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ひとりで行く ヨーロッパの旅 | チェコ&オーストリア編 Part8


朝食がやっぱりすごかった

翌朝、目が覚めるとさっそくお腹が鳴った。
我ながら腹時計が正確すぎる。

一番乗りで朝食会場へ行き、見渡しの良いところに座る。

会場はかわいらしくデコレーションされていた。
他のお客さんはカップルが多いのかハートがたくさん。
んー、気まずい…。

バイキング形式で並べられた食べ物。どれも美味しそう!

宿オーナーのおじちゃん

じゃじゃ~ん!美味しそうでしょ。

言わせてください、このクロワッサンこの旅行で食べたパンの中で一番美味しいパンだった!

美味しすげておかわりした。

サクサクモチモチ 最強かよ。
日本に持って帰りたい〜泣。

すっごい満足!
ご馳走様でした!

それにしても色んなホテルに泊まったけど、ヨーロッパって野菜あんまり食べないのかな?
朝食のバリエーションが「パンとチーズ、ハム、コーヒーとヨーグルト」くらいで他におかずが見当たらない。

こう言う点から見ると日本の方が野菜やキノコ類、海のものとか肉とか使った料理がたくさんあるし、おかずも揃ってるし、食のバリエーションが豊かだなと実感する。
そりゃー健康的って言われるわけだ。納得よ。

この後、恒例のお菓子のプレゼントとメッセージカードを渡してチェックアウトを済ませた。

荷物は預かってくれるみたいなのでありがたくお願いする。
ダンケシェーン!


ハルシュタットの街歩き、後半戦!

ということで朝からまた礼の場所に行く。

もう本当にこの場所好き。
何回目だよってね笑

でも毎回違う顔を見せてくれるから全然あきないのよ。
少し雲のかかったアンニュイな雰囲気素敵じゃない?

観光地あるある
落書き、シールづくし。

街には迷路のような小さな小道がたくさんあってどこを探検しようか迷う。

ぶらぶら歩いているとニャンコを見つけた。

かわいい。
すり寄ってきた!でも自分 猫アレルギーだからあんまり触れないんだよ、ごめんね。

ニャンコと別れてまた歩くると今度はカモを発見。

カモ肉好きなんだよね~(コラ)

そういえばハルシュタットは動物を多く見かけるような。
しかも みんなのびのび気持ちよさそう。
自然もとっても豊かだし、なんだか地元にいるみたい。

ここは教会の裏あたり。墓地があった。

こんな綺麗なところに自分もいつかは埋葬されたいね。なんて考えてみる。

墓地の奥に行くと何やら石の建物がある。気になって覗いてみると…

ひぇっっ、なんと無数の人骨が飾られている!

大丈夫なのかここ…。

多分だけど、プレデターに引き抜かれた被害者の骨たちなんだと思う。(絶対違うぞ)

こんな人骨の数見たことないや。

プレデターがきそうなので墓地を離れる。

とりあえず街散策はこれにて終了。
ちょっと疲れたから昨日の広場に行って休んだ。

ベンチに座って景色を眺めているとインド人っぽい人に写真撮ってと頼まれた。
丁度良いので自分も撮ってもらうことに。
ひとりだと自分の映った写真がなかなか撮れないからこう言うタイミングで他人に撮ってもらう。せっかくの記念だしね。

インド人おじさん、ナイスショーット!
わざわざいろんなアングルで撮ってくれた。ありがとうございます!

これでハルシュタットの街を十分観光できたし、そろそろ次の街に向けて出発しないと。

ホテルに一旦戻り、荷物を受け取ってからオーナーに別れを告げて船乗り場へ。
船乗り場からハルシュタット駅に行って、そこから旅の最終目的地のウィーンに列車で向かうよ。


新たな出会い

船乗り場に行ったわいいけど、時間と乗り方がイマイチ分からなくて人に聞きまくった。
ところが聞いた人もあんまり分からないらしく、とりあえず人が集まってるしここで待つことに。

しばらくすると船がきた。
運転手さんから切符を買ってなんとか乗れた。(ホッ)

ハルシュタット駅までは数分で行けてしまう。
みんな船からの景色を見ているなか、私はと言うと…

列車の切符をネットで買うために必死でスマホと睨めっこしていた。(景色どした)
無事買えたー。(ッホ)

船はあっという間にハルシュタット駅近くの船着場に到着。

と、駅でウィーン行きの電車を待っていると…

突然「すみませ~ん」と声を掛けられた。

日本語?
今日本語が聞こえたような…。

多分私も疲れているんだろう。幻聴かもしれない。

でもまさかと思い、後ろを振りかえると
そこには日本人女性がいた。

こんなところに日本人がいるとは!まじでびっくり。
(今回の旅行で見かける北東アジア人は基本中国人と韓国人だらけ。日本人は団体客を一回みた限りで後は見た記憶がほとんどない。ってくらい遭遇率極めてがレア、しかもひとり旅なら尚更である)

どうやら電車の切符をどこで買えば良いのか分からないみたいで困っていた。

実はこの女性、私が船着場にいる時に下手くそな英語で人に聞きまくっている様子を見て、私を日本人と思い声を掛けたみたい。
(めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん自分)

なんてこったい

この女性の方に色々知っていることを教えていると…
さらにそこへ

「あの~日本人の方々ですか?」と日本語が聞こえてきた!

なっ、なんだと!?

え!?日本人が2人もいた!激レア
なんと駅で日本人女性3人がばったり出会うことになった。

まさかこの時、奇跡のようなこの3人の出会いが
「この旅で一番楽しかった思い出」になるなんて想像していなかった。


ひとり旅で出会うことができた3人

どうやら行き先は3人とも同じようだ。
電車が来たけど、せっかくなので車内でおしゃべりすることになった。
この時点ですっごい久しぶりに誰かとたくさん話をしてる!しかも日本語で!

ジャパニ〜ズ

すっごい安心感。

話を聞くと2人とも一人旅でハルシュタットを訪れていたみたい。
でも住まいはそれぞれ別で、1人はオランダ在住の人(ワーホリ)でこっちには休暇で旅行しにきたとのこと。
もう1人は世界一周旅行のまっ最中でここに立ち寄ったんだって。


みんなのグローバル力、凄…。

私なんてど英語もまともに話せないド田舎娘なのに…笑

偶然はそれだけではなく、実はこの3人年齢も同い年だった!

車窓からの眺めも綺麗だったけど、それより話に夢中でこの空間だけ日本になっていた。
旅で感じたこととか、どの国がおすすめかとか、いろいろ語り合った。

たわいもない話しでワイワイ笑って、久しぶりに誰かと共有する楽しさを感じた。

誰かと旅行していたらこんな出会いはなかったと思う。

一人旅は楽しいし、旅の達成感も経験全部自分だけのもの。
それも素晴らしいことだけど、誰かと感動を共有できない孤独感もある。

楽しいことや美味しいものを食べた時に誰かと一緒にいることで、倍幸せな気分になれる。
良いことも悪いことも分かち合う人がいれば、もっと感動できるし辛くても頑張れる。

こんなタイプの人間は一人旅に向いてないって思うけど、一人で遠くの国へ旅に行くことがなぜか好きなのである。

多分、誰か隣にいなくても帰れば大切な人達がいて、その人達にこの旅の思い出を語って聞かせたい。それが私の旅のモチベーションなんだと思う。
帰りを待っていてくれる人がいるからこうして旅を続けられるのである。
とっとも幸せなこと。


おしゃべりしてるとあっという間に乗り換えの駅に到着。

せっかくならと、ウィーンへ行ったらまた集まって一緒に夕食を食べることになった。
誰かと一緒に食事なんて本当に久しぶりだからうれしい。

乗換の駅からは私だけ電車が違うので一旦ここでお別れする。

ここからさらにウエストバーンに乗ってウィーンを目指すよ。

1時間くらい乗っていたらウィーンに無事到着。
ホテルにチェックインしてすぐ出かける準備をした。

ホテルのフロント

待ち合わせ場所は市内中心。
ホテルから市内は少し離れてるので、急足でバス停まで向かい、集合場所に向かった。


皆んなで夕食

集合場所で落ち合ってレストラン「Reinthaler's Beisl」に入った。
人気店らしくたくさん人がいて、ん〜なんだかいい匂い。

中は結構満席だったようでイタリア人夫婦と相席になった。

このご夫婦、どうやらメニューが読めなかったらしく一生懸命google翻訳してた。
せっかくならGoogleレンズ教えてあげれば良かった…。

外国の人って英語とかバリバリできるイメージだったけど、私みたいに苦手な人も普通にいるんだなって思ったらちょっと気が楽になった。
だって母国語じゃないんだもの、しょうがないじゃんね!笑


さあ、久しぶりのレストラン!何を食べようか。

オーストリア名物「シュニッツェル」とお店の自家製ソーセージ

注文したのはシュニッツェルと店自家製のソーセージ。
シュニッツェルには付け合わせのポテトとサラダがついていた。

シュニッツェルはお肉を叩いて薄く伸ばし、衣をつけて揚げたオーストリアの名物料理。

そういえば さっきから厨房でドカンドカン音が鳴ってたのはこの音だったのか。
キレてる客が机を叩きまくってるのかと思った。

特にこのお店はシュニッツェルが有名らしく、オーダーする人が多い。
どうりで厨房がうるさかったわけだ。

厨房の様子

これ毎日厨房で肉と格闘してるんだろな…。

そういえば誰かとごはんなんて本当に久しぶり。

こうしておしゃべりして、味の感想言いあったり食卓を囲んで食べるだけでどんな料理だって何倍も美味しく感じられる気がする。

実際美味しかったけど。

くだらない話しで盛り上げってると隣のイタリア人夫婦も笑っていた。(恥ずかしい)

ですよね


食べ終わると まだまだ話し足りない!ってことで次のお店をハシゴすることに。


ウィーンと言ったら”ザッハートルテ”でしょ

オーストリアはカフェ文化が盛んなので、せっかくなら数あるカフェの中でも有名なカフェザッハーに行くことにした。

【カフェ・ザッハーとは】

ザッハートルテ(チョコレートのお菓子)が生まれたお店として有名。
ザッハーはホテルとしても有名で、カフェとホテルは併設されている。

中に入ると豪華すぎる内装に驚いた。
赤と白の配色が美しい。シャンデリアや絵画がたくさんあって、歴史を感じた。

カフェなのに落ち着かない笑。

私はミニサイズのザッハートルテとコーヒーを注文した。

ザッハートルテとメランジュ(コーヒー)

キューブになったザッハートルテ
本当はもっと大きいけど、食べきれなさそうだったので小さいのにした。

外はカチカチのチョコレートのコーティング、中はチョコートのスポンジと杏のジャムが層になっている。

これがまた甘くて味が濃いんだ!
隣の生クリームは甘さがない無糖クリーム。
このクリームと一緒にして、トルテの味を中和させながら食べるようだ。

美味しいんだけど、保存食かってくらい甘くてとにかく味が濃ゆい。
濃厚すぎるケーキが苦手な私にはちょっと合わなかった。

ウィーンはコーヒー文化もとても盛んで、色んなコーヒーの種類があるみたい。
中でも注文した”メランジュ”というコーヒーはカプチーノのようなエスプレッソとミルク、上にホイップクリームが乗ったウィーン流のメジャーなコーヒーらしい。

コーヒーはカプチーノが好きでよく飲むんだけど、それよりもっと濃厚でミルク感が強かった。
ちょっと緩いけど、うん 美味しい!

ボリュームが結構あってコーヒー単体で注文しても十分満足できそうだ。

にしても本当にきらびやかなカフェだ。
こんな豪華なカフェでお茶するのは一人だと勇気が必要かも。笑

女子会トークに花が咲きまくるが、楽しい時間というのは本当にあっという間でお店がとうとう閉店時間を迎えた。


そして別れ

一人旅で出会ったこの2人ともここでお別れだ。

一期一会のようなこの出会い、日本を飛び出して遠い国へ来たからこそ、思いがけない友達ができた。
たとえ もう会えなかったとしても、この出会いは 旅で得られた一生の思い出。

こうして名残惜しみつつ、それぞれ次の目的地に向かうため別れたのであった。

出会いに感謝、そして楽しい時間をありがとうー。
2023年5月6日 ウィーン/カフェザッハーにて


この後ホテルに戻るため、深夜近かったのでトラムで帰るのはちょっと不安ということで結局タクシーで帰った。

明日からはウィーン観光をお届けするよ!

旅も後半戦!
気を抜かず頑張ります!

ー Part 9 に続く ー

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