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今更だけどラムレーズンを考える。

この記事は当店オンラインショップのお客様へ向けたお菓子の紹介記事です。
全文無料の有料記事ですのでお気に召しましたらご購入ください。
お金が貯まったら【鰻】を食べに行きます。
お店が気になる方はこちらまでどうぞ。

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僕はラムレーズンをもう一度考える。


僕のラムレーズンは少しひねくれています。

ただ【漬けこむ】ことが【ラムレーズンを作る】ことになっているのかな?と以前から思っていました。

ラム酒はアルコール度数が強いお酒です。
深い香りがありますが、僕にはどうしてもレーズンと深く混ざり合うような気がしません。

今回僕は黒糖をキャラメルにして、ラム酒で色止めをすることによってラムレーズンの間を取り持たせようと考えました。

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お互いにさとうきびから作られる物なので相性はいいと思ったし、何よりも間を取り持つためには【甘み】が必要だと考えたからです。

工程としては

① レーズン自体をしっかり洗浄しお湯で表面をコーティングしている植物油脂を洗い流す。

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② ふっくらと戻ったレーズンを
お気に入りのラム酒につける(3日以上)
③ レーズンとラム酒を分け、
黒糖をキャラメル状に焦がし、
漬けていたラム酒で色を止める。
④ 粗熱が取れたキャラメルを
レーズンにコーティングして2日以上おく。

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以上の工程を行うことで、レーズン自体の甘みに黒糖由来の深いコク、もともとレーズンに含まれていたラム酒の良い香りがバランスよく口の中で味わえます。

レーズンケーキの生地自体も甘みを抑え水分量を減らし、ラムレーズンを抱きかかえて丁度良くなるような生地の硬さに調整しています。

一般的にはパウンド型で作られ目にすることが多いレーズンケーキですが、ひと口半のサイズで食べきれる当店のレーズンケーキは【昔ながら】の懐かしさの中にも料理人が考えた新しいラムレーズンが詰まっています。
地味ですし、インスタ映えはしませんが、ほっこりと美味しいです。

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働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。