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【フォレスト出版チャンネル#153】心理|「めんどくさい」を避ける5つの考え方

このnoteは2021年6月15日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

喜怒哀楽、嫉妬に続く第6の感情「めんどくさい」の2つの種類

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティーを務める今井佐和です。本日は編集部の森上さんとともにお伝えしていきます。森上さん、どうぞよろしくお願いします。

森上:よろしくお願いします。

今井:本日のテーマは「めんどくさいを避ける5つの考え方」ということなんですけども、めんどくさいっていっぱいありますよね(笑)。

森上:そうなんですよね(笑)。めんどくさいっていう感情はどなたも1回は感じたことがある感情だと思うんですけど。

今井:私は一日に何千回と「めんどくさい、めんどくさい」って思ってやってますよ(笑)。

森上:そうですよね(笑)。だから例えば、「朝起きるのがめんどくさい」とか、主婦の方だと「今日の献立を考えるのがめんどくさい」とか、「職場での人間関係がめんどくさい」とか、「勉強するのがめんどくさいな」とか、「掃除するのがめんどくさいな」とか。今は梅雨の季節ですから、「雨の日に外に出るのがめんどくさい」とか、いろいろあると思うんですけど。佐和ちゃんもありますか?

今井:あります。だいたい「朝起きるのめんどくさい」から始まりますよね。もう嫌になっちゃう(笑)。

森上:ねー。冬になると寒いから布団から出れないとかね。行動心理カウンセラーの鶴田豊和さんという方がいらっしゃるんですけど、その方いわく「めんどくさいっていう感情は喜怒哀楽、そして嫉妬。それに続く人間が持っている6つ目の感情」らしいですね。

今井:納得です。

森上:納得ですか?

今井:なんなら喜怒哀楽、嫉妬よりも第6の感情の「めんどくさい」を私は日々感じながら生きている気がします。

森上:(笑)。

今井:第一の感情なんじゃないかと思うぐらいですよ、本当に。

森上:そうですよね。めんどくさいっていう感情が生まれること自体は別にダメなことじゃなくて、当たり前のこと。じゃあ、それをどういうふうにコントロールしていけばいいのかっていう話だと思うんですよね。著者の鶴田さんと一緒につくらせていただいたもので『「めんどくさい」がなくなる本』という本がありまして、さらにマンガ版の『マンガで「めんどくさい」がなくなる本』という本もあるんですけども、その本の中で共通して、めんどくさいという感情は「行動するのがめんどくさい」と、「人間関係がめんどくさい」、この2つに分かれると言っています。


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「めんどくさい」発生のメカニズムとめんどくさり屋さんの特徴

今井:では、そのめんどくさいについて詳しく伺っていきたいと思います。先ほどめんどくさいには「行動するのがめんどくさい」と「人間関係がめんどくさい」の2つがあるというお話があったんですけれども、そもそもこの「行動するのがめんどくさい」と感じるメカニズムっていうのはどんなふうになっているんですか?

森上:そうですね。今日は「行動するのがめんどくさい」のほうだけをお話できればなと思っているんですけど、鶴田さん曰く、「めんどくさいの発生のメカニズムとして3段階ある」とおっしゃっていて、第1ステップが「やらなきゃと思う」。義務感にかられるとか。そうするとやっぱりいろいろ考えちゃう。それが2番目「いろいろ考えちゃう」。で、3番目が「だからめんどくさいと感じる」。つまり、「やらなきゃいけないと思う」、「いろいろと考えてしまう」、だから「めんどくさいと感じる」。今のこの3つの段階を聞いて思うのは、リスナーの方もたぶん想像つくと思うんですけど、真面目な人ほどめんどくさいと思っちゃう。

今井:「完璧にやらなきゃいけない」っていう潜在意識があるからってことなんですね?

森上:そうなんですよね。だから、責任感が強いとか、真面目は人ほどめんどくさいと感じやすいと。頭でいろいろと考えれば考えるほど、さらにめんどくさいって感じるようになっちゃうらしいんですよね。具体的な例を鶴田さんは挙げているんですよ。例えばダイエットのためにジョギングをしたいとするじゃないですか。たぶんめんどくさいと思っちゃう。朝起きたときに「走ったら膝を痛めるかもしれないな」と思っちゃうとか。

今井:(笑)。

森上:「昨日ちょっと膝を痛めたから走るとよくない」とかね。「外は寒いし、風邪ひくかも」とかいろいろ考えちゃうんですよね。

今井:やらない言い訳を考えちゃいますよねー。

森上:そうそう(笑)。考えれば考えるほど、めんどくさいって気持ちが強くなってくる。それで、やらなくなっちゃうんですよね。だから、何を言いたいかと言うと、「○○しなければならない」、この考えの縛りが1番めんどくさいっていう感情を発生しやすくさせている。それをどう取り除いてあげるかっていうのが重要になってくるとおっしゃっています。

今井:確かに! 私が個人的に工夫していることなんですけど、私はめんどくさいランキングで世界選手権に出れるんじゃないかっていうぐらい、めんどくさがりなんですけど、そうなってくると、めんどくさいって思っている自分自身がめんどくさいみたいな境地に達してくるんですよね。だから、めんどくさいと思わないようにいろいろと配置をするみたいなことをやっていて、個人的に結構うまくいっているのが、うちにトランポリンがあるんですけど、しまってあると使わないじゃないですか。だから、廊下の通り道にトランポリンを置いて、そこを通る度にぴょんぴょんってすると、もうあるから通るみたいな。で、1回飛ぶとそのまま10回くらいジャンプしたくなっちゃうみたいな仕組みづくりをして、そうすると、めんどくさいって考える前にもう飛んでるっていうような、ちょこまかとしたことをやっていますね。

森上:なるほど。その工夫を仕組み化したことによって、めんどくさいという感情を生ませないということですよね?

今井:そうです。システム化してしまうみたいな。まあ、トランポリンで恐縮なんですけど(笑)。

森上:いやいや。すごく大事だと思いますね。1つの方策としてはいい案かもしれないですね。

今井:はい。ただ、このトランポリンの例はうまくいった事例で、基本的にめんどくさいことにあふれているので、義務感とか考えすぎっていうのが大きな影響を与えて、行動に繋がらなくなっているっていうことが多いかなと感じました。

めんどくさいを引き起こす5つの考え方

森上:そうですよね。義務感以外に「めんどくさいを引き起こす5つの考え方」っていうのを、鶴田さんはこの本の中でおっしゃっていて、まず1つ目が「考えることがいいことだと思ってる」。それが逆にめんどくさいを引き起こす1つの原因になるとおしゃっていて、2つ目が「効率的にやりたい」

今井:はい。すごく思っています、いつも。

森上:そう。最初から効率的にやりたいと思っていたりとか。3つ目は「最初からいい結果を出したい」。

今井:あー。これもすごく思っちゃいます。

森上:そうですよね。で、4つ目が「選択肢は多いほうがいいと思っている」

今井:思ってます!

森上:思ってる(笑)?

今井:スポンジを買うにしてもAmazonのレビューを全部見て、どれが一番いいかみたいな。だから、ちょっとした100円のスポンジを買うのにもめちゃくちゃ時間がかかるから、もうめんどくさいっていう気持ちになります。

森上:最終的にそうなっちゃいますよね。

今井:そうなんです。もういいやみたいな。

森上:そうなんですよ。選択肢が多いほど、めんどくさいっていう感情が生まれちゃう。そして、5つ目が「できなかったら、それは私の意志が弱いからって自分を責めちゃう」

今井:責めます。

森上:責めますよね(笑)。

今井:「なんてダメな私なんだ……」みたいな感じになりますね。

めんどくさいを避けるための5つの考え方

森上:そうなんですよね。その5つの思考の癖っていうのをどう解除してあげればいいかっていうのは、本の中でいろいろと語っているのでご興味のある方は本を読んでいただきたいんですが、「めんどくさいを避けるための5つの考え方」っていうのもこの本の中で紹介していて。

今井:それはぜひお聞きしたいです。

森上:まず、「めんどくさいを避ける5つの考え方」の1つ目、「考えることはいいことだという思い込みを捨てる」

今井:考えることはいいことだという思い込みを捨てる。

森上:そうなんです。例えば、行動力が低い人と高い人の比較っていうのを鶴田さんは提示されているんですけど、おそらく行動力が低い方はまず何かツールから使い方を学ばないと次の素材はせめて加工の仕方を工夫してとかいろいろ考えちゃう、事前にいろいろ考えちゃう。だから結果、考えるとやることがいっぱいブワーって膨らんできちゃうので、めんどくさくなっちゃって行動ができない。行動力が高い人っていうのはとにかくやってみようと思ってあんまり先々のことを考えないって言ったら語弊があるんだけど、とりあえずちょっとやってみて、そしたら「意外とできちゃった」みたいな。やってみなきゃわからないことをいろいろ考えちゃう、その癖っていうのをどれだけ取り払うか。とにかくあまり考えずにやってみようっていう。やってみたいなと思ったらとりあえずやっちゃう。そういう発想がやっぱり必要だっていうことですね。「頭で考える前に動き出しちゃえ」みたいな。そういうのが1番いいっておっしゃっているんですよね。

今井:なんか家電みたいですね。家電も始めから説明書を全部読んで使いこなそうと思うと、「う~ん……」ってなっちゃうんですけども、とりあえず電源入れてポチポチ、「あ。使えるじゃん」みたいなところから始まっていくと。

森上:いいと思います。「説明書をしっかり読んで、全部の機能を使いこなすぞ」みたいなのはね。

今井:もう辛い、辛い(笑)。

森上:とにかくボタンを押せっていうね。今のはすごくいい例だと思います。あと2つ目におしゃっているのが「効率的に考えることを避けたほうがいい」とおっしゃっていて、大切なのは効率じゃなくて、始めやすさと続けやすさ。

今井:始めやすさと続けやすさ。

森上:うん。これを1番最初に考える癖をつけたほうがいいとおっしゃっていますね。

今井:効率的にやるのはいいことだと思ってました。

森上:そうですよね。基本的にそういうふうに思いがちなんですけど、それよりもっと重視すべきは始めやすさと続けやすさ。そこを重視してあげると、体は動きやすいとおっしゃっています。

今井:確かに始まらなかったらゼロですし、続けられなかったら意味がないですもんね。

森上:そうなんですよ。で、3つ目もちょっと近いんですけど、「何かを始めるときには質よりもスピードを重視する」。やっぱり質をよくしようと思うとなかなか動けなくなっちゃうので、とにかくスピードを重視しようって心掛けてるだけで変わってくる。

今井:確かに難しく質を求めるってなると、ちょっと二の足を踏んでしまいますけれども、とりあえずやってみるみたいなスピード感だったら、意外といけちゃいそうな気がしてきます。

森上:例えば「ブログを書きます」ってなった時に最初から100点満点の原稿を書こうと思うと絶対書けなくなっちゃいますよね。とにかく書き出すみたいなほうが、結果的にはよくなったりとか。どんどんブラッシュアップしていくみたいな。とりあえず書いてみるってことが重要だっておっしゃっています。で、4つ目が「情報は自分にとって重要なことだけを収集し、ネガティブ情報は避ける」。つまり、いろいろ情報が入ってくるじゃないですか、このSNS時代。「できるだけネガティブ情報というのは避けたほうがいいよ」とおっしゃっています。ネガティブ情報ってだいたいめんどくさいことを発想させるような感じですよね。「こういうことをやるとこうなるよ」みたいな。

今井:やらない言い訳のネタになっちゃいますよね。

森上:その通りですよね。そういう感じなのでできるだけそれを避けたほうがいいとおっしゃっていますよね。で、最後の5つ目が「最初は出来ないのが当たり前。自分の意志の弱さを責めない」。だから結局、できないっていうのは別に悪いことでも何でもなくて、意志の弱さでも何でもないわけだから、実際できないことっていうのを実験と思えばいいってことですよね。できなかったのは、何が悪かったのかなっていう。それが次にチャレンジするヒントになるわけじゃないですか。そういった意味では、今言った「5つの考え方」を意識するだけで、思考癖をつけるだけで、めんどくさいっていう感情は起こりにくくなるっておしゃっていてます。

今井:はい。「めんどくさいを避ける5つの考え方」のおさらいなんですけれども、まずその1「考えることはよいことだという思い込みを捨てる」。その2「大切なのは効率ではなく、始めやすさと続けやすさ」。そしてその3「質よりスピードを重視する」。その4「ネガティブな情報は避けて自分にとって必要な重要なものだけを収集する」。そしてその5「できなくても大丈夫。自分の意思の弱さを責めない」と言うことでした。ここまでめんどくさいのメカニズムであったりですとか、「めんどくさいを避けるための5つの考え方」についてご紹介してきました。

本を読むのもめんどくさい人は、マンガ版がおすすめ

森上:はい。そうですね。今回ご紹介した鶴田豊和さんは行動心理コンサルタントとして、めんどくさいという感情についていろいろと研究をされている方で、それを本にしたのが『「めんどくさい」がなくなる本』というものでして、そのマンガ版として『マンガで「めんどくさい」がなくなる本』というのもあって、今2冊出てます。今回は「行動するのがめんどくさい」のエッセンスをちょっとご紹介しましたけども、本ではそれ以外の「人間関係がめんどくさい」、それをどのように付き合って、どのように対処していけばいいのか、その辺りをお伝えしています。特にマンガ版はストーリー仕立てなっていて、「本を読むのもめんどくさいな」と思っている人にもおすすめです。

シリーズ30万部突破のロングセラー

今井:今、私の心の中を読まれたかと思いました(笑)。

森上:ほんとですか?(笑) 2冊あるからマンガ版から読んでもいいかもしれない。

今井:マンガ版があったら、私はマンガ版から絶対読んじゃいますね。

森上:そうですか(笑)。ぜひぜひマンガ版から読んでいただいても。でも半分ぐらいはマンガじゃなくて文章なんですけど。興味がある方はこのチャプターにURLを貼っておくのでチェックしてみてください。

今井:本日は「めんどくさいを避ける5つの考え方」ということで、森上さんとお送りしてきました。森上さん、どうもありがとうございました。

森上:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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