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【読書セラピー】優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ

本書の目的は
優しい女性が
無駄に不幸にならないため

注意点を指摘することです。


どうも、安全・安心と絆でつながる
キャリアコンサルタント
のタルイです。

週イチでnote更新してます。


あなたは、これまで
恋愛・家族・仕事・友人関係において

「良かれと思ってしたことが裏目に出る」
とか

「優しくした相手に傷つけられる」
とか

「なめられやすい」
とか 

こういった経験を
したことがありませんか?


少しでも思い当たるならば
この本をオススメします▼

優しいあなたが不幸になりやすいのは世界が悪いのではなく自業自得なのだよ

タイトルで『自業自得』とまで
言い切るのには理由がありました。


もしもあなたが

「私は優しいから損ばかりしているんだわ」

「それはこの世界の何かが間違っているんだわ」

このように考えておられるのでしたら
この先を読んでください。


たとえば

●あなたが看護師だとします

あなたはやたらと男性入院患者の
セクハラやパワハラにさらされる。

●あなたが高齢者施設の介護師だとします

あなたが夜勤のときに限って
やたらと緊急コールを鳴らされる

●あなたが会社員だとします

社内で疎んじられてる上司に
同情して親切にしたら
上司が勘違いして
食事に誘うメールをしてきた。

無視したらストーカーまがいの
行為をされた。


優しいあなたは人災に遭いやすい


著者は指摘します。

これらの人災はあなたが優しいから
被ったのではなく、

あなたが「優しさ」自体を
勘違いしてしているのです。



あなたの
観察力不足や
生き方の不徹底さ
思考力不足が

招いたものなのではないか?


だから、あなたの優しさにつけ込む
クズ人間が多いのではないか?


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そして、あなたは優しいから、
クズにもクズの事情というものがあり

クズ人間になっているのにも
理由があることを
知っていることでしょう。


しかし、
それでもクズはクズだと
ちゃんと認識しましょう。


これが本書が伝えたいことです。


ですが、本書は
『クズ人間対策本』ではなりません。

世の中にたくさんある

「ああ言われたらこう言い返せ」
「そういう人間にはこういう態度をとれ」


本書はこういった
対処療法的な指南書とは
根本的に違います。

キラキラやフワフワした
理想論でもありません。


ではなにが違うのか?


おっと!
ちょっと前置きが長くなりすぎましたね。

ここから本論に入ります。




◆著者の藤森かよこさんも、不幸になりやすい優しい人だった


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〈藤森かよこ〉1953年愛知県生まれ。南山大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程満期退学。福山市立大学名誉教授。元祖リバータリアニズム(超個人主義的自由主義)の提唱者。アイン・ランドの研究者。


藤森さんの著書のタイトルは
長い上にグサッと刺さります▼




藤森かよこさんは
子供のころから自分の気質が、
けっこう優しいことに気がついてました。


そして、 

自分の気質が
クズ人間を呼び寄せやすいことも
気づいてました。



藤森さんの小学生の頃の愛読書は
「若草物語」です。


ご存知、19世紀の南北戦争時代、
アメリカ東海岸のコンコードを舞台にした
四人姉妹の物語です。

長女のメグは美人で男性に好かれる

四女のエイミーは要領がよく

次女のジョーは独立心の強い男勝り



ちなみに私は
94年公開の映画で
ウィノナ・ライダー演じる
ジョーが推しキャラです。

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藤森さんの推しキャラは
三女のベスです。

ベスは内気で遠慮がち

いつも家事を勤しみ
家族の居心地よくするために
創意工夫する心優しい少女です。

病弱の身でありながら
近所に越してきた
移民の家族の困窮を見かねて

その家の子供を世話したり
食事の世話をしているうちに

移民の子が罹った猩紅熱に
感染して死んでしまいます。


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藤森さんは、
そんなベスの自己犠牲的な優しさに
感動する少女だったようです。



ところが、
現在の藤森さんは
ベスに関してこう考えてます。

自分の体調が悪いときには
他人の世話はできないし、
かえってややこしい事態を
招いてしまうから、
誰かを助けたいと言う
自分の気持ちに引きずられたベスは、
結局のところは頭が悪い。

ひょっとして、心優しいベスは、
貧しく余裕のない家族のために
自分を殺して家事をしていたので、
彼女自身が最も優しさに
飢えていたのではないか。

優しくされたかったので、
優しくしたのではないか。

あわわわっ💧
ベスが全否定されてます😅


世話好きな人とは、
ほんとうは世話されたい寂しい人なのだ。
自分のしてもらいたいことを他人にするのだ。
それに弱者救済なんてできるのだろうか。
やはり天は自らを助ける者だけを助けるのではないか



そんな藤森さんは、大好きだった
『若草物語』のベスにはならないと決めて
めでたく生き延びてきたのです。


本書で知りました。

実は若草物語の著者である
「ルイーザ・メイ・オルコット」

優しいから不幸になりやすい女性の
典型でした。

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ルイーザの父親も経済力が皆無で
妻の実家の助けで、
家族は食いつないでました。

二女のルイーザーもまた
二女のジョーと同じで作家となり
家族を食べさせました。

父親は他の娘はかわいがったが
才能と経済力のあるルイーザには
冷たかったのです。



藤森さんが本書のタイトルに込めた意味は

「優しい女性は、優しさと言う
美徳を肯定するあまり、

優しくないのはいけないことだという
思い込みに呪縛され、

ついつい自分の優しさの内実を問わず、
優しさを発揮する相手と場所と機会を
間違えるので、

思わぬトラブルを起こす羽目になり、
他人にも迷惑をかけることになり、
結果として不幸になりやすいので、

優しい女性が不幸になりやすいのは
自業自得だよね」


この誰も覚えなさそうなタイトル案を、
ギュッと凝縮して

優しいあなたが不幸になりやすいのは
世界が悪いのではなく自業自得なのだよ

と、されました。


優しい女性は、
素直で物事を疑わない人が多い。

素直で物事を疑わない人は
ボケッとしてることが多い。

「優しさ」とは、
一体何なのかを考えることもせずに、
ただただこの世間が優しさを称揚するから、
優しいのは正しく、
だからその正しさを実践する
私は正しいと思いがちだ。


...苦しいです。

著者の意見をまとめているだけで
私の胸が苦しくなります。


でも、ここから先も
もっと苦しいことを書きます。


著者は優しさを発揮する場を
恋愛・家族・仕事仲間・友人
4つと想定して

優しい女性が留意すべきことが
書かれています。



◆〈恋愛編〉「男は性欲、女は物欲」

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