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あなたの仕事を奪うのはAIではなく「AIを熟知した若者たち」|【読書日記】管理職はいらない〜AI時代のシン・キャリア〜

結論からお伝えすると...

AIを恐れない管理職になれば
AIが仕事を助けてくれる
心強い部下になってくれます。


どうも、
安全・安心と絆で繋がる
キャリアコンサルタント

タルイです。

週イチでnote更新してます。



▼本日ご紹介する本はこちらです。


「管理職はいらない」


すごく怖いタイトルですね😱

ですが、
これはいわゆる『釣りタイトル』です。

刺激的なワードをタイトルにして
煽っているだけなので安心ください。

過去の記事でもご紹介しましたが
管理職が必要なのは
googleも科学的に証明しました。



「AIがあなたの仕事を奪う」



ありえません。

働くモチベーションを持たないAIが
人間の仕事を奪うわけがありません。

また、会社もAIを導入したからといって
整理解雇もありえません。


最近AI関連の記事は
この煽りが多いですよね🤔


こういうキャッチコピーをみたら
無視して結構です。
ははは...


あなたの仕事を奪うのは
AIに熟知した若者たち


……

あっ!

これはありえますね😱😱😱



思い返せば90年代後半に
「パソコンが使えないおじさん」が
パソコンを使いこなす若者に
ポジションを奪われたように

今回もありえます!



それから
本書の内容をよくよく読むと...

「管理職はいらない」ではなく

「AIを怖がる管理職はいらない」

なのです。


人間は誰だって
最初は理解できないものには
恐怖を抱きます。

しかし本書でAIの本質が理解できます。


「AI人材基礎スキル」
身につければ

仕事を奪われるどころか
AIが仕事を助けてくれる
心強い部下になってくれるのです。


感情的に「AI脅威論」を語るよりも

怖がることなく
むしろAIの台頭を
ポジティブに受け入れ 

順応できる管理職を 
目指していきたいですね。


今回は専門用語がちょっと多めですが
私でも理解できるように
噛み砕いて書きました。


◆恒例のプロフィールチェック 『野口竜司』さんってどんな人?


これは余談ですが、
私はMacBook pro と
iPad とApple Pencilを
使いこなす方で

仕事できない人を
みたことがありません。

画像2

※画像はこちらよりお借りしました



野口竜司

日本ディープラーニング協会 人材育成委員メンバー。ZホールディングスのZOZOで様々なAIプロジェクトを推進するかたわら、大企業やスタートアップのAI顧問・アドバイザーやAI人材育成も実施。「ビジネスパーソンの総AI人材化」をめざし活動中。


ぜひこちらの本も読んでみてください。

読み終わると
AIがなんぼのもんじゃい😤
くらいの読了感を得られます。


本書の目次はこちら

序章 2025年、あなたの部下に「AI」が配属される
テレワークはこれから起こる変化の「前兆」にすぎない
2025年、「AI部下」がいる職場へ
AI時代にアップデートしない管理職はいらない

第1章 「真・働き方改革」と「DX」が迫る管理職アップデート
「真・働き方改革」がテレワークの先に待っている
「データ×AI活用」で企業のDXが加速する
「DX」が管理職の仕事もトランスフォーム

第2章 「AIを怖がる管理職」はいらない
「AI脅威論」を語るのはもうやめよう
「AIが使えないおじさん」が一番危ない
「攻めのDX」の舵取りを担うのは管理職

第3章 「AIネイティブKIDS」が管理職を脅かす
仕事を奪うのはAIではなく「AIを熟知した若者たち」
AIネイティブを生む「学校教育」が始まった
もしも「AIネイティブKIDS」が職場にやってきたら?

第4章 「AIと人の共働き」をマネジメントできる管理職になろう
AI時代のビジネスパーソンがめざすべき「シン・キャリア」
AI時代に求められるマネジメントスタイル
「AI部下」はこうマネジメントする
「人とAIの共働き」をデザインできる管理職になろう

第5章 「AI人材基礎スキル」を身につけよう 
ビジネスパーソンのための「AI人材基礎スキル」とは
AIスキル1 「AI基礎用語力」を身につけよう
AIスキル2 「AI構造理解力」を身につけよう
AIスキル3 「AI事例収集力」を身につけよう
AIスキル4 「AI企画力」を身につけよう
AIスキル5 「AI目利き力」を身につけよう
AIスキル6 「AIマネジメント力」を身につけよう


本書の構成の凄いところは
1章から順に読んでいくと

段階を踏んで
「シン・キャリア」までの
道筋がわかることです。

仕事を奪うのは AIではなく AIを熟知した若者たち (1)

非常によくできた章立てです🤔


私が気になったキーワードは4つ

●『2025年』
●『真・働き方改革』と『DX』
●『AI人材基礎スキル』


これについて感想を書きます。



◆2025年、『AIと共働きする世界』が待っている!


私がまずお伝えしたいのは
AIの登場で困惑しているのは

決してあなた1人ではないという事実です。

画像3
ひとりじゃないから


筆者は2025年に
人とAIが共働きしている未来
を予言してます。 

そして、この未来予想図は
私が籍をおく飲食業界
含まれていました!


●2025年、牛丼チェーン・Y社の共働きストーリー

・まず店内にスタッフは見当たらない(おそらくバックヤードにいる)

・注文や調理、配膳、会計までの流れを「AI搭載ロボ」が行う

・店長はAIカメラを通じて複数の店舗を遠隔ウォッチ


店長の仕事は人のマネジメントから
AIロボットの最適運用がメインだそうです。


人間の部下は20人から
5人程度に減少して

代わりに『AIの部下』
10台になるそうです。


なんですか、
この未来からやってきた牛丼屋感!


2025年、Y社のキャッチコピーは
「うまい、安い、早い、AI」
になっちゃいますね。


わざわざ社名を伏せる意味が
気になりましたが
ちゃんとネットにニュースがありました。


他にも 

製菓メーカーM社の工場

健康機器メーカーT社の企画部

と未来予測が紹介されてます。


◆「真・働き方改革」と「DX」とは


まず「真・働き方改革」について

現在、テレワークがもたらす
ワークスタイルの変化によって

「なんとなく管理している
つもりになっていた管理職」

その実態が露呈しました。


著者いわく

「テレワークはこれから起こる変化の『前兆』にすぎない」

そうです。


...ちょっと怖いですね😰

今後どんな変化が
待っているというのでしょうか!


それはこちら▼

〈ステップ1〉テレワークの普及
〈ステップ2〉ジョブ型雇用への移行
〈ステップ3〉組織のフラット化

テレワーク
いま起こっている変化ですね。

ジョブ型雇用への移行とは
従来型のメンバーショップ型から
ジョブ型に移行することです。

ジョブ型は
こちらの記事を読んでほしいです。


ジョブ型の先に待っている
組織のフラット化とは以下の2つです。

●不要な管理職のポストを整理する「階層のフラット化」

●スキル・実績が重視されることによる「年次・年功のフラット化」


この2つのフラット化が
同時に進むことで

メンバーシップ型の多くの組織が終焉を迎える。

これが真・働き方改革の全貌でした。




この『真・働き方改革』

このシナリオが
現実味を帯びつつある背景には

もう一つの大きな変化があるのです。
それは...


DX(デジタルトランスフォーメーション)です。


デラックスじゃないほうのDXです。


DXといえば
近々の話題としては「2025年の崖」

既存のITシステムが
時代遅れになっていき

仮にDXを推進できなかった場合の
経済的損失がなんと最大で
年間12兆円になるという話です。

年間ですからね。
毎年12兆円は厳しい💧


著者は「2025年の崖」については
「守りのDX」と表記してます。


では攻めのDXとはなにか。

「データ×AI活用」です。

データとAIがセットで
活用されるのが
本流だそうです。

セットで活用される...
これはデラックスですね🤔

DXはこちらのステップで進行します。

〈ステップ1〉企業活動のデータ化
〈ステップ2〉データードリブンな意思決定の定着
〈ステップ3〉AI人材が企業経営の中心に


データ化とは、あらゆる事象や現像が
すべてデジタルデーターで
取得と管理できることです。


これはまさに政府が創設された
『デジタル庁』

各府省でバラバラだった行政システムを
標準化しますよね。

政府もやっと〈ステップ1〉なんですね。


「データドリブン」
ドリブン(driven)とは
ドライブ(drive)の過去分詞です。 

「~に突き動かされた」
という意味で使います。


いままではトップや管理職の
「KKD(経験・勘・度胸)」から

「データ×AI」に置き換わっていくのです。


これはいいことです。

もうアホな上司の思いつき
振り回されなくてすみます。


「真・働き方改革」「DX」
2つの潮流が生み出す最終形態

それが人とAIの共働きの定着です。


業務を遂行していく上で
人が得意な領域
AIが得意な領域が
自然に住み分けられて

お互いが補完し合う働き方に
変わっていくのです。


これでステップ3
AI人材が企業経営の中心になります。


著者いわく

AIはExcelと同じ位、ビジネスシーンに必須の、そして誰でも使える当たり前のツールになっていきます。

なんだかホッとします😭

では、AI人材とは
どんなスキルも持ち合わせるのか?

それが次の6項目からなる
「AI人材基礎スキル」です。


◆「AI人材基礎スキル」6つを身につけよう


【AIスキル1】「AI基礎用語力」レベル1〜5
【AIスキル2】「AI 構造理解力」レベル1〜5
【AIスキル3】「 AI事例収集力」レベル1〜5
【AIスキル4】「 AI企画力」レベル1〜5
【AIスキル5】「 AI目利き力」レベル1〜5
【AIスキル6】「 AIマネジメント力」レベル1〜5

以上の6つのスキルが
レベル1からレベル5までの
段階になってます。

各スキルのレベル1を
さわりだけ説明しますね。

●【AIスキル1】「AI基礎用語力」レベル1
「AIのタイプ別分類を説明できる」


AIのタイプとは

機能別に4タイプ
役割別に2タイプと

それぞれ分類できるそうです。

仕事を奪うのは AIではなく AIを熟知した若者たちのコピー


・ 識別系AI… 見て認識する

・ 予測系AI... 考えて予測する
・ 会話系AI... 会話する
・ 実行系AI...身体(物体)を動かす

・代行型... 人間ができることをAIが代わりに行う

・ 拡張型...人間ができないことをAIによってできるようになる


AIは活用タイプ別として
8つに分類できることがわかりました。


●【AIスキル2】「AI 構造理解力」レベル1
「ディープラーニングが得意なことを理解できている」

そもそもディープラーニングはなんぞや?ですが

たとえば画像認識AIにおいて
「赤鬼」か「青鬼」かを識別する場合

従来型の機械学習ならば
見分けるために『色に注目しなさい』

人間が教えてあげることで
学習精度を上げていきます。


一方でディープラーニングの場合は
「赤鬼」と「青鬼」の写真を複数渡すと...

「今回のお題の注目ポイントは
『色』なんだな」
と自ら理解することができます😳


そうなんです。

AI部下ができるということは

まったく手のかからない部下が
できるということなんです。


仕事を奪うのは AIではなく AIを熟知した若者たちのコピー2


このディープラーニング

①画像・動画識別力
②自然言語・会話制御力
③物体制御力・自動生成

この3つの点において
社会の中でAIの実用範囲を広げることに
 大きく貢献しました。


●【AIスキル3】「AI事例収集力」レベル1
「 自分に身近なAI事例を人に紹介できる」

これだったら私にもできそうです😁

しかも本書の読んだ私は
ちょっと鼻高々に人に紹介しそうです。


●【AIスキル4】「AI企画力」レベル1

「自分に身近な課題を解決するAIを考案することができる」

おっと!
ちょっとハードルが高そうです。
私でも大丈夫だろうか...

そんな不安な私に
著者から勇気づけられる言葉が
書いてありました。

「人間が想像できる事はAIが必ず実現できる」


むしろ自分の不安なことを 
解消するために 
AIは活用できるのです。



そのために
著者の推奨は「企画100本ノック」

アイディアとは『質』の前に
まずは想像するアイディアの
『数』が重要です。

想像力を膨らませて
AIでできることや
やるべきことについて

とにかく数を出しましょう。


●【AIスキル5】「AI目利き力」レベル1
「AIタイプごとに既製品のAIサービスを紹介できる」

既製品のAIサービスを
導入するメリットは

初期構築に予算、時間、人員を
割く必要がなく 

トータルコストを抑えることができます。


本書では
Google、amazon、LINE CLOVA
3社のサービス事例が載ってました。


●【AIスキル6】「AIマネジメント力」レベル1
「既に導入されたAIを使うことができる」

既に社内などで導入されているAIがあれば
それを自身で使ってみましょう。

前述しましたAIの機能別4タイプ

識別系・予測系・会話系・実行系 

それぞれの違いを理解した上で
AIを操作することです。


◆〈まとめ〉AI脅威論はもういらない

本書が伝えたいメッセージは

「AI時代の管理職として アップデートし、
新しいキャリア(シン・キャリア)を作ろう」

でした。

そしてシン・キャリアとは
AI活用力を持つということ

AI活用力はAI人材スキル×ビジネス力でした。

仕事を奪うのは AIではなく AIを熟知した若者たちのコピー3


そして『ビジネス力』とは?

本書では「サラリーマン金太郎」の
矢島金太郎

ビジネス力のロールモデルでした。

画像7

出典:サラリーマン金太郎50歳
...まだ働いていたんだ😳


著者は「AI人材基礎スキル」を

活用できるかどうかは
ビジネス力にかかってくると考えてます。


多くの企業組織にとって
AIはまだまだ未知の道具です。

具体的に現場に取り込む上では、
AIの有用性について

上司や経営層などを説得し

周囲を巻き込みながら 
理解を得ていくなど

泥臭いプロセスが求められます。

金太郎のような「実行力」
備えたビジネスパーソンは、

どんなプロジェクトを任せても
必ずやり抜いてくれる信頼と期待を
周囲に抱かせてくれる存在です。


このAI活用力を備えた
ビジネスパーソンこそが

著者はDXの波を乗りこなしていく
キーマンになると考えております。


私も『実行力』が必要です😤



本書では
AI部下の具体的な活用イメージとして

煩悩の数と同じ
108個の事例が紹介されてます。

これを知っていることが
文系AIへの第一歩だと思います。

気になる方はお手に取ってみてください。


最後までお読みいただき 
ありがとうございました。

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