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社内で気になる人に思い切って声をかけてみた件「浜口順子さん」(後編)

こんにちは!フォーミュレーションnote編集部の伊藤です。
前回に引き続き、浜口順子さんへインタビューしています。
今回は、ネットのインタビュー記事で見かけた情報から、気になる話をさらに深堀っていきます!

前編はこちら

■ネットの情報を深堀り①【そもそもなんで放送作家になりたかった?】

▼スカウトキャラバンで「43,325人」の中から選ばれた!が、実は…放送作家の弟子入りを希望

(伊藤)ホリプロスカウトキャラバンのグランプリということで、そこに至るきっかけは何だったんでしょうか?スカウトされたんですか?


2001年9月16日にグランプリを受賞!

(浜口)スカウトキャラバンというのはオーディションなんですけれど、今は40回以上やっていて、私のときが26回目でした。年によってコンセプトが全然違うオーディションで、例えば女優さんを発掘する年もあれば、歌手を発掘する年もあったり。私のときはバラエティタレントを探すというのを銘打ってやってたという回でした。自薦他薦の年もありますが、私の年は自薦のみでした。なので自分で応募したという感じですね。

(伊藤)そうなんですね。インタビューなど拝見して、最初は放送作家を目指されて受けたというのを見たんですけれども、なんでそもそも放送作家を目指そうと思っていたのか気になります。
 
(浜口)はい、まずそもそも私が子供の時になりたかった職業というのが看護師さんだったんですよ。看護師ってめちゃめちゃ理系じゃないですか。一応高1までは看護師になりたいと思って、そのような大学に進めるような勉強を進めていたんですけれども、高1のときの試験で、すっごい頑張って勉強したのにも関わらず、本当に毎日補修も受けて頑張っていたんだけど7点しかとれなかったんですよ、化学や生物といった科目が。
 
(伊藤)えっ、何点満点ですか?
 
(浜口)もちろん100点満点です。それでもう、例えばすごくサボっていたとか、一生懸命やらなくて7点だったら分かりますよ。ですけど、一生懸命やっているのは担任の先生も知っていて、「浜口がここまでやっても7点しか取れなかったってことは多分だけど理系のものに向いていない」と言われたんです。

(伊藤)それは確かにそうかもですね…

(浜口)それで、私はもともと子供の時から国語が得意だったので、文章を何か書く仕事についたらどうかっていうのを先生に勧められたんです。でも、文章と言ったって全然興味ないしなと思ってたんですが、大阪出身でバラエティ番組やお笑いが大好きだったので、好きなことと得意なことが合致するような職業ってないかなと思うようになりました。そんな時、今から22年ぐらい前の話なんですけれども、当時、テレビ大阪の深夜番組のFUJIWARAさんと2丁拳銃さんが出てた「吉本超合金」という番組がすごい好きで。そこに毎回オープニングで、作家をされているハスミマサオさんがFUJIWARAさんに連れてこられて、「お前一発芸なんかしろ」みたいなこと言われるいうようなワンコーナーがあって、そこで初めて作家っていう仕事があるんだって知ったんですよ。そのときに、「私のなりたい職業これや!」と思ったんです。

(伊藤)結構きつそうなシーンを見て憧れたんですね(笑)

(浜口)そんな時、スカウトキャラバンが夏休みを使ってあるということを友達が教えてくれたんです。「作家になりたいっていうんだったら絶対これ向いてる」って言われて渡されたのがスカウトキャラバンのチラシだったんです。書いてあったのが、今回はバラエティの回で、なおかつ、プロデューサーに3人の放送作家さん、それが今もすごい、おちまさとさん、高須光聖さん、倉本美津留さんのお三方が監修につくということが書いてあったんです。私はとりあえずその3人の名前は知っていたんですよ。どうしたら作家になれるかということを考えていて、毎日テレビを見てるときにエンドロールを見ていたんです。その構成ってとこでよく見る名前だったので、この誰かに弟子入りしたらなれるんじゃないかって思ってたんです。
これはもう「タレントというより、作家さんとして弟子入りさせてくださいと言いに行こう」と思いました。

(伊藤)運命的ですね!ちなみに合格は何人中1人だったんですか?
 
(浜口)それが43,325人なんですよね。

(伊藤)すごい確率ですね!

■ネットの情報を深堀り②【印象深いお仕事は?】

▼なぜか「芸能界で一番強いやつは誰だ?」的な特番に出演し、アニマル浜口さんとタイマン!?

(伊藤)長年やられてきて何か印象深いお仕事ってありますか?
 
(浜口)一番信じられなかった仕事は、アニマル浜口さんとガチでレスリング対決するっていう仕事です。「ほんまにどういう会議して決めたん?」って。当時まだ19歳ぐらいでしたね。同じ浜口っていう名前でレスリングするっていうのは分かるんですけど。えっ、アニマルの方?京子ちゃうの?みたいな。日テレさんの特番だったんです、土曜の19時-21時くらいの。

番組は2005年4月2日(土)に放送された「レッスル・コロシアム ザ芸能界!最強格闘王者グランプリMAX」で実際の放送時間は21-23時だったようです。


(伊藤)良い枠ですね。
 
(浜口)めちゃくちゃいい枠なんですよ。しかも、それが芸能界で一番レスリングが強いのは誰だ⁈みたいな企画なんです。それでいい時間帯に2時間番組でようやるなって思ったんですけど。ほんと色々な、筋骨隆々な人もいれば、アイドル枠みたいな女の子もいたりとかして、レスリング対決を観客も入れて有明コロシアムでやりましたよ。

(伊藤)よくそんなお仕事を受けましたね。
 
(浜口)私、基本的に仕事って断らないスタンスでやってきていて、基本的に断るなって言われてるんですよね。今まで基本的にお仕事って断ったことないです。運動が苦手なのでレスリングできるわけないと思っていたんですけど、お話をいただいた限りはやるしかないですよね。

(伊藤)すごいプロ根性ですね!(笑)

(浜口)それで一か月ぐらいアニマル浜口道場に通い詰めて。ぶつかり稽古からですよ。アニマルさんが、何すんのかなって思ったら、受け身とかじゃないんですよ。「俺にぶつかって来い」なんですよ。「こうやって京子さんを育てたんか」とか思いながら、走って行ってバーンってタックルとかするんですけど、バーンと投げられるんです。そんな毎日でした。

(伊藤)テレビのキャラクターと変わらないですね(笑)
 
(浜口)本番も、もう投げられて、私は逃げ惑うんですよ。で、危ないって最後制作の人に白いタオルを投げられて。そしたらアニマルさんがマイクをばっと奪って「おおーい!」と会場の人にあおるわけですよ。「今こいつは自分と戦っているんだ!」みたいな。ですけど、ずーっとあの人、私のこと京子って呼んでたんですよ。絶対私のことを娘と重なってると思って。
 
(伊藤)だからこそのスパルタだったんですかね(笑)
 
(浜口)そう。最後「きょーうーこ!」って京子コールが流れてて。いやいやいや、順子や!と思いながら。結局ドクターストップみたいな感じで勝負はつかないみたいなオチになったんですけれど。私が色々なお仕事をさせていただいた中で、「どんな会議して決めてん」ってツッコミたくなったのはそれですかね。
 
(伊藤)やっぱり、すごい時代に活動されてたんですね。

■ネットの情報を深堀り③【一番の相談相手がゆってぃさん?】

▼「ゆってぃ」さんならびたくさんの芸人さんたちからの金言を頂戴した

(伊藤)いろいろインタビュー記事を見ていて、とても気になったことがあって。けっこう大きな悩みを一番最初に打ち明けたのがゆってぃさんだったっていうのを見まして。どういう交友関係だったんだろうっていうのがすごく気になって。仲が良かったんですか?

(浜口)ワカチコ兄さんね。仕事柄芸人さんとご一緒する機会ってすごく多くて。やっぱ20代が、タレントとしての立ち位置を色々悩んでいたんです。そんな時に、たまたまゆってぃさんとお仕事をご一緒する機会があったんです。お話していた時に、出身高校が同じだと分かって、共通の先生がいっぱいいて仲良くなったんです。それでそのとき、一個めちゃめちゃコンプレックスに思っていたことがあったんですけど、初対面だけど高校の先輩だから言っていいかな、この人だったら優しいから話聞いてくれそうって思って。「実はゆってぃさん一個悩んでいることがあるんですよ」って話かけたんです。というのも、スカウトキャラバンがきっかけでこの仕事を始めたんですが、1つ上の出身者が綾瀬はるかさんで、初めての後輩、1つ下の代が石原さとみさんなんですよ。

(伊藤)すごい並びですね!

(浜口)ここに挟まれて外れ年とか言われてたことがあったんですよ。すごい分かりやすかったのが、スカウトキャラバンの歴代のグランプリの中に私の名前だけないことがあったんですよ。そういうのがけっこうショックで。でも、綾瀬さんと石原さんには絶対勝てないじゃないですか。「どうしたらいいですかね」ってゆってぃさんに話したんです。その時、ネガティブな感じで悩みを相談したのに、ゆってぃさんが爆笑してて。「めちゃくちゃ面白いじゃんそのネタ!」って言うんですよ。「えっ、ネタ?」って思って。あ、なるほど、芸人さんからしたらこれはネタになるんだと思ったんですよ。「はまじゅん、そんな最高なネタ逆に俺は欲しいよ!世界中探してもそんな人いないよ!世界一の狭間だよ!」ってイジられたんですけど、その時に私はぱあっと180度考え方が変わりまして。「なるほど、ネタにした方が良いのか」と思ったわけです。

(伊藤)確かに。180度違うとらえ方ですね!

(浜口)それでゆってぃさんが「めちゃくちゃ面白いからさ、今度俺のトークライブにゲストで呼ぶわ。多分そこで分かると思う。お客さん絶対笑ってくれると思うからやってみる?」って言って、トークライブのゲストに呼んでくださったんです。それで喋ってみたらめちゃくちゃウケたんです、もう爆笑ですよね、お客さんたち。今までの悲劇のヒロインぶっていたのが、これアホらしいなあって思って。だからゆってぃさんのおかげで、そこからネタにしていくって決めて。「どうも~狭間でーす!」とか言うと、例えば東野幸治さんとかが喜んでくださって。こういうネタ大好きじゃないですか。で、東野さんが番組に呼んでくださったり。

(伊藤)さすが、芸人さんの考え方というか。相談したのはけっこう偶然なところもあったんですね。
 
(浜口)いや、偶然偶然!偶然でした。たまたま同じ高校の先輩で話しやすいかなって思って。だって事務所の先輩でもないですし(ゆってぃさんは人力舎所属)。関係がなかったからこそ、「めちゃめちゃ面白い!」とかって言ってくれたのかもしれないですね。
 
(伊藤)そういうことだったんですね。ちなみに他にも仲のいい有名人の方とか誰かいらっしゃるんですか?
 
(浜口)ダイアンの津田さんですかね。後輩の立場で恐縮ですが、もう私はね、いま津田さんがテレビでバンバン活躍なさっているのが嬉しくってしょうがないんですよ。当時、津田さんが今の奥様とご結婚されて1人目のお子様が産まれるまで、住んでいた家がたまたまご近所だったんですよ。お子さんが産まれた直後も赤ちゃん見に行ったりする、昔から知っている先輩で。めっちゃうれしいんです、津田さんの活躍。それこそ、ホームパーティーに呼んでいただいたり、家族ぐるみで仲良くさせていただいて。東京に進出されるっていうときもお話聞いていました。スケジュールの面とか体力の面とか、色々大変なことも多々あったと思うんですけど。そういうのを乗り越えて、27時間テレビの司会も決まって。あれは嬉しくてしょうがないです。

(伊藤)長年の付き合いなんですね。
 
(浜口)そうですよ。あとはたむらけんじさんとか。津田さんを繋げてくださったり、関西での色々な人脈とかを繋げてくださった方です。もっと言ったら、たむけんさんも綾瀬はるかさん-石原さとみさんの狭間をイジり倒してくださったんです。「そんなに面白いことはないぞ。お前は本当にこれもう宝や!」って。
 
(伊藤)やっぱり芸人さんにとってはいいネタなんですね。
 
(浜口)私がホリプロ退所してっていうときも色々な先輩とかに電話してごあいさつしたんです。そしたらやっぱみなさんめちゃめちゃ優しくて。
例えばスピードワゴンのお二人なんかも、本当に昔からお世話になっている先輩なので、「実はホリプロを退所します。今リサーチャーさんをやっていて、いつか作家さんになれるように頑張ります」って言ったら、2人とも「頑張ってね」とか「名古屋のスタッフをだれか紹介できるように頑張るね」とか。あとは「はまじゅん諦めたわけではないんだよね、新しい一歩を進むんだよね」っていうLINEをもらったときにもう泣きましたよね。
 
(伊藤)いいセリフ!
 
(浜口)すごい良い言葉じゃないですか。あとはモノマネのホリさんとかも連絡したら「自分は今千葉テレビでモノマネの番組をやっているんだけれども、いつかはまじゅんを演者と作家と両方で二役で呼ぶから」って。色々なことを汲み取ってくださって、100%裏方に行ったっていうことではなくて、ちゃんとタレントもやりつつ両方やりたいっていう気持ちを分かってくださったっていうのが感動しましたね。人の温かみに触れました。
 
(伊藤)そういう時にこそ優しさが沁みますよね。
 
(浜口)そうですね。だって久々に連絡したわけですよ皆様に。急にですよ。急に連絡して、まず誰やねんって、LINEすら残っていて嬉しかったですけど。本当皆様すごい長文で、一日ぐらい置いてちゃんと考えて返してくれはったんやろなって感じでしたね。それがすごい嬉しかったですね。

■今後の展望【目指すは唯一無二の存在!】

(伊藤)そうしましたら最後に、今後の展望とか、プランとかございますか。
 
(浜口)そうですね。リサーチャーさんとか作家さんとかっていうことで言うのであれば、今ちょくちょく企画書を辻さんが「こういうのがあるんだけど出してみる?」って誘ってくださっているので、そこを頑張って出して通るようなネタを作っていくことが第一目標です。今やっているリサーチを作家の企画書を書くことにちゃんと反映できるようにしたいなって思っています。タレントとしてじゃなく、リサーチャーとして作家としてという立場で出れるような人に早くなれるように修行したいなって思っています。
タレント業に関しては今やっているライブコマースをもっと極めていきたいと思っています。そして、三重でのお仕事も増やしていきたいと、今頑張っているところです!ざっくり言うと唯一無二の人になれるように頑張りたいと思っております。

(伊藤)素敵な野望、ありがとうございます!

(浜口)たぶん、世の中の人たちが浜口はフォーミュレーションさんっていうところでやってるんだっていうことを多分この記事で知ることになると思うので。
 
(伊藤)そうなんですね!結構大事な記事になりますね。。拙いインタビューで申し訳ありませんでしたが、ありがとうございました。
 
(浜口)全然全然!お声がけいただきありがとうございました。
インタビューってめちゃくちゃ大事だと思っているんですよ。自分の気持ちとかを言えるから。それでもう1回自分で再認識できるし。本当、素敵な機会をいただきありがとうございました。


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