フォレスト出版編集部の寺崎です。
ウクライナ侵攻が終結をみない今、ふたたび読み返している本があります。
それが・・・
苫米地英人・著『日本人だけが知らない戦争論』です。
本書ではウクライナの政変もなにもかもが、すべて「金」のための戦争であると喝破しています。むろん、現在のウクライナ侵攻もそのように解釈できるはずです。
そして、今回の侵攻の前触れである2014年のウクライナ紛争についても、そのカラクリが暴露されています。
では、該当箇所を見ていきましょう。
ローマ法王による不気味なメッセージの真意
なんと、2014年9月に第266代ローマ法王であるフランシスコ(本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)が「すでに第3次世界大戦は始まっているのかもしれない」という不気味な発言をしていたのです。
ローマ教国といえば、イエス・キリストの弟子ペトロが初代法王となって以来、温然たる権力を維持してきている世界の大ボスのような存在です。
そして、その発言には「ある意図」があるというのですーー。
「次の戦争のときはよろしく」
著者の苫米地博士はかつて三菱地所に勤めていて、それこそあのニューヨークのロックフェラー・センターを三菱地所が約2200億円で買収した日本のバブル絶頂期をみてきた方です。
そんな苫米地博士が国連事務総長を務めたワルトハイムさんの自宅に招かれたときのエピソードを告白しています。
そして、出てきました。
「ニューワールドオーダー(新世界秩序)」
ウクライナ政変でロシアを挑発するアメリカの姿
BRICs開発銀行(新開発銀行)の設立は、2013年3月27日。南アフリカのダーバンで開かれた第5回BRICSサミットにおいて合意されました。
BRICsとは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ共和国(South Africa)の頭文字を合わせた造語です。
これから強大な軍事力を背景に覇権国家として台頭してくると睨まれる「ロシア」「中国」がここに加わっているわけです。
そして、ウクライナ紛争が勃発したのが、2014年です。
2013年 新開発銀行の設立
2014年 ウクライナ紛争
この時系列には必然性があったと苫米地博士は見ているのです。
こうした流れがあった中で、今回のウクライナ侵攻が起こったとみると、この先にどういうことが起きるのか、ある程度の予測ができるかもしれません。
「戦争を起こしたがっているのは誰か?」
「戦争で利益を得るのは誰か?」
「彼らはこれまでの歴史でどのように戦争を起こしてきたか?」
こうした疑問に『日本人だけが知らない戦争論』は明快に答えています。というわけで、いままさに読み返すべき1冊です。
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