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プロ直伝! 使いかけのスパイス活用法【保存法付き】
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
スーパーで買ってきたスパイスを料理に使っても、使いきれずに中途半端に余ってしまった。そんな悩みを抱える人も多いようです。
スパイスコーディネーター協会の理事長としてスパイス活用の普及に努め、日本国内はもちろん、欧米諸国のスパイス研究者に高く評価されている、日本におけるスパイス研究の第一人者として知られている武政三男さんは、監修した書籍『スパイス活用超健康法』の中で、使いかけで余ったスパイスの有効的な活用法について、わかりやすく解説しています。今回は、本書の中から該当箇所を一部抜粋・編集して紹介いたします。
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簡単にできるハーブオイル、ハーブ酒
ハーブ系スパイスの葉をサラダに使ったら、茎や枝をオリーブオイルに漬けてハーブオイルをつくりましょう。
バジル、ローズマリー、パセリ、タイムなど、スーパーで手に入るハーブを使えば簡単にでき、何種類かを混ぜれば、オリジナルの香りを楽しめます。ニンニク(ガーリック)を漬けたガーリックオイルは、いろいろな料理に使える万能オイルです。
ヨーロッパの国々では、ピザやトーストにオリーブオイルをかけて食べます。そんなときも自家製ハーブオイルなら満足度が高いでしょう。
オリーブオイルの代わりにお酒にハーブを漬ければ、ハーブ酒ができます。
もともと、リキュールにはハーブが香りづけに使われています。
たとえば、ベルモットにはマジョラム、セージ、コリアンダー、ショウガなど。ジンにはコリアンダーとジュニパーベリー、ジャガイモを原料にした北欧の蒸留酒、アクアヴィットにはアニス、フェネル、ディル、キャラウェイが使用されています。
家庭でハーブ酒を楽しむには、ホワイトリカーを用意します。適当な大きさの瓶にホワイトリカーを入れ、サフラン、シナモン、クローブ、カルダモンなど好みのスパイスを漬ければ完成です。このときにはホール・スパイスを使うのがコツです。
漬けていると香りが強くなりますので、最初は少量で試して適量を見つけるようにしてください。
パプリカで赤いバターをつくる
日常的に使っている食材にスパイスで色を足してみましょう。
バターにパプリカ・パウダーを足すと、赤いバターができます。パプリカは味、香り共に弱いので、バターの風味を損なうことなく鮮やかな色を楽しめます。また、パプリカが持つ健康上のメリットも期待できます。
同じようにマヨネーズにパプリカを足すのもおすすめです。お弁当のおかずに赤いマヨネーズがかかっていたら、子どもたちの食欲も増進しますよ。
着色作用が楽しめるスパイスには、パプリカのほかにサフランやターメリックがあります。アイデアを生かして使ってみてください。
プロがやっている、劣化しないスパイス保存術
スパイスの健康効果と使い方についていろいろな角度から考えてきました。最後にスパイスの保存法について触れておきましょう。
せっかくスパイスを買ったのに使い切れずに無駄にしてしまったという話をよく聞きます。
スパイスは腐るものではありませんが、空気に触れると劣化して香りや風味が落ちていきます。
特にパウダーは劣化しやすく、賞味期限は1年前後に設定されています。開封したスパイスは、できれば半年くらいで使い切りたいものです。
スパイスを長持ちさせたいならホールを買って、使うたびにミルで挽くといいでしょう。ホールであれば2〜3年は風味が持続します。
スパイスは光にも弱いので、不透明な容器に入れて冷暗所で保管してください。暖かいところ、湿気の多いところに置くと、カビが生える心配も出てきます。
冷蔵庫に入れる人もいますが、温度差を経験させると結露が生まれます。結露はスパイスの劣化を早めます。また、湿気から凝固の原因にもなります。冷蔵庫ではなく食料貯蔵庫などがベストです。
もし、香りが落ちてしまったら、いつもより多めの分量で使用するか、熱を加える料理に使うとカバーできます。
スパイスはなるべくいい状態で保管して、独特の風味を長く楽しむようにしてください。
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いかがでしたか?
武政さんが監修した『スパイス活用超健康法』では、スパイスの効用を活用した健康法をスパイス別、効能別でわかりやすく解説しています。興味のある方はチェックしてみてください。
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