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在任中に「戦争」を起こさなかったアメリカのトランプ大統領ってじつはスゴイんじゃないかと思う話。

フォレスト出版編集部の寺崎です。

アメリカの大統領選が控えるなか、先日、『ホントはすごいトランプ大統領』というような企画書を会議に提案したところ、かなり編集部の雰囲気が微妙でした。

世の中的には「トランプは叩くべき対象」として代表格な感じで捉えられています。ドナルド・トランプというと、あの「ブルシットな怒り顔」を思い出す方も多いことでしょう。

アメリカという国は第二次世界大戦以降、ずっとなんだかんだ色んな戦争行為を起こしてきた国です。朝鮮戦争、ベトナム戦争、レバノン侵攻、リビア爆撃、パナマ侵攻、湾岸戦争、アフガニスタン紛争、イラク戦争。

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でも、トランプ現政権で起こした戦争はゼロ。

これって、すごいことだと思いませんか?

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「これから世界的な食糧危機が訪れる」
「第三次世界大戦が起こる」

こんな風に脅かす人も最近は出てきていますが、「そもそも戦争の形態が現代では変わってきている」という事実と、歴史的になぜ戦争が引き起こされてきたのかという真実を伝えた名著に『日本人だけが知らない戦争論』(苫米地英人・著)という本があります。

少し古い本ですが、内容はけして古びず、いまなお一人でも多くの方に読んでほしい本として、今日もしつこくおすすめしてみます。これまで何人の人に「これは絶対に読んでほしい」と手渡したかしれません。

私がどうこう言うより、著者の苫米地さんの説明を聞いたほうが面白いと思いますので、本書の刊行に合わせて苫米地さんに語っていただいた動画の文字起こしを紹介します。以下、どうぞ。

日本人が知らない間に世界はずっと「戦争」を続けている

日本人は戦争をとくに知らない。
だって、戦争やってないもん、日本は。
いいことなんだぜ?

「太平洋戦争やりました!」

まあその通りだけど。

少なくとも今の私の読者たちがごく普通に参加しているという戦争はないわけだ。ということは、我々は戦争を知らなくてよくて育ってきた。だから、知らないのは当たり前だ。

ところが、よその国はずーっとやり続けている。

第二次世界大戦が終わって「戦争はなくなりました!」って言ってたのは日本ぐらいで、ほんのちょっと離れた所ではいっぱいやってるわけ。

もちろん日本の同盟国である、本当の意味合いでは「唯一の同盟国」であるアメリカは、戦争をずっとやり続けている。ベトナム戦争、朝鮮戦争さえも知らない人もいるかもしれないけど、その後もずっと戦争をやってる。

イラクであり、アフガニスタンであり、ずっとやり続けてるよね。もちろんシリアは事実上アメリカとは戦争状態と思った方がいい。イスラム国の話だってそうだ。

だから、よその国は「日々」とは言わないまでも、何年に一度くらいは戦争を経験してる。10年に1度くらいは、ある程度大きなもの、小さいのは本当に日々やってるよ。

じゃあ日本はどうか。

航空自衛隊のジェット機のスクランブルは年間300~400回。それって1日1回じゃん。スクランブルしなきゃいけないというのは、領空侵犯じゃなく、外側の線、ここまで来たら飛びますよっていう線がある。そこの線をマッハで飛んでるわけだから、領空に入った後に行ったんじゃ、もう遅い、

日本と中国が線を越えたとか、新聞読んだことあると思うけど、これ、どういうことかというと、領空より外側だけど、そこによその国の飛行機が入ったら、念のためスクランブルしますよというラインがある。

「防空識別圏」という言葉は聞いたことがあるかもしれない。その防空識別のライン(というか「空間」だから圏と言う)に入ったときにスクランブルするのが年間300~400回ある。「うちの国の防空識別圏です」というところに(他国の軍用機が)入ってきたら、挑発行為じゃん、本当は。国によっては戦争行為とみなす可能性もある。

日本はずっとおとなしい国だから、「困りますよ」って言ってるだけで。でも、それが本当に日本に攻撃する航空機だったらやばいから、航空自衛隊もスクランブルしてくのね。それが年間300~400回ある。

中国なんか意外と入ってきてすぐ出て優しい系?(笑)

ロシアはすごい。飛んで日本列島ぐるぐる回ってるんだ、ロシアは。昔から。

逆にロシアはもうぐるぐる回ってるのが当たり前みたいな、問題にもならないぐらい、ぐるぐる回ってる。もう「わたしんちです」みたいな感じ。

ましてやこれが同盟国アメリカとなれば、日本の空はアメリカが制空権持ってるわけだ。この上は米軍が持ってんだぜ。それさえも不思議なことで、逆に言うとぐるぐる回られてるもんだから、ロシアや中国が入ったりしてるから、航空自衛隊のスクランブルだけじゃ危ないから一応アメリカが防空制空権で持ってるという論理かもしれない。日米安保っていうのは。

だから、見えないところでは日本だってそうなんだから、日本以外の10年に一度戦争されてるところなんかは、防空識別圏入りましたじゃなく、地元の特殊部隊が地元に入って活動をしなきゃならないことが日常茶飯事だからね。

世界はずーっと戦争をやっているし、今もやっている。

「戦争」を知らなければ「戦争」を議論することすらできない

その状況がその現政権のせいにする人もいるかもしれないけど、現政権のせいというよりは日本を取り巻く環境がそういう風になってきて、それに対してどういうふうに対応していくかっていうひとつのステップが今の安倍政権のステップだから、現政権のせいというふうに思うのは、ちょっと俺は言い過ぎだと思うんだ。

日本を取り巻く国際環境の中で、今の日本がとっているポジションニングから見ても、日本人がもうちょっと戦争とは何かってことを知らなきゃいけない状況になってきている。

9条改正の論議にしてもそう。でも、9条を改正したところで、国連の敵国条項がある状況の中で、本当の意味ではどうなのかってこともちゃんと考えなきゃいけない。

そして現代の戦争というのは、昔とだいぶ違う。

陸上自衛隊がどういう訓練をしているかと言うと、前線の200キロ手前にパラシュートで降りる。そしてその200キロを一気に走る。彼らすごいんだよ、普段の訓練から水飲まないで走れるような訓練してんのね。水は重たいから。水をほとんど取らずに200キロ一気に進んで行くみたい。それが普段の訓練。

200キロ手前に落下傘で降りて。どんだけ走るのか、場合によっては装甲車を飛ばすのかもしれないけど、200キロって、けっこうな時間食わない?

匍匐前進なんかしたら大変なことになるぜ。かなり速いけどさ、彼らの速度は。

それにしても、歩くんだったら、何日もかかるわけだ。そういう訓練をしているのはいいですけど、そしたらとっくに戦争を終わってますけどでしょ、本音で言うと。

だから今の自衛隊の訓練を、そりゃ自衛隊に批判をしちゃいけないわけだけど、そういう意味合いではね。それは儀式なのかも知らないけど、でも本当の戦争が起きたときを想定してやっているとは自衛隊一人一人も思っていない。

歴史的な何らかの体育的な意味での訓練であって。

じゃあ本当に戦争が起きたときどうなのっていうのは、それは今の自衛隊法であったり、もちろん9条であったり、何かの枠組みの全部を根本から考え直さなきゃいけない。


俺なんかは自衛隊を全部一度解雇してもう1回採用し直さなきゃいけないぐらいの大問題だと思ってるんだけど、もちろんそれは内部で本当に感じている人は幕僚長クラスにもいっぱいいる。実際問題として国民が戦争は何かってことを理解しないと、その論議すらできない。

私たちが国を守っていくという枠組みの中で、じゃあ自衛隊をどうするかということだって、単純に「9条改正します」とか、「PKOでいきましょう」とか、そういうレベルの話ではないんだよ。本当に有事の際に日本が巻き込まれる、どうすべきかという時に本当に今の自衛隊のままでいいのかまで国会で話すべきでしょ。国会で話すということは、それは我々自身が話すべきことだ。となると、その知識がいりますよといういう話だ。

「現代の戦争」はもはやドンパチしない

ものすごい単純に言うと、現代の戦争というのは最初に長い間、地上要員、アメリカの例でいうとCIAみたいな人たちが潜伏していろんな作業をしとくわけだ。その期間にサイバー的な埋め込みをしておく。数年前からサイバー的な埋め込みと地上員が動く。中央工員の人なんてのは、(CIAみたいな典型的な)ヒューミントが20年間その国に潜入したまま片道切符でバレたらもう国は面倒見てくんないけど、ここで生きてますみたいな人たちはいるわけ。
※ヒューミント(HUMINT:Human intelligence 人間を媒介とした諜報)

勘違いした日本の官僚は、例えば人質問題のときに「そういう人たちから情報を取ればいい」とかいうけどさ、先輩が20年前から潜り込んで2~3人も殺されちゃって、俺らが片道切符で手に入れた情報を、そんな日本がいくら言っても人質のためにそう簡単にくれるわけないでしょ。

だから、日本がもしも本当に人質を助けたかったら、20年間潜伏するようなヒューミントを日本は育てていなきゃいけないしっていう世界だ。

そういったヒューミントの人たちが本当に戦争が始まる前には、その3年、5年のスパンからもうギリギリ半年ぐらい前まで、ものすごい工作作業をする。

その間にサイバー的な攻撃を現代はガンガンに、サイバー攻撃のための埋め込みをやっておく。「乗っとり」を。そして戦争の始まる前には一気にそれが起きだして、そしてギリギリになると特殊部隊が潜入して、特殊部隊が本当に活動すると同時にサイバー攻撃をする。

敵の部隊を動けなくしたあと、あとは無人機が一斉に攻撃する。無人機が一斉に攻撃するときにはすでに特殊部隊の色んな破壊工作と、さらにヒューミント要員の破壊工作とサイバー攻撃が全部同時にやられたときに無人機が攻撃するわけだ。

そしたら、戦争終わりなのよ。

現実問題として、もしも日本がやられたら、日本の主要官庁だったり、発電所だったり、ありとあらゆるインフラのサーバは乗っ取られると思った方がいい。

そして、見えないヒューミントがたくさんいるわけだ。その人たちが日本を攻撃するとき、東京電力を止め、東京証券取引所を止め、水道を止め、一気にインフラストラクチャーが止まったと同時に、日本の自衛隊員たちの自宅の電気が消えて通勤できなくなるわけだ。

自衛隊も含む日本のサーバーが落とされたら、そこでもう日本はお手上げじゃん?

戦争終わってんじゃん。実際それが現代の戦争

「いまの自衛隊では日本は守れない」という事実と向き合う

イラクのときもそう。イラクのときはだいぶ古いやり方だけど、現代だったら対シリアでやろうとしたこともそうだし。てことは、地上部隊が10万人いても20万人いても、地上部隊が行く前に戦争って終わってんだよ。じつは。

サイバー攻撃とヒューミント要員による破壊活動と、あとは本当のエリートの特殊部隊が入っていってやったときでは、まだ戦争とは言わない。CNNに出ないんだから。存在してないことになってるんだから。アメリカ国内にCIAは一人もいないことになってる。立場上は。「海外機関ですから」と。CIAってのは長官しかいない組織なわけだ。表向きは。

でも、実際はNSAに対するサイバーについてもそうだし。存在してないことになってるわけだ。北朝鮮が悪さしたときに、ちゃんとどうも報復したっぽいけど、北朝鮮のネット止まったけど「知りません」って言ってるじゃん。だから存在してないんだから。

それが実際起きて、そして最後に地上部隊が行くとき、どういうことかというと、それは「占領」に行くのね。イラク戦争のときもそうだったでしょ。

ということは、自衛隊のあんだけいるたくさんの地上部隊も日本が攻撃いったとき戦場を占領に行くのはいいかもしれないけど、日本はよその国に占領に行かないわけだから、自衛隊の陸上部隊が動くときはどういう時かっていうと、とっくに東証は止まり、すべてのテレビ局が止まり、水道が止まり、電気が止まり、それで自衛隊が200キロ前線手前に落下傘で行きますと言われても、戦争終わってんじゃん。

だから、本当に日本の国防を考えたとき、いまの自衛隊では日本は守れません。まじで。

それは単に「島がどうの」というレベルの話じゃないんだよ。そんなことは俺が言ってるわけじゃなくて、現役の自衛隊員から幕僚長までみんなわかってる。だけど、彼らの立場ではそんなこと言えるわけない。

だって、いまの自衛隊法があって日米安保があって、今の9条のなかであって。ただし、明日攻撃されることは日本はまずないわけだ。でも、これから10年後、20年後、30年後、50年後、日本を国防してかなきゃいけないってときに、世界は戦争をやってんだからさ、自衛隊自身を含めて、近代的な戦争は地上部隊が行くときはもうそれは戦争じゃなくて占領ですという時代に移ってる。

ほとんどの戦争はヒューミント要員とサイバー空間と特殊部隊のレベルで終わっちゃうっていう現代の話のなかで、国をどうやって守っていくか。

まずそういった基本的な知識がまず欠如している。

そしてなんといってもその裏は全部金なんですよってこと。金なのよ。戦争は金のためにやってる。どこの国も。金なんだよっていう当たり前の視点。それを理解してもらうには、この本はきわめて重要な本だと思う。

本来の戦争とは何か。

「本来」とは、もともと戦争がどうやって行われてきたかという部分。もちろん本音は金だっていう話。そして、現代の戦争はどうなってるのってことが、これを読めば完璧にわかるはず。

ということで、国会議員全員と防衛省職員全員と自衛隊員全員と、そしてすべての納税者が読むべき本だと思いますよ。

納税してない人は読まなくていいです。

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