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知っていましたか、日本の森林の現状と課題

日本は、先進国の中でも森林大国で、日本国土の約66%が森林で森林率は先進国のなかではフィンランドに次ぐ2位になります。

森林は、自然の力で生まれ育った「天然林」と、人の手で植え育てられた「人工林」に二分されますが、人工林の約9割は、スギ、ヒノキに代表される針葉樹林で、生長が早く建築資材等に利用できるため、高度成長期に大量に植林されたものです。現在、課題になっているのは、かつて植林されたが放置されている人工林。人工林は、干ばつや草刈りなど人の手で整備をしないと荒廃してしまいます。

安価な輸入材の影響や木造建築の減少により国産材のニーズは低下。そのため、人工林を維持管理できずに放置するケースや、どうしていいか頭を悩ませている地域が急増しています。


フォレストアドベンチャー自然環境への貢献

干ばつや草刈りなど人の手で整備をしないと荒廃してしまう人工林の遊休林の活用としてフォストアドベンチャーを設置することで、森の活性化の促進に役立っています。

地球温暖化防止機能の低下

森林は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出する役割を果たしていますが、樹齢が長くなるにつれ、二酸化炭素の吸収量が減ります。適度な伐採を実施し、樹木の新陳代謝を促すことで、森林の環境が保たれ、地球温暖化リスクの軽減への貢献が期待されます

土砂災害の防止

放置された森林は、樹木の葉が生い茂り地表まで日光が届かず、下草が成長できないため土壌がむき出しになり土砂崩れの原因になります。
間伐をし、下草を刈ることで防災という視点でも貢献が期待されています。

フォレストアドベンチャー最大の特徴は、大規模な開発をせず、環境負荷を最低限に抑えて作っていることです。
例え撤去した後でも森が元通りになるように樹木医と相談をし、樹木への負担を考慮した設計をしているんですよ。

かつてパークがあった森。移転したためアクティビティを撤去したが、健やかに成長している。


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