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「かっこいい」「おしゃれ」なデザインが最終目標の人は、読まないほうがいい本!?

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

ご承知のとおり、コロナ禍により、業界・会社の大小・個人事業主を問わず、自社サイトでの集客、販売は、今まで以上に重要になってきています。この流れは、さらに加速していくのは間違いないでしょう。

ただ、世の中には、売れるサイトもあれば、売れないサイトも存在します。

その違いは何なのか?

それは、「商品・サービス内容の差ではない。自社サイトのデザインが『売れる(集客できる)』デザインになっていないから」と断言する人物がいます。

株式会社Open Field代表取締役社長で、WEBデザイナー&ディレクターの野口哲平さんです。

野口さんは、サザビーグループのブランド「NOJESS」、片岡物産のブランド「辻利」のサイト制作など、大手ブランドのホームページ制作案件を手がける一方、成果だけでなく、センスやこだわりを求められる企業のHP制作を数多く手がけ、10年間で、10倍売り上げるページを1万ページ以上を制作してきた圧倒的な実績を誇る人物です。

そんな野口さんが、長年の経験と知恵から見いだした、ユーザー心理から逆算した法則「顧客心理逆算式デザインの法則」を完全公開した新刊『売れるWEBデザインマーケティングの法則』がいよいよ11月24日に刊行されます。

同書は、現役のWEBデザイナーはもちろん、

【会社でWEBサイトにかかわっている方】
【自分のビジネスでWEBサイトを立ち上げている方】
【WEBマーケティング担当者】

など、デザイナーではない方にも、デザイン発注をする側として知っておきたい法則としてお役立ていただくべく、デザインの専門知識ゼロでもわかりやすく解説しています。

ただ、著者の野口さんがたった1つだけ、「こんな人は読まないほうがいい」という条件を出しています。

その条件とは、このnote記事のタイトルにある

「かっこいい」「おしゃれ」なデザインが最終目標の人

です。

なぜなのか?

今回は、本書発売に先立ち、その理由についても触れている「はじめに」(まえがき)「目次」を全文公開します。

はじめに――この本を片手に今のWEBサイトを見れば、問題が解決し出す

 本書は、現役のWEBデザイナーはもちろん、WEBデザイナーではないものの、会社でWEBサイトにかかわっている方、ご自身のビジネスでWEBサイトを立ち上げている方に、お読みいただきたい1冊です。
 本書を手に取ってくださったあなたに、私がご提供したいこと、目的は明確です。
「かっこいい」「おしゃれ」なサイトではなく、「売れる」サイトをつくれる(発注できる)ようになること。
 あえて極端な言い方をしましたが、いくら「かっこいい」「おしゃれ」でも、売れなければ、何の意味もありません。逆に言えば、たとえ「ダサい」サイトでも、売れるのなら、そのサイトはすばらしいサイトである、ということです。
 この本における正解は、「かっこいい」「おしゃれ」なサイトではなく、「売れる」サイトです。もちろん、「おしゃれ」「かっこいい」上に、「売れる」サイトが最強のサイトです。
 ただ、「かっこいい」「おしゃれ」なサイトを最終目的にしている方は、この本を読んでもお役に立てないと思いますので、この本を閉じて、ぜひ他の本を探してください。
 なぜここまではっきりお伝えするのか?
 それは、私の 「WEBデザインとは何か?」、しいては 「WEBデザイナーとは何か?」 という命題に対する1つのゆるぎない考えがあるからです。
 デザイナーとは、アーティストではなく、問題解決をする人である――。
 この考えが根底にあります。
 デザインには、問題解決の力があります。
 当たり前ですが、WEBサイトはユーザーに向けて、情報発信する媒体です。WEBサイトとユーザーの考えやニーズをつなぐ架け橋になるのがデザインであり、デザイナーです。
 ユーザーが持っている問題を解決する(欲しいもの、悩みを解決してくれるサービスなど)商品やサービスをマッチして、提供する。そのマッチングに求められるのがデザインであり、デザイナーに求められる能力だからです。
 つまり、「デザイナーとは、問題解決をする人」であるべきなのです。問題解決にあたる人が、直感だけを頼りにするのは、そもそも間違っていると私は考えています。
 ちなみに、デザイナーさんでよくいるのが、「私が良いと思ったから良いんです!」という方。その思考は、デザイナーではなく、アーティストです。
 自己を貫きたかったらアーティストになるべきで、デザイナーになるのは間違っています。
 アーティストではなく、デザイナーであるのであれば、自己を貫くのではなく、どうすればクライアントの問題を解決できるかを考えなくてはいけません。
 その解決にあたり自己主張が邪魔になるのであれば、時として柔軟性も必要になります。
 だから、この本の正解は、「かっこいい」「おしゃれ」なサイトではなく、「売れる」サイトにすること。もし、今のサイトが売れないのではあれば、そのサイトのデザインの視点から問題を抽出し、解決を導くこと。これが本書の役割であり、あなたにご提供できることと思って読み進めていただけたら幸いです。

新たな問題を発見できる「顧客心理逆算式デザインの法則」

 本書は、今までなかなか見つけることができなかった問題を見つけることができる思考方法を、できる限り法則化して解説しています。
 私が長年の経験から得た知恵や知識から導き出し、体系化した「顧客心理逆算式デザインの法則」というものです。
 この法則を基に、多くのWEBデザイナーやWEBサイト運営に従事されている方にお伝えし、おかげさまでその多くが売上を大きく伸ばしています。
 WEBサイトの問題点といえば、今まではデザイン等の表面的な部分、広告等の集客方法に偏っていました。わかりやすいところで言えば、「『お問い合わせ』(申し込み)ボタンは、何色がコンバージョンが高いのか?」といったものです。
 しかし、これは、根本的な視点が抜けています。
 ずばり、「ユーザー心理」です。
 もちろん、デザインや広告を行なう上で、ユーザー心理を考えてないことはなかったかもしれません。ただ、それはあくまでデザインに問題があり、それを解決する1つの手段として扱っただけにすぎなかったのではないでしょうか。私が今までご相談を受けてきた多くのクライアントが、本質的な意味での「ユーザー心理」を考えていないまま、表面的な部分だけで対応していた状態でした。
 本書は、デザインを考える上でも広告を考える上でも、まず考えるのは、ユーザー心理であり、その心理から逆算していくことにより、デザインから問題を見ていったときとは違う、新たな問題を発見できる特徴があります。
「すべての答えは、ユーザーの中」にあり、その心理と心理に基づく行動を考える。
 本書でお伝えする根幹を身につけることにより、今までは見つけることができなかった問題に気づき、自社サイトをもう一歩上の段階に引き上げることができるはずです。

始まりは、ユーザー心理とのギャップを認めること

「顧客心理逆算式デザインの法則」の原点は、ユーザー心理を知ることですが、それには大切な心構えがあります。
 それは、「自分とユーザーの心理にギャップがある」ことを認めることです。
 いくらユーザー心理を知ったところで、自分の意見や考えが正しいという観点から抜け出すことができなければ、まったく無駄になってしまいます。
 ユーザー心理を知ることにより、あなたの考えは、今まで長い間、間違っていたような感覚に陥ってしまうこともあるかもしれません。しかし、それは間違いではなく、あなたの考えとユーザーの心理の間にギャップがあることに気がついていなかっただけです。
 決して考え自体が間違っていたのではないのです。
 ユーザーとあなたの考えをつなぐ架け橋(コンテンツや企画、アイデア)がうまく機能していなかっただけなのです。
 架け橋がうまく機能していないのは、ギャップがあることに気がついてないからに他なりません。そこに気がつけば、どのように機能させるか、どのように橋を架けるかを考えるだけですので。
 まずは、自分とユーザーの心理にギャップがあることを認め、あとは、その方法を本書を通して実践してください。どんなギャップがあるのか、どのように対応すればいいのか。このあたりも本書の中で詳しく解説していきます。
 この心構え次第で、気づきも変わり、結果も変わってくるはずです。迷ったら、この話に立ち戻り、一歩ずつ前に進んでいただければと思います。

あなたの自社サイトを「売れる」サイトに変える思考法&実践法

 本書は、デザイナーではない方でもご理解できるように、できる限り専門用語を使わずに書いています
 マーケティングやデザインの概論ではなく、サイトを改善するために必要な本質的な考え方を多くの事例や法則を使い、解説しています。
 ですので、例えば、皆さんのサイトのどこに問題があるかを突き止めるための手引きにもなります。さらに、その問題を解決するための本質的な考え方をご紹介しています。
 本質的な考え方ですので、問題が仮に変わっても応用が効きます。
 本書で頻繁に出てくる「ユーザーの心理に沿って考えていく方法」を身につけていただければ、サイト以外でも十分に応用し、問題解決の手助けになると思います。
 第1章「なぜWEBサイトをつくった企業の60%が売上を上げられないのか?」では、売れないWEBサイトに共通する「売れない理由」を解き明かしながら、失敗しがちなサイトの問題点を浮き彫りにしていきます。
 第2章「売上はデザインが9割」では、思わず陥りやすいデザインに対する考え方に触れながら、WEBデザインの重要性を説いていきます。
 第3章「売上10倍を当たり前にするWEBデザインの法則」では、いよいよ私が体系化した「顧客心理逆算式デザインの法則」の具体的な解説に入ります。第1、2章を飛ばして、いきなり第3章から読みたいと思う方がいるかもしれませんが、あまりおすすめしません。なぜなら、「法則」の前に知っておきたい思考法が第1、2章に記しているからです。読みたい気持ちはわかりますが、そこはグッと我慢して、第1、2章を読んでから第3章を読み進めてください。
 第4章「超実践! 自社サイトの課題と解決策の見つけ方」では、私がサイトリニューアルやサイト制作に携わった事例を交えながら、課題と解決策の見つけ方を解説します。
 第5章「デザインに心理トリックを取り入れて、0円でファンを殺到させる」では、実際の心理テクニックを織り交ぜながら、デザイン面からアプローチするマーケティング手法を紹介します。
 第6章は「セオリー無視! 今の流入数で最大限コンバージョンさせる方法」と題して、あえてサイト内に「営業時間を入れない」など、一般的に良しとされているセオリーを無視して成功した事例を交えながら、コンバージョンを最大化する方法をお伝えします。
 最後の第7章「WEB以外にも活用可能! 儲かり続ける発想力の鍛え方」では、第6章まででお伝えしてきた法則をフル活用する思考法&実践法を提示します。
「売れるWEBサイトにするために、どのような改善を図ればいいのか?」を軸にしながら、徹底的に「ユーザー心理」から逆算したWEBデザインマーケティングをお伝えします。
 本書を片手に問題を解決し、さらには、本質的な考え方を身につけ、仕事上のさまざまな場面で応用し、皆さんが飛躍されることを心から願っています。

【目次】

第1章 なぜWEBサイトをつくった企業の60%が売上を上げられないのか?

◎売れるサイト、売れないサイトの差が拡がる時代
◎売れない理由❶ ホームページが「あることに意義」を感じてしまっているから
◎売れない理由❷ SEO対策やSNS・ブログからの集客だけに目がいっているから
◎売れない理由❸ 更新頻度の低い「動きのないHP」になっているから
◎売れない理由❹ 解説過多で、心理的な圧迫感が強いから
◎売れない理由❺ ペルソナ設計、レスポンシブデザイン etc言葉だけ知っていて、満足してない?
◎売れない理由❻ 9割の会社は、流入しても心にフックをかけられない
◎売れない理由❼ 流行りのデザインに流されて、路頭に迷っている
◎なぜWEBサイトの制作費用に、ここまで金額差が出てしまっているのか?――サイト制作会社を選ぶコツ
◎広告をかけても売上が上がらないサイトに共通する理由
◎このプランだけ提案してくるホームページ制作会社には、ご用心!
◎社内満足度を追求しすぎると、誰も得しないホームページになる
◎すべての人に向けたサイトだと、お客様は不安を感じる
◎担当者が多すぎると、担当者の達成感は上がり、お客様には嫌がられるサイトが完成する
◎コンテンツは、思いついた順番に置くものではない
◎社長の直感的かつ余計なひと言「やっぱりこの色、嫌だ!」を覆すのに一番必要なもの
◎要件の後出しジャンケンが売れるデザインを崩す
◎制作会社にやらせるか? 一緒にやるか?

第2章 売上はデザインが9割――すべての答えはユーザー心理への逆算式アプローチ

◎色次第で、売上格差10倍――配色が及ぼす心理的効果
◎色を決める前に決めるべきこと
◎クリックされやすい色は、存在するのか?
◎余白最強説――余白がつくる「お問い合わせ14倍効果」の秘密
◎「空間による印象操作」と「余白」の共通点
◎左脳派デザイナーの時代――売れるデザインは、アーティストではなく、問題解決に導くデザイナー
◎ホームページ制作の定石は無視せよ――セオリー無視でアクセス100倍効果
◎個人情報ですら自然に書きたくなる――会員登録エスコートメソッド
◎煩悩欲望万歳!――恋に落ちる過程を再現する「ラブコミュニケーションデザイン」
◎デザインへの不満No1は「何となく嫌」――そうは言わせない「ロジカルデザイン」テクニック
◎すれ違いに気づく――認識のズレを受け入れる「ミスリーディング アクセプト法」
◎すべてをWEBに掲載しない――売上をV字回復させた「引き算デザイン」
◎お客様の「裏の顔」にひっそりと寄り添う「ひと言」――ブラックインサイトマーケティング

第3章 売上10倍を当たり前にするWEBデザインの法則――顧客心理逆算式デザインの法則

◎今までのペルソナに命を吹き込む――ペルソナ設計新メソッド「ピョン吉」の法則
◎ステップ❶ 基本のペルソナをつくる(俗に言うペルソナ設定)
◎ステップ❷ ペルソナの心理を知る
◎ステップ❸ ペルソナの心理を深掘りする
◎ステップ❹ ペルソナの不安を知る
◎ステップ❺ ペルソナの不安の解決方法を探る
◎iPhone が大きくなったことの影響――デバイスサイズとボタンの微妙な関係
◎よくある質問の有効活用――「安心感増大」の法則
◎心理トリック口コミの効果を最大限にする――無意識にアプローチ!「印象コントロール」の法則
◎セレクトショップのセール時期がお盆前の理由――「行動前は財布の紐が緩む」法則
◎ハーゲンダッツが、夕方にインスタグラムを更新する理由――「女子OL 生態」の法則
◎見る人によって、欲しい情報とタイミングが違う――「味噌汁はアツアツ」の法則
◎同じお問い合わせばかり来てしまうよくある間違い――「かまってちゃん」の法則
◎人は「前のページと違う色」を押しやすい――「反対色(補色)」の法則
◎左脳型デザインで売上を上げる――ロジカルデザインの大切さ「パズルゲーム」の法則
◎なぜ自社商品を買ってもらえたのかを知る――「間違い探しゲーム」の法則
◎裏の心理を知る、ある1つの考え方――「間違い探しゲーム」の法則
◎難しいことも楽しいワンクッションで申し込みが増える――「ジョイポイント7」の法則
◎変化を嫌う人間心理を逆手にとる――コンフォートゾーンマーケティング
◎結果が出ない実績の使い方――実績をムダにする、典型的な間違い「勘違い野郎」の法則
◎「迷ったらここに来てね」という場所をつくる――「迷子相談所」の法則
◎良い記事でなくてもサイトを回遊させられるコンテンツ配置――「避難所」の法則
◎お問い合わせをアップする簡単な方法――「競走馬」の法則
◎顧客に努力させる――「宝探し、ディテクティブデザイヤー」の法則
◎関係ない業界からの意見が最強――「異業種フレーム転用」の法則
◎過度な親切心は逆効果を生む――「ツンデレ」の法則

第4章 超実践! 自社サイトの課題と解決策の見つけ方

◎ペルソナ設計新メソッド「ピョン吉の法則」の実践活用例
◎活用事例❶ ヴィンテージのデニムなどを扱う古着屋さん
◎活用事例❷ 外資系企業
◎活用事例❸ レディースアクセサリーブランドのサイト
◎想像力不要!この質問に答えれば、流入時のユーザー心理が丸わかり
◎正しく問題を把握すれば、解決策は簡単に出てくる
◎解決策の優先順位の付け方

第5章 デザインに心理トリックを取り入れて、0円でファンを殺到させる――逆算式マーケティングデザイン

◎デザインする前の論理的思考
◎色と心理とコンセプト
◎ポイントは、合わせて、拾って、ずらす
◎「お問い合わせ」ボタンは赤色は間違い?
◎ユーザー心理×コンセプト=正しい「UI/UX」という鉄板方程式
◎流行りのデザインは正解? 不正解?――その問いが間違っています
◎見たいものに確実に目線を止める方法
◎無意識にアプローチ!「印象コントロールの法則」の実践活用例
◎活用事例❶ ヴィンテージのデニムなどを扱う古着屋さん
◎活用事例❷ LGBTの方をメインターゲットにしたオンライン共済

第6章 セオリー無視! 今の流入数で最大限コンバージョンさせる方法

◎どうしても欲しい商品を見つけたときの人間の行動
◎営業時間を書かなくても、お客様が来る理由
◎すべてをWEBに掲載することが正解ではない
◎WEBだけで完結させようとするのは、担当者のエゴでしかない
◎宝探し、ディテクティブデザイヤーの法則の実践活用例
◎100%信用してもらえなくても購入数が増える方法

第7章 WEB以外にも活用可能! 儲かり続ける発想力の鍛え方

◎行動予測力を鍛える
◎カッコつけないほうがうまくいく
◎付き合いはじめのカップルの法則をフル活用する
◎矛盾を見つける論理的思考――「名探偵の法則」をフル活用する

デザイナーではない人こそ知っておきたい、野口さんが体系化したWEBデザインの法則「顧客心理逆算式」の思考法と実践法を解説した新刊『売れるWEBデザインマーケティングの法則』は、11月24日公式発売です(一部書店では先行販売中)。この法則は、BASEShopifyでも活用できます。興味のある方はチェックしてみてください。

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▼音声でもどうぞ(著者・野口哲平さんの解説が聴けます)


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