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声の使い方を知り、『自分のタイプを活かす場づくり』を学ぶ【講座レポ④】

11月11日(木)、今週もファシリテーション講座を開講いたしました。
第4回は、工藤 理世菜さんによる『自分のタイプを活かす場づくり』。
講座の様子をお届けします。

Fo-LABファシリテーション講座とは?

私達Foraは、キャリア教育の授業を高校生に提供している団体です。
Fo-LABファシリテーション講座は、学術的な理論や知識だけでなく、
実際に高校で授業を行うことで得たノウハウをもとに作られています。
そのため、ファシリテーションの能力である、下記の2つをより実践的に学ぶことが出来ます。

『場の目的や意図と参加者をつなげること』
『学びやコミュニケーションを促進する能力を身につけること』

Fo-LABは場づくり研究所として、ファシリテーション講座を現在運営していますが、講座の他にも連携講座や深く自分の場でのあり方を学べる機会を準備中です。ぜひ今後も、Foraからの発信をチェックしてみてくださいね。
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本日の講師

工藤 理世菜(りよな)|ファシリテーション事業部マネージャー

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一般社団法人Fora ファシリテーション事業部のマネージャー。
ミュージカルダンサーだった母の影響を受け、高校生時代から演劇を始める。17歳で劇団ファミリアに入団、当時から演劇を用いた自己表現・自己内省のワークショップを継続して開催。


(1)今回の講座での目的

講義が始まる前に、全員で今回の目的を確認しています。
『自分のタイプを活かす場づくり』と題された講座内では、下記の2つを身につけること目的としました。

場に合わせた声を理解し、発声法のトレーニングを実践すること
参加者の理解を促すサブファシリテーションの技術を学ぶこと

自分を理解し自分の特性を活かすことができると、
理想の場作りにより近づけやすくなるでしょう。
前回学んだ心理的安全性を担保した場作りを意識しつつ、
実際に自分の声の特性を理解し、ファシリテーションの具体的な技術を学んでいきましょう!

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(あさやまゆいさんによるグラレコ)

(2)自分の声を知る

「親しみやすい」「明るい」「落ち着いた」「ハリのある」など、4つに分類された声のタイプを確認し、事前に録音してきた自分の声がどのタイプに当てはまるかを確認します。
声のタイプはあくまでも印象。使う状況や誰が聞いているのかによっても声の与える印象は変化します。自分の声が場面によってどんな印象を与えうるのかを認識しておくことが重要です。

また、人によって声が変わるのは、
声を響かせる器官である「共鳴腔」と「声帯」の使い方が関係しています。
4つの声のタイプは、共鳴腔と声帯の使い方によって、使い分けることができ、場面に合わせて出したい声を出すことが可能です。
実際にそれぞれ場面を想定しながら練習してみることで、自分の得意な声のタイプや、新しく挑戦したいと思える声のタイプを認識しました。


(3)自分のファシリテーションタイプを知る

声のタイプと同様に、自分のファシリテーションタイプ(=基本状態)を知ることで、他の状態にするには何が必要なのかを理解することができます。
ファシリテーションとは、場の状況を整えて話しやすくすることや、誰かの考えを引き出すことなど、参加者とコミュニケーションを取ることがとても重要です。
コミュニケーションを取る上で優先することを軸として分けた際には
「Rational(合理的)」「Emotional(情緒的)」タイプに、
目的達成に向けたコミュニケーションのとり方を軸として分けた際には
「Teaching(リーダー)」「Coarching(カウンセラー)」タイプに分けられます。

またワークとして、挙げられたそれぞれの4タイプの芸能人がどんなセリフを言いそうかイメージしながら、具体的にコミュニケーションタイプについて考えました。
『「リーダー×情緒的」タイプに当てはまる芸能人として挙げられた出川哲朗さんは、生徒が手を上げてくれないとき、なんと発言しそうか』、『セリフをもとにどんなタイプの人なのかを分析する』など、チームでのワークを中心に自分の考えだけでなく相手の考えも聞きながら、ファシリテーションのタイプを学びました。

場に応じて声の出し方を変えることで、理想とするファシリテーションタイプに近づけることも可能です。
自分の得意なファシリテーションタイプがどのタイプ親しいのか、
そして、自分が理想とするファシリテーションタイプはどのタイプなのか。
目指すタイプによって、今後どんな声の出し方を意識するとよいのか、どんなタイプを目指したいのかを改めて考える時間になりました。

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(山下里緒奈さんによるグラレコ)

受講後の感想や学び

今回の講義では、ファシリテーションタイプを理解し、実際に声という手段がどのようにコミュニケーションにて活用できるのかワークを通じて体感しました。
受講後に講座生が得た学びや、感じたことをリフレクションフォームを用いてアウトプットしています。リフレクションフォームの中から、講座生の声を抜粋します。

・声はファシリテーションする時は唯一と言っていいほど必須の道具だと思うので、とても勉強になりました。緊張するとまた声も変化すると思うので、実践して慣れていきたいです。
・声の性質を知ることと自分のファシリタイプを知るという二点から、自分の状態を把握することが出来た。これを基本にして、さらにファシリテーションの幅を広げていけると感じた。


次回はいよいよ実践に向けて動き出します。
ストーリーテーリングの手法で、自分自身が学ぶ学問や現在の学びについて、高校生向けにどう伝えるのかを考えます。
自己紹介、話の構成、話し方など、今までファシリテーション講座で学んできたことを活かしながら、参加者を巻き込んだストーリーテーリングに挑戦しましょう!

次回のレポートもお楽しみに!


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