が近づいてまいりましたね。業界研究フェアで登壇させていただくたびに、ここ数年ずっとお話しているのですが、学生の皆さん業界フェアではどんなことを思ってお話きいていらっしゃいますでしょうか。
今日はちょっとだけホテル(観光)についてのお話となりますが、根本はどの業界の皆さんでも同じことだと思っているので、宜しければご一読くださいね。
「どこの企業さんの話を聞いてもいいなあと思う」
「皆同じようなこと言ってて何を比べればいいのかわからない」
「ここのホテルも素敵!!あ、でもあのホテルもいいな!うわああどこが私好きなんだ!?!?」
…って最後は、私が個人的に就活で思ったことなのですが(笑)
皆さんもそんなこと感じた事ありませんか。
そんな皆さんにはこれからの就活で1つだけ覚えておいてほしいことがあります。結論から申し上げますと、それは「ホテルという建物そのものではなく、そこを運営している企業が何を大切にしている企業なのか?をしっかりと知ること」です。
では、なぜそうなるのか?を含めて簡単に業界についてお話してまいりましょう。お時間がない人はラストまでバビュンと飛んじゃいましょう。
ホスピタリティ産業/観光業界ってどんなお仕事があるの?
ホスピタリティ産業、は日本では観光業だったり、サービス産業としてまとめられます。ホスピタリティ産業という言葉は比較的大義なくくりだと思ってください。更にまるっと、下に羅列してみます。
宿泊業(ホテル、旅館、ペンション、Airbnbとかとか)
旅行業(旅行代理店さん、オンライン上の旅行代理店さん/OTA)
飲食業(レストラン、バー、ナイトライフ系とかとか)
テーマパーク(某夢の国や魔法使いのいるとことか、絶叫系とかとか)
航空業(エアラインは交通機関とみなすパターンもありますが、離島とか必須)
MICE(Meeting、Incentive、Convension、Event…詳しくはまた説明しますが、ワールドカップとかオリンピックとか。フェスとかもそうですね)
クルーズ
…などなど。それ以外にも、最近では公共交通機関(リゾートシャトル、タクシー、バス、新幹線、電車)
ゴルフツアー関連などのスポーツ関連
テーマパークのパフォーマンス系
病院などのホスピタリティ関連提案
小売業(お土産屋さん。温泉街だったり、参道だったり、沖縄の国際通りみたいな商業スタイルだったり)
あああ、あげていくとキリがない!!!!って思うほど、
こうやって考えてみると皆さんの見の周り、意外と観光に関連するものばかりだったりしませんか。そうなんです、ホスピタリティというものが関わる産業って想像以上に皆さんの生活に身近なものが多いという所からまずは是非知っていただけたら嬉しいです。
今のホスピタリティ産業/観光業はぶっちゃけどんな状況?
これもよく聞かれますね~特にコロナ禍は皆が心配したことでしょう。
ぶっちゃけて言えば、それはもう、きつかった!!!笑
でも、多分きつくなかった業界なんてなかったし、挑戦や失敗やとんでもない経験値を得られたり方向転換を迫られた業界ばかりだったように思います。そして何より、この経験があったからこそ個人的にはこの業界が【必要】と認識されているんだ、と再認識できたきっかけでもありました。
改めて、ホスピタリティ産業/観光業というものは平和産業である、ということを痛感し、平和じゃないコロナ禍ではアクセルをかけられない!と思っていた、のが2年前の私。そして今その2年間を経て感じたのは、こんなにもホスピタリティ産業で楽しむことを生活の動力としていた人達がいたのか!!!という感動でした。
一瞬のつかのまのGo Toでしたが、あそこまで稼働がうなぎ上りになったり、色んな友人たちから「今ぬんのホテル行ってもいいかな?」「いつからいけるかな?」という問い合わせが殺到したり。
どのアンケートを見ても、SNSを見ても、旅行に行きたいホテルに泊まりに行きたい美味しいご飯を食べたいと叫ぶ声ばかり。
私は平和産業=余暇を過ごす場所=余裕がないと選ばれない産業という認識が一般的にあると思っていたため、それはとてもうれしい誤算でした。
なので、今私が学生さん達と話すときには、
①もちろんコロナ禍で厳しい時もあった、という率直な感想を伝える
②そして、アフターコロナでは如何にその待ち焦がれていたお客様を全力でお迎えできる体制を整えるか
上記2点をお話させていただいています。
ホテル業界、及びホスピタリティ産業、負けてられません。皆の力が必要だ!!っていう話をいつもルンルンでしています。
ホテル業界ってどんなお仕事があるの?
そんなホスピタリティ産業/観光産業に活気が戻ってくると何が起こるか?というと、宿泊施設の不足です。
今これだけ乱立しているのにまだ足りないの!?…と思われるかもしれませんが、そうなんです、場所によってはまだまだ足りない場所もあります…。(そこによる別の問題はまた違う時にお話したいな)
ホテルというのは、海外からも国内からもお客様がいらっしゃったときの基地になる移動とは切っても切れない場所です。
では、そんなホテルではどんなお仕事があるでしょう?
宿泊部門(ベルサービス、フロント、コンシェルジュ、予約、ハウスキーピング 等)
料飲部門(レストラン、バー)
宴会部門(婚礼などが入るパターンもありますね)
調理部門
ここら辺が一般的に皆が「ホテル」として認識するような職種になるのかな~と思って居ります。でも実は、、、
セールス&マーケティング部門(海外、国内、WEB)
管理部門(総務人事、経理、施設管理、購買、レベニューマネジメント 等)
開発部門(新規ホテル開業、商品開発 等)
そのほかには、ホテルの規模によって。
ショップ(お土産など)
SPA(セラピスト)
などなど…。【接客】だけでなく、その接客するメンバーが全力でお仕事を出来るようにサポートする管理営業部門があったり、それらの知識を学んだうえでゲストが求める新しいホテルや商品を生み出す部門があったり。
現場で学んだ経験を元に、様々な部門で活躍することが出来るというのも、このホテル業界の大きな魅力の一つなのかなとも思っています。
それぞれの部門についてなどはお話していると更に長くなるのでまた今度(笑)
色んなホテルを巡ってみよう!そうすると、あることが分かります。
そうそう、こんな声もよく聞きますし、私がいつも思ってた事。
古くから歴史のあるホテルさん
新しくて新規気鋭のデザイナーさんが作ったホテルさん
ユニフォームが素敵なホテルさん
ビジネスユースがメインのビジネスホテルさん
独創的なサービスを提供しているドミトリーもあるホテルさん…
それぞれ違って皆イイ!なんですよね。
まずはいくつもホテルさんを見て回って、ウェブサイトなどをのぞいてみたり、スタッフの方と話してみたりで、ご自身が好きだな!と思える要素っていうものを色々探してもらいたいなと思っています。
まず、私はこういうホテルが好きなんだな、っていう共通点に気づけたら大成功です。
ただ、色々見るがあまり「どこも素敵病」にかかってしまう人も多いのではないでしょうか。色んな合説でお話しても、ここで頷いてくださる学生さんが一番多いのが実際です。
そんな皆様にお伝えしているのが、「ホテル単体でなく、そのホテルを運営している企業が何を大切にしているのかを知る」ということです。
業界研究/合説/企業説明会を聞く際に、必ず根底においてほしいこと
「ホテル単体でなく、そのホテルを運営している企業が何を大切にしているのかを知る」とはなにか?と申しますと、やはり就活の時ってどうしても、その会社を代表する「ホテルそのもの」を見てしまう学生さんが多いのです。
どんな場所にあるのか?(お家から通いやすい、自然が多い、海が見える)/どんな建物なのか?(モダン、クラシック、古びている、味がある)/どんなユニフォームなのか 等々…
お話聞いてても思うのが、どうしても「視覚情報」が最初に飛び込んできてしまうんですよね。(実際志望理由にロケーションとか意外と多いです)
実際に大切なのは、そのホテルを運営している会社が何を大切にしているのか。その企業のミッション、ビジョン、バリューなどが投影されているのか。
…っていうと難しくなっちゃうので、簡単に言えば
・人を大切にしている
・教育を大切にしている
・地域を大切にしている などなど
企業として「これを大切にしているよ!」と伝えていらっしゃることがちゃんとホテルの現場や取り組みに投影されているのかな?が大前提
そして、それらの取り組みや考え方が自分が好きなこと・やりたいこととあってるのかな?という確かめ算が必要だと思っています。
「ここなら成長出来るのではないか」「この会社のこの考え方は好きだな」
そのように感じられたら、第一関門突破です!
よくある、外見でなく中身をみて!みたいな話をイメージをしたら分かりやすいかな笑
そこからOBOGの皆さんの声を聞いてみるというのも大切です。
新しいホテルであれば最新の機器が導入されていたり、おしゃれだったり、何か新しい取り組みが入っていることも多くあります。しかし、新しいホテルは常にできていくもので、最終的に残っていく、お客様に愛されるホテルにはしっかりと「企業としての想い」を表現・体現出来ているのかどうかが軸になってくると思っています。
まとめ
今日は、
ホスピタリティ産業/観光業界ってどんなお仕事があるのか
今の業界の現状
ホテル業界のお仕事について
色んなホテルを巡ってみると気づくこと
研究・説明会を聞く前に覚えておいてほしいこと
以上の5つについてお話ししました。
特に4に関しては、好きなホテルの共通項が見つけられたらまずGOOD。そして5に関しては、ハードだけでなくソフトに注視。特にホテルとしてだけでなく、企業として何を大切にしているのか?を知って、それが自分のやりたいことと合ってたり、ここだったら成長出来る!!って思える場所を是非見つけて頂きたいなぁと思います。
貴方が良いな~!って思ったホテルさん、どんなところが良いな~!って思いましたか?
それがハード部分だけだとどうしても志望動機などを作成するときもどうしても上辺だけの言葉が並んでしまうので、最初からその部分を考えながら就活をスタートすると、すごーくやりやすくなるかもしれません。
志望動機の作成方法などはまた別途お答えさせて頂ければと思います♪
それでは、今日はこの辺で。
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