「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」をキャッチコピーに
今更ながらです。本屋大賞とは2004年に設立された、NPO法人・本屋大賞実行委員会が運営する文学賞です。
一般に、日本国内の文学賞は、主催が出版社であったり、選考委員が作家や文学者であることが多いが、本屋大賞は、「新刊を扱う書店の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定される。
実行委員会を立ち上げたメンバーの1人である杉江由次(本の雑誌社・営業担当)は、そんな出版界の苦境のなかでも本を売る大きな機会であるはずの直木三十五賞(以下「直木賞」と略記)で、2