こんにちは。フォレスト出版の美馬です。
編集者になって早1年半。ありがたいことに続々と担当させていただける書籍が増えていき、書籍制作にかかわる多くの関係者さんとお話をする機会も増えました。
そのうちの、書籍をつくる上で必ずやり取りをさせていただくデザイナーさんについて、次の書籍から学んだことをご紹介したいと思います。
『すべての仕事はデザインから始まる。失敗しないデザイン発注』(カイシトモヤ/クロスメディア・パブリッシング)
書籍制作に限らず、いろいろなコンテンツ制作において、デザイナーさんにお仕事の依頼をする機会は多くあると思います。そんな時、なかなか自分のイメージしているものが言語化できず、正確にイメージを伝えることができないことはありませんか?
私も自分の言語化力のなさに毎度嫌気がさしますが、デザイナーさんがうまく汲み取ってくださるので、本当に感謝しかありません。しかし、デザイナーさんに頼りっきりではいけませんね。自分も相手に”伝わる”依頼ができるようになりたい、と本書を手に取りました。一部引用抜粋して、お伝えしていきます。
発注の本質とは?
そもそも「発注」の本質とはなんでしょうか? 本書では以下のように定義されています。
この本質を踏まえ、本書では健全な発注は、健全なコミュニケーションから生まれると言われています。
適切なコミュニケーションをするための土台となる情報
では、デザイナーさんとのコミュニケーションで、最初に押さえておくべき情報(ポイント)はなんでしょうか? 本書では以下の3つとなっています。
①コンテクスト
②発注者の属性
③受注者(デザイナー)の属性
具体的にどういうことなのか、以下書籍から引用してご紹介します。
その商品、コンテンツをとりまくすべてが重要な情報であり、デザイナーさんと健全なコミュニケーションをとるために必要不可欠な情報でもあるということですね。
人に何者か尋ねるなら、まず先に自分が何者か名乗れ、というものに近いかもしれませんね。たしかに、デザインをしていただくにあたって、発注者側が何者で、どんな傾向の既存アイテムを有しているのか、という情報はすごく重要になりますよね。初めてお会いするときに、「自己紹介はほどほどに、早速依頼の件ですが……」なんてやっているとこれが全然伝わらなくなっていしまいます。
自分がデザイナーだった場合、依頼してくれた人が自分のどんな部分を魅力に感じて依頼してくれたのか、たしかに気になりますよね! 熱い気持ちを語ってくれたらなおパフォーマンスも引き出されるでしょうし、いい関係性が築けそうです。
ゴールを共有する
さて、以上の3つの情報を踏まえてデザイナーさんとコミュニケーションを必要があるということはわかりましたが、最後にもう一つ、明確にしなければならないことがあると言います。
それは、ゴールを共有するということです。
当たり前と言えば当たり前ですが、これをせずに、具体的な指示だけしてしまう人も多いように感じます。本書ではこの重要性が以下のように解説されていました。
さて、ここまでご紹介したのは、発注のキホンのキの部分です。ただ、この基本をおろそかにしてしまうと、健全な発注はできないということです。ついつい、忙しくてルーズにしてしまいがちな部分もあるかもしれませんが、今一度発注の仕方を見直したほうがいいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。