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『リトルキャプテン』 42 〜ちっぽけな僕の壮大なストーリー〜

 「チリン!」店のドアが開いた。メアリーとその男は少し慌てて入り口を見た。「こんにちはー!」キャンディーをくわえたリックだった。「お店空いてるね、メアリーさん」「いらっしゃいリック、何にする?」「チョコレートパフェ!あ、このキャンディもう舐め終わるから大丈夫だよ。ハハ」リックはコーヒーを飲んでる男をチラっと見て、男から少し離れた席に座った。「チリン!」また客が来た。今度はマーク兄弟だった。「珍しいわね、この時間にみんな集まるなんて」メアリーが言った。「あれ?メアリーさん聞いてなかった?ジョーイの誕生日近いから誕生日会しようってことになってさ、今日みんなでジョーイへのサプライズプレゼント考えることになったんだ」マーク兄が楽しそうに言った。「バトンさんとビルは今日は来れないみたいだけどね」マーク弟が言った。「チリン!」ジーナとデニーがやってきた。お店は急に賑やかになった。メアリーはみんなが来てくれて嬉しかったが、このタイミングはまずいなと思っていた。男は黙ってコーヒーを飲んでいる。

 ジーナがメアリーに質問した。「ねぇねぇメアリーさん、ジョーイが書いてた小説完成したって本当?」「本当よ、実はここに生原稿がありまーす」メアリーはジョーイから一番最初に読んでほしいと言われ、原稿を預かっていた。「で、それどうするの?出版社とかにもってくの?それともコンテストに応募するとか?」マーク弟が聞いた。「まだ何も決まってないみたいよ」メアリーは答えた。





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