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【目標設定】ついていきたくなるリーダーの目標設定法

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。

「何から手をつけていいか、わからない」
「選択肢が絞れない」
「考えすぎて行動できない」

などなど、
ビジネスにおいて、頭の中が整理できずになかなか前に進まないことはあるものです。在宅ワークになってやることが増え、忙しくなったという声も耳にします。

そんな悩みを解決するのに有効なメソッドがあります。

今まで1万人以上のビジネスパーソンのあらゆる問題を解決に導いてきた
気鋭の経営コンサルタントが開発した、問題解決のためのメソッド「セパレート思考」です。

今回は、『問題解決のためのセパレート思考』(鈴木進介・著)の中から「ついていきたくなるリーダーの目標設定法」についてご紹介します。

【目標設定】は、個人はもちろん、組織やチームを率いるリーダーにとっても、とても重要なエッセンスですよね。目標が不明確なリーダーには、部下たちがついていこうとは思わないものです。

日本を代表するリーダーの一人、ユニクロの柳井社長は、次のように言っています。

「目標が具体的かどうか。ちょっとしたことだが、ここが、成功する人としない人との決定的な差だ」

しかし、著者の鈴木さんは、
多くのリーダーは、

目標を立てる際に
頭の中が整理されておらず、
文字と気合いだけが独り歩きしている。

と指摘しています。本書の中では、具体的な事例を挙げながら、次のように解説しています。

 たとえば、「あなたの会社の目標は何ですか?」と経営者に聞くと、たいていは「売上を前年比で150%の伸びにすることです」「今いる業界で一番になりたいです」と答えます。
 本人は鼻息荒く答えるので、満足気な表情です。ただ、これで本当に部下に目標が浸透するでしょうか?
 いずれの目標もたいへんすばらしいものです。
 しかし、「売上を伸ばして、どんな会社を目指すのか?」「業界で一番になるって、具体的にどういう基準を一番とするのか?」などと質問すると、意外と明確に答えられないものです。
 これは、頭の中で「量」と「質」が混在してしまっているからです。

ひと言で「目標」といっても、
「定量目標」
「定性目標」の2種類があり、
それぞれの目標を提示する必要があるわけですね。

そのためには、いったん量と質が混在している頭の中を整理しなければなりません。そこで活用できるのが、著者の鈴木さんが提唱している「セパレート思考」です。

つまり、【仕分けして整理】するわけです。

今回の「目標」についていえば、「定量目標」と「定性目標」の2つに仕分けします。

鈴木さんは、これについて次のように解説しています。

 目標は、いつも量と質の両面を明確に仕分けして、整理することが求められます。
 量的目標は「定量目標」といい、主に、数値で表現され目に見えやすく短期的なものです。
 一方、質的目標は「定性目標」といい、やや範囲が広く、中長期的なものを目指します。
 野球でたとえれば、定量目標は「3年後の甲子園出場、平均打率2割8分」など、定性目標は「下半身の強化、攻撃力の強化」などです。
 いずれかに偏っていたり、量と質が不明確な状態で混在してしまうと、部下や後輩の頭の中でイメージがしにくくなります。
 よく「細かいことは、部下に任せたほうがいい」というリーダーがいます。あれは一種の逃げで、リーダーはゴールイメージを丁寧に部下やスタッフに伝える必要があります。
 リーダーに求められる目標設定は、頭の中で「定量」と「定性」に仕分けして、2種類の目標を明確にすることです。

図で整理してみると、こうなります。

図1

また、この「目標」の仕分けは、

ビジネスのみならず、
個人の夢や目標を明確にするためにも使える

といいます。
たとえば、こんな感じです。

図2

頭の中にあった夢や目標を「定量」と「定性」に仕分けして書き出すだけで、どんどん明確になってきます。

なお、鈴木さんは、この「目標」の仕分けにおいて注意点を掲げています。

 目標は、量と質のいずれか一方だけを考えればいいものではありません。また不明瞭なまま混在して部下に伝えると、混乱を起こしてしまいます。
(中略)
 リーダーは、部下に目標を語る際、部下の頭も整理できなければ将来のイメージを持ってくれません。
 目標を語る際は、今どちらの話をしているのかを明確にすることにも注意してください。
 自分の将来の夢や目標を設定する場合も同じです。自分で自分を動かすためには、定量と定性の両面から目標を設定する必要があります。


実際に目標を「定量目標」と「定性目標」に仕分けてみるシートがありますので参考にしてみてください。

図3

いかがでしたか?

今回ご紹介したのは、「目標」の仕分け・整理だったので、「定量目標」と「定性目標」という2つの箱に仕分けましたが、当然のことながら、問題の種類によって、仕分けるために用意する箱が異なります。

同書では、20以上の問題について、その問題を解決するための整理法(セパレート思考)をそれぞれわかりやすく図版を使いながら解説していますので、興味がありましたらチェックしてみてください。


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