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太遊師匠

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角の生えた器(小説ネオラクゴ#1)

角の生えた器(小説ネオラクゴ#1)

朝の日課の散歩をすませてアパートに帰る。朝の日課と言いながら起きたタイミングによってその時間は変わるので、正午に差し掛かっているときもある。その日もそういう日だった。二階の自分の部屋のドアの前に男が立っている。ガタイのいい坊主頭の男だ。背中をやや丸めて立つ姿を見て俺は、吉松みたいだな。と思った。吉松だった。

「ご無沙汰してます。」

こういう時はお茶を出すものだろうと、ペットボトルの綾鷹をわざわ

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