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人生には「快眠地図」がある。

フォレスト出版編集部の寺崎です。

みなさん、毎日ぐっすり眠れていますか?

私の場合、朝起きて「今日はぐっすり眠れたー!」という日はほとんどなく、毎日睡眠時間が足りていない感じがします。

夜更かしをやめればいいんですけどね…。

でも、何年か前に大腸検査でポリープを切除したとき、しばらくお酒が飲めなかった関係で、自然に眠くなったら寝て、朝日とともに起きるような超健康生活を数日送ったことがあります。

いやー、そのときの仕事のパフォーマンスは半端なかったですね。会議での発言も我ながら冴えわたり(当社比)、「お酒飲まずに早寝早起きして快眠するとこんなに状態がいいんだなー!」と実感したものです。

そうなんです。毎日たっぷり睡眠時間をとって快眠すれば、体調も仕事のパフォーマンスも調子よくなることはわかっています。

でもやっぱり・・・夜更かししちゃうんですよね。

「ホントは快眠して日中のパフォーマンスを上げたい」

こんな悩みを抱える人たちに救いの書が今週発売となります。

3月19日からAmazon発売の・・・

『働くあなたの快眠地図』(角谷リョウ・著)です。

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本書はたくさんの売りがあるのですが、今日は公式note読者のみなさまに発売に先駆けて、本書『働くあなたの快眠地図』のまえがき全文を公開します。

『働くあなたの快眠地図』全文公開

働く人にとって最も大事なのは
「食事」でも「運動」でもなく「睡眠」だった

 私はさまざまな企業で、睡眠に困っている働く人々に対して、「自分で快眠になれる」ようにサポートしています。「スリープコーチ」という、日本ではあまり聞きなれない、というよりほとんどの人に知られていない職業です。
 スリープコーチとして、これまで日本を代表する大手企業から中小企業まで、計120社、累計6万5000人以上の睡眠に困っているビジネスパーソンをサポートしてきました。
 
 実は私は最初から睡眠改善のサポートを仕事にしていたわけではありません。
 15年ほど前、勤めていた神戸市役所を辞めて起業した時は、ビジネスパーソンが最高の状態で仕事ができるための「筋トレ」を教えていたのです。
 筋トレはストレスに強くなり、やる気が出るなど、働くうえで役に立つメリットはたくさんあります。ところが、実際には筋トレだけでいい仕事ができる状態になれるわけではないことがだんだん分かってきました。
 10年ほど前から睡眠改善の上級資格を取るなどして、睡眠や食事のサポートも同時に行ってきましたが、多い時には同時に400名以上をサポートするようになってデータを取ってみると、「働く人が一番困っているのは睡眠だ」ということが分かってきたのです。
 食事に困っている人や運動不足に困っている人も一定数いますが、睡眠に困っている人に比べて圧倒的に少ないのです。
 睡眠は食事や運動よりもはるかにメンタル状態や幸福度と強い相関関係があります。糖質多めの食事も運動不足も健康にはよくありませんが、メンタルや幸福度が睡眠不調ほど下がることはありません。しかし、睡眠が十分に取れていないと、メンタルは落ち込み、幸福度は劇的に下がるのです。
 睡眠は働くうえで最も重要な要素なのに、日本の働く人の多くは十分に睡眠が取れていなくて困っています。
 睡眠に困っている働く人に「実際に睡眠を改善したいと思いますか?」というアンケートを取ると、「はい」と答える人は8割を超えます。これは食事の改善(約41%)や運動不足の改善(約23%)に比べて圧倒的に多い数字です。
 多くの働く人が「睡眠」をなんとか改善したいという気持ちを持っていることの表れでしょう。
 そして、これまであまり日の目を見なかった「睡眠業界」に転機が訪れます。
 2017年の流行語大賞ベスト10に「睡眠負債」という言葉が選ばれ、日本人の多くが、なんとなくではなく、はっきりと「睡眠は大切」という認識に変わったのです。
 私はこの流れで「自分のような仕事をする人が増えるだろう」と予測していたのですが、その予測は完全に外れました。
 実はこの「睡眠負債」ブームで起こった主な出来事は「高級マットレスや高級マクラの売り上げが爆伸びした」「CPAP(睡眠時無呼吸症候群を改善する機械)をする人が増えた」「睡眠系のサプリが売れるようになった」といったお金で解決することばかりが流行ってしまったのです。
 もちろんこれらのことは睡眠を改善するので喜ばしいことです。
 ただ、快眠になるためには「お金がかかる」というイメージがついてしまったことはとても残念でなりません。実際には、お金をほとんどかけずにほとんどの人が快眠を手に入れることができるからです。
 もちろん、中にはナルコレプシーや重度の睡眠時無呼吸症候群の人など、自力で快眠を手に入れるのが困難な人もいます。しかし、ほとんどの人は日常のちょっとした工夫や環境作りだけで容易に快眠を手に入れることができます。
 もちろん、お金で解決する方法もひとつの考え方ですので、否定はしません。
 ただし私は楽しみながら、自分の睡眠の特性をつかみながら、死ぬまで使える快眠のスキルをたくさんの働く人が身につけてくださり、人生を満喫してほしいと心から願っています。
 この本は、忙しくても快眠になれるように、また季節が変わったり年齢が変わったり家族ができたりなど、人生のさまざまなタイミングで手に取っていただけるよう、編集者さんやイラストレーターさんと心を込めて作りました。
 ぜひ、あなたやあなたの家族、周りの人にもお役立ていただけることを願っています。

角谷リョウ 著『働くあなたの快眠地図』

序章 現代のビジネスパーソンにとって「快眠」が切実な理由
第1章 快眠地図の手引き
第2章 「快眠」にまつわる新常識
第3章 「朝」を制するものが快眠を制する
第4章 デキるビジネスパーソンの夜の過ごし方
第5章 1週間(WEEK)の過ごし方でパフォーマンスが変わる
第6章 季節(SEASON)ごとの変化に対応した快眠スキル
第7章 年齢(AGE)によって変わる快眠スキル
角谷リョウ(すみや・りょう)
スリープコーチ
LIFREE 株式会社共同創業者
NTT ドコモ、サイバーエージェント、損保ジャパンなどの大手企業をはじめ、計120 社、累計6万5000 人の睡眠改善をサポートしてきた上級睡眠健康指導士。日本睡眠学会学会員、日本サウナ学会学会員。
都市工学を専攻し、都市開発で当時最先端であった神戸市役所に入局。役所勤め時代に体づくりに目覚め、当時珍しかったパーソナルトレーナーをつけ、自分に合った理論的なトレーニングの有効性を実感。あらゆる有名トレーナーのメソッドを研究する。
役所を退職後、トレーナーとして独立。わずか3カ月でキャンセル待ちのスタジオに。半年でスタッフを増員して移転拡大し、2年で4店舗と、このジャンルで関西トップクラスになる。神戸と大阪のトレーニングスタジオを経営しながら、自らもトレーナーとしてスタジオや企業で指導を行うエグゼクティブ専門のパーソナルトレーナーとして活動する。
これまで主に企業向けに「運動」「食事」「睡眠」の改善サポートを行なってきたが、食事や運動の改善とは比較にならないほど、「睡眠の改善」がメンタルやコンディションの回復につながることに気づき、睡眠改善に特化する活動にシフト。
認知行動療法や心理学をベースにした独自の睡眠改善メソッドによるサポートを行っており、1回のセミナー参加で不眠症レベルの受講者の約70%が「正常範囲」まで改善。4週間の睡眠改善プログラムにおいては90%以上が「正常範囲」にまで改善している。
「人は、強制されても生活や行動は変わらない」をモットーに、楽しくみずから自分を変えたくなるようなサポートを追求している。
著書『エグゼクティブを見せられる体にするトレーナーは密室で何を教えているのか』( ダイヤモンド社刊)、『鍛えていないと稼げません──身体づくりで生産性をあげよう』(WAVE 出版)。

本書の詳しい内容についてはまた次回の投稿でお伝えしたいと思います!

なお、著者の角谷リョウさんが新刊発売を記念して、無料セミナーをガンガン開催しているので、ご興味のある方はぜひご参加ください


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