【仕事術】大ヒットプロデューサーでさえ「一人では何もできない」
こんにちは。フォレスト出版・編集部の美馬です。
年末年始、仕事を忘れて昼夜逆転の生活を大いに楽しんでいるわけですが、この時期に連日放送される懐かしいドラマの再放送は見逃せません。最近のドラマで注目を集めた作品と言えば、『silent』や『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『いちばん好きな花』などがありますね。
じつはこれら大ヒット作品には共通点があります。それは、現フジテレビ・プロデューサーの村瀬健さんが携わっているということ。村瀬さんが携わった作品は、ほかにもたくさん。『14才の母~愛するために生まれてきた~』『バンビーノ!』『太陽と海の教室』『BOSS』『信長協奏曲』『キャラクター』などなど。
そんな数々のヒット作品を生み出してきた村瀬さんの著書『巻き込む力がヒットを作る "想い"で動かす仕事術』(KADOKAWA)が昨年12月に発売されていました! さっそくこの休暇中に読了!
なんと本書の冒頭には、村瀬Pが社内で提出したドラマ『silent』の企画書が掲載されています。登場人物のバックグランドから、物語の時系列、あらすじ、そして村瀬P本人の熱のこもった想いなどが記されていて、目から鱗な情報が盛りだくさん。そんな本書から、村瀬Pの仕事の考え方について、一部引用抜粋してご紹介させていただきます。
村瀬Pを突き動かしているのは「想い」だと言います。「想い」が仕事の原動力。「想い」から考え、動き、働き、「好き」を伝えてきた彼は、そうして人を巻き込んできたと語っています。彼の仕事の向き合い方の一つに「一人では何もできない」というものがありました。
ここで述べられていることは、本を作っている我々編集者にも言えること、いや、どんな仕事でも共通して言えることかもしれませんね。昨年1年間で私が一番痛感したこと、それが「仕事は1人でやってるわけではない」ということでした。あたりまえのことのようですが、仕事に熱心になればなるほど、それが見えなくなることがあります。つい1人で仕事をしているような気になって、うまくいかないことが起こると誰かのせいにしたくなる、そんなことが少しだけありました……。
著者やライター、デザイナー、イラストレーターなど、一緒に1冊を作り上げていくにはそれぞれの「想い」が欠かせません。村瀬Pが強調するように、仕事はチームプレーであり一人だけでは完成しないものです。
たとえば、本の企画から始まり、取材、編集作業、タイトル決め、カバーデザイン決め、販促活動などの多くのプロセスが発生しますが、それぞれのステップで携わる人たちが、自分の役割を全うし、アイディアやエネルギーを共有することで、良質な本が生まれるのではないかと思うのです。
仕事を通して感じる「一人では何もできない」という言葉は、単なる作業の分担ではなく、制作チームが同じ目標に向かって協力し合う力強い意味合いがあると感じています。仕事において大切な価値観である「想い」を共有し、協力し合うことで、素晴らしい作品が生まれるに違いありません。今年は「一人では何もできない」という言葉を肝に銘じて熱い仕事をしたいと思います!
そんな2024年の抱負でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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