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カヌレの【理由】を言語化したらもっと楽しめるはず!!だから書いてみた。

カヌレの砂糖結晶化と湿気吸収による食感の変化




カヌレの表面の独特な食感は、砂糖の結晶化によって形成されますが、時間が経つと湿気を吸収し、しなしなになる現象も見られます。

こだわりすぎてもはやフリークな僕がその過程を詳しく説明します。

カヌレの全てを気狂的に研究してわかった作り方のノウハウはこちらから。


カヌレの生地には多くの砂糖が含まれています。

焼成時にこの砂糖が高温で溶けて液状になります。

焼き上がったカヌレがオーブンから出され、冷却される過程で砂糖が再び固体に戻り始めます。

この冷却プロセスにおいて、溶けた砂糖分子が規則正しく配列し、結晶化が進行します。

この結晶化によって、カヌレの表面にシャリシャリとしたガリガリ感のある食感が生まれます。

冷却が進むと、砂糖の結晶が完全に形成され、カヌレの表面はガリガリとした触感を持つようになります。

しかし、この食感は永続的なものではありません。

砂糖は吸湿性が高く、周囲の空気中の湿気を吸収する性質があります。そのため、焼き上がり後のカヌレの表面も時間が経つにつれて環境の湿気を吸収していきます。

湿気を吸収することで、砂糖の結晶が再び溶け始めます。

これにより、カヌレの表面に再結晶化のプロセスが発生し、結晶化した砂糖が液状に戻ります。この結果、カヌレの表面は柔らかくなり、しなしなとした食感に変わってしまいます。

この現象は、焼きたてのカヌレが最も美味しい理由の一つです。シャリシャリとした食感を楽しむためには、焼き上がり直後に食べるのが理想的です。

時間が経つとともに、カヌレは徐々に周囲の湿気を吸収し続けます。

このため、初めはシャリシャリしていた表面も、次第に柔らかくなり、しなしなとした食感に変わります。

カヌレの焼きたての状態での美味しさを保つためには、保存方法や食べるタイミングにも注意が必要です。

このように、カヌレの表面のガリガリとした食感は砂糖の結晶化によって形成されますが、砂糖の吸湿性によって時間が経つとしなしなとした食感に変わるため、その特有の食感を楽しむためには焼きたての状態で食べるのが最適です。

この現象を理解することで、カヌレの最適な食べ頃を見極めることができ、最高の味わいを楽しむことができます。

カヌレは作り手の技術も求められますが、作った後の管理も作り手の大きな仕事です。

世の中にもっと、美味しくてクセの強いカヌレが広まりますように。

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読んでくれてあざした。

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