春尊び【歌詞】

EGOISTさんの『咲かせや咲かせ』のオマージュです。



春の兆(きざ)しが呼んだとて、喜び盛んにそら舞わんと

陽光(ようこう)に山茶花(さざんか)光る

雪解(と)け久しく暖かや、蝶よ早(はよ)う翔べ

心に陽が差し、空青く仰ぐ

新しき季節の折り目に騒ぐ、そこの衆(しゅう)

皆も呑めや唄えや舞えや

天高く手を伸ばし、踊り明かし拍手喝采

騒げ、朝も宵(よい)も混じり合い

酔いも廃(すた)れること知らず


祝えや、笑えや、調子に乗れ

我を忘れ、呑めや踊り明かせや

春の灯火(ともしび)、皆の胸を震わし

幾月の冬をやっと越えた喜び高く

舞えや、喜べや、翔べや、楽しかろ

老(お)いも若きも水入(みずい)らず

春風来たれば、菜の花、ハナミズキに出逢える

心も人も皆すべて震わせろ


訪れる春によいさと騒げ、踊れや

唄声伝播(でんぱ)させよ

山越え、川流れ、木霊(こだま)する声々

隣の山まで届け、大地まで震わせろ

雪月風花(せつげつふうか)

季節が芽吹き、心もまた芽吹く

冬の雪を越えて、春の花々咲き誇る

春よ待ち遠しいや、向春(こうしゅん)の候(こう)


来(き)たる、来たる、春がもうすぐ来(き)ひんやと

虫たちも頭を出す

白き山々、緑の頭出し、陽射(ひざ)し強く

心に陽が差し、空青く仰ぐ

新しき風景の変わり目に心昂(たか)ぶる衆(しゅう)

酒得手(えて)、酒不得手(ふえて)は舞えや

何も解(わか)らぬ子らも満面の笑みで拍手喝采

騒ぎ疲れれば寝ればよいこと

しかし

酔いも廃(すた)れること知らず


祝えや、笑えや、調子に乗れ

おいや、そいやと呑めや騒ぎ明かせや

冬去りし、皆の胸を温(あたた)める

幾重にも桜咲き乱れる春喜び高く

舞えや、笑えや、翔べや、面白かろ

半人前も一人前も無礼講

春の名を皆呼びたがっている、陽光に騒ぎ明かせ

もっと

心も人も皆すべて震わせろ


待ち切れぬ立春、心ざわつき唄えや

大地まで以心伝心

山越え、川流れ、木霊(こだま)する声々

すべての山々届け、大地まで震わせろ

四季折々

春夏秋冬、その折々と恵み豊かに

冬の雪を越えて、春の花々咲き誇る

春よ待ち遠しいや、向春(こうしゅん)の候(こう)


命、芽吹いて散り行き

その儚さ幾つもの夢を見たら

芽吹いたことを祝えや祝えや

朝も宵(よい)も変わらず踊れや呑めや

自然の命を戴(いただ)き

この身体造られてる

感謝、感謝で、命を尊(たっと)ぶ




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