空っぽ【歌詞】

何を書けば良いのか、何を描けば良いのか

頭の中に絵の具はあるのに

筆も用意してるのに

そこからの手が動かないんだ

何ていうか言葉が出てこない

引き出しが空っぽになってる

僕の心臓は鳴るけど、高鳴らない

高揚しないんだ

この無限のカラー、有限の空間からのギフト

例え在(あ)ったとしても

今は前へ進むことが出来ない


僕に何が不足してるのかは想像もつかない

いくら叫んだとて、解決策にはならないことも知ってる

泣いたところで何か変わるか

気持ちの変化は持ち合わせるのか

lie、lie、嘘を、盛り立つ嘘をつこう

自分を肯定とか否定とか隣に置いといて

今は何か変革とはまではいかないけど

心の変化が欲しい


澄まし顔で世間一般を鬼が渡る

確かに立派に横断歩道を渡って行くのだけど

気紛(きまぐ)れに白いラインだけ

踏み飛んで歩き渡る

子供目線で心が少しだけ戻るものがあるのかな

大人になるとそいうものが無くなって

無意識に見えなくなるのかな

意識下の下に潜(もぐ)るのか

必要が無くなるのか

僕は今、子供を忘れた


これが悲しい歌だって言うならそうだし

これが前向きな歌だって言うならそうだし

僕は追い込まれてはいないのだけど

何でこんなに追い込まれてるのか

夢を見たい、幸せじゃなくていいから

不幸じゃない夢、心苦しくない夢を


心の中の大草原を駆け巡って

夜の帳(とばり)が降りて

明日の土をしっかりと踏んで立って

夜が終わる、心を愛を持って眠らせて

夜が明け始めて暁が出迎える

朝焼けを見て、この眼に刻む

今日の始まりのシグナルが鳴り響くのを


こんな物静かな深夜に何かが変わるというのか

頭の中にキャンバスはあるのに

そして時間はあるのにさ

頭の中がまとまらないんだ

命の燦(きら)めきが足りないのか

自分自身が空っぽになってる

僕の心臓よ鳴り響け、鳴り響けよ

感動的抑揚

この無限の彩り、有限の可能性、地球

心の奥底に

在るものが何かを創るのなら

今はまだ前へ進むことが出来ない


僕自身が何を欲して何を認(したた)めたいのか

それは僕自身とて、想像が付かない区域に足を踏み入れてる

気持ちの総取替えで変わるか

心に空いた心臓型の空洞

lie、lie、嘘を、湧き立つ嘘をつこう

自分の中での正解とか不正解とか置いといて

何かの火種になれないかなって思うんだ

心の焔(ほむら)になれたら


澄まし顔で世間一般を鬼が渡る

確かにビートルズのように横断歩道を渡るけど

そのジャケットのように楽しい

その感情で渡り切る

今の僕には難しいものがあって天の邪鬼が顔を出す

大人になると無意識に考えに囚われて

自然と見えなくなるものなのかな

今何を欲しているのか

今何が必要無いものか

僕は今、削ぎ落とした


これは混沌とした歌だって言うならそうだし

これが希望的な歌だって言うならそうだし

僕は今、静かに周りを見回すのだけど

まだ僕の心の環境に変化は無いんだ

夢を信じたい、大人になって忘れた夢を

感動的な夢、錆び付くことのない夢を


僕は何がしたくて、何処に行きたくて

何をしてるのか

意味不明な生きものを演じてる

きっと自分の解らない自分が何処かに潜んでいて

模索しては無い答えを、永遠に見つからない正解を探してる

仕様が無いから、その時の最善を尽くすのみ


心の中の絵画は額縁(がくぶち)を飛び出して

何かを描こうとする

明日への光を油絵で描いて

夜の終わりも始まりも関係無く重ねる

夜明け前が彩りを探してる

まだ暗いこの世界は寝てる

そして世界に

今日の始まりのシグナルが鳴り響くのを待ってる


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