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【台湾旅行】2023年1月 台湾入国・出国・街中コロナ事情

1月14~16日にかけて、台湾(台南)への旅行を敢行した。
1泊3日の強行軍だったのだが、「コロナ明け元年」のリハビリにちょうど良かったし、何より海外への感覚が戻り「また行きたい」という欲が芽生えてきた、日程以上に収穫多き旅だったと感じている。

ところで、台湾旅行をしたいけれども、まだ様子見状態の人も多いかもしれない。そんな人のために、リアルに台湾へ行き実情をこの目で見てきた人間の私が、最新のコロナ事情を書いてみようと思う。

①台湾入国編

2023年1月時点で、台湾入国に関する制限は特にない。以前のようなホテル隔離や、陰性証明提出などという条件は一切ない。
つまり、行こうと思えばコロナ前と至って変わらず旅行ができるのである。

ただし、「7日間の自主防疫を必要とする」と衛生局からの通知がある。つまり、検査キットを使いセルフサービスで管理しろというのである。
これは、徹底した性悪説である台湾にしては珍しい性善説的処置で、正直私も驚いた。

で、その検査キットはどこで手に入るのか。


2023年の台湾入国のコロナ事情

実は、空港で配布されているのである。去年の10月、11月は入国管理官や空港職員が手配りしていたそうだが、12月に入り規制がさらに緩くなってからは人さえいなくなり、箱に入ったキットを自分で勝手に取れという方式になっている。

箱の上にある注意書きには、このように書かれている。


2023年の台湾入国のコロナ事情

意訳するとこんな感じである。

「帰国者は勝手に取って後でセルフサービスで検査しろ。ただし1人1箱までな。2箱以上持って帰ったらあかんで。カメラでちゃんと見張ってるからな!そうそう、2歳未満の子供に使ったらあかんで」

②台湾出国→日本帰国編

入国に関しては上述のとおり、検査なしに等しいフリーなのだが、出国も制限が全くない。
検査キットによる「自主防疫」となっているものの、出国に関し検査を行ったか否かのチェック、陰性・陽性の質問などは一切ない。小声でぶっちゃけてしまうと、入国時にGETする検査キットで検査しなくても、何も言われない。
ただし、突っ込まれても良いように検査はやっておくに越したことはない。

むしろ、日本への入国(帰国)が厄介である。
ワクチン3回接種必須なので、搭乗手続きの際にワクチン接種証明書の提出が必要となる(紙やアプリで画面を見せるだけで可能)。なければ72時間以内の陰性証明書提出だが、特に決まったフォーマットなどはなく、海外で無用なトラブルを避けるためにも事前にワクチン3回打っておくのが無難である。

しかも、日本側は水際での防疫を強化しており(2023/1/16時点)、日本人でも容赦なく質問状の記入などが求められる。一言で片づけてしまうと非常にうざい。

このうざさを解消するには、Visit Japan Webを利用し、事前にファストトラックを済ませておくと良い。国時の検疫・入国審査・税関申告をスムーズに入国が可能になる。感覚的には、多少は早くなる。


③台湾の街中編

ご存じのとおり、台湾は島ごとATフィールドを張ったが如く対コロナは非常に厳しい対策を採っていた。
が、台湾もwithコロナの選択を行った結果、一気にゆるくなったのは周知のとおり。
そこで、街中の台湾人の事情はどうなっているだろうか。観光客をしながらチェックしてみた。

街中や交通機関でのマスク着用義務は、以下のとおり。

(1)屋外では原則的にマスク着用は不要
ただし、ソーシャルディスタンスが確保できない場合や、イベントの主催団体がマスク着用を求める場合はマスクが必要

(2)屋内では常時マスクを着用すること
※筆者註:公共交通機関も、駅構内を含めて着用義務あり。MRTは罰則もあるので注意


(3)以下に該当する場合は屋内でのマスク着用が免除されるが、マスクは携行すること
ただし、感染が疑われる症状のある場合や、不特定多数の人とソーシャルディスタンスを保てない場合は、マスクを着用すること
 (A)運動、歌唱、個人または団体写真の撮影
 (B)自身で車を運転し、車内の同乗者が同居家族、または同乗者がいない場合
 (C)ライブ配信・ビデオ撮影・スピーチ・講演など会話や談話に関する業務やイベントの正式な撮影または進行
 (D)温泉・ウォーターアクティビティなど、マスクが濡れやすい場合

(4)外出時に飲食が必要な場合はマスクを着用しなくてもよい
ただし、7日間の自主防疫期間中は座席を離れる際や食事を終えた際、すぐにマスクを着用すること

(以下略)

参照:https://4travel.jp/magazine/others/tokou_taiwan

あれこれ書いているが、常にマスクをしておけば何の問題もない。日本と全く同じ感覚で街歩きや買い物が可能である。

ただ、日本では屋内に入るときには必ずあるくらい多い消毒液の数が、台湾は比較的少なめな印象を受けた。


2023年の台南駅前
1月15日台南駅前 夜の風景。人は多いが皆マスクを着用している

私が台南の街中で見てきた感覚だと、台湾人のマスク着用率はほぼ100%。東京でもたまにマスクをしていない人がいるように、台北ではまた事情が違うかもしれないが、マスクをしていない人は1人しか見かけなかった。
屋外ではマスク不要だよという通知が発せられているにもかかわらずである。

ただし、台南に限らず台湾は基本的に湿度が高め。マスクをしているとやや息苦しくなる。
その時は、屋外でソーシャルディスタンスが保てる状況であれば、個人的には顎に掛けるだけにして息をしやすくしても良いとは思う。ただし、屋内では問答無用でマスク着用である。そこは日本より厳しい。

なお、台湾旅行中にマスクが切れてしまったり無くしてしまっても問題はない、コンビニやドラッグストアなどでふつうに売っている。外箱と値段しか見ていないが、マスクは日本より比較的安めなので、「台湾土産」にMade in Taiwanマスクも悪くないかもしれない。

■最後に

withコロナにシフトしつつある世界であるが、台湾もその道を選び入国・出国に関してはほぼ制限はない。
台湾旅行を様子見している人は、特に身構える必要もない。

街歩きも、マスクさえしていれば無駄に神経質になる必要もない。注意されたり罰金を払わされたりすることはなく、日本と同じ感覚で楽しむことができる。

コロナで数年間海外へ行けず、くすぶっている人は、「コロナ明け元年」は台湾旅行でリハビリを行ってはいかがだろうか。何度も行ったことがあるはずの台湾でも、非常に新鮮さを感じること請け合いだから。


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