第11話 犬の耳毛。抜くか抜かないか。答えは出てます。

耳毛をどうするか?の議論は各地で行われています🐶
’’切るだけ’’というのは単に美容上よく見えるから、と言って良いでしょう。もし見た目が気にならなければ’’切る’’必要はありません。
また、耳毛は大量に生えているけど特に耳垢もないし痒がってもいないなら、抜かない選択肢もあります。

それでは ’’毛を抜く’’ ことはどうでしょうか。
抜く必要があるのは次の2点。

①耳垢が奥に溜まっているとき
②外耳炎(耳の中が赤い)を起こしているとき
( ③耳を痒がっている )

①では、本来自然に耳の外に排出される耳垢が、耳の奥から生えている毛によって排出されず奥に蓄積することがあります。その結果、しばしば②のように外耳炎の原因となることが多いです。

①の段階では、耳垢を取り除く目的でまずは毛抜きを行うという意識でよいと思います。②の段階では、耳垢によって外耳炎がひどくなる可能性が高いですから、積極的に毛抜きをしましょう。ただし耳毛抜きは外耳炎を引き起こすあるいは悪化させるリスクもありますので、抜いた後にお薬をつける必要があるかもしれません。
③のように痒がっているときは、実際に耳の問題なのかをきちんと確認してから対処しましょう。気なる症状が見られたら、一度は動物病院でを受診して必要な対処をご相談ください。

 耳道の奥を見て汚れがない、またはちょっと抜いた耳毛の根っこにまったく垢が付いていないなら、抜く必要はないでしょう。それでも抜いたり切ったりしたければご自由にどうぞー。

 耳毛を引っ張られる気持ちはちょっと想像しにくいですが、気持ちいいものではないと思います。必要と思われることを犬のために考えて選択したいですね。

今回はここまで。
もし愛犬の抗体検査と混合ワクチンについて、正しい理解をしたい方は
コチラの動画をご視聴ください。

犬と関わる全ての人に見て欲しい。これまでの慣習はもうやめましょう。

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