【読書セラピー】うつ病は心の弱さが原因ではない|ウイルス原因説から見えるうつ病治療の未来
うつ病が発症するのは
「心が弱い」からではありません
うつ病の原因は「ウイルス」です
どうも、読書セラピストのタルイです。
突然ですが、
まずこちらのマンガを読んでください。
いかがでしょうか?
◆「ウイルス原因説」って何なのか?
◆結局、うつ病は心の問題なのか?脳の病気なのか?
◆抗うつ薬は意味がないのか?
◆新しい薬は開発されないのか?
本書のプロローグには
この4つの謎が
伏線として張り巡らされてます。
本書は、
マンガにも登場している
慈恵医科大学の近藤一博教授の
研究成果をマンガ形式で
わかりやすく紹介してます。
実のところ私は、
このマンガを読むまで…
うつ病は心の病気であって
セロトニンの減少が原因である
と信じてました。
そして私自身も予防のために
「サウナに入って
セロトニン出しまくる!」
って活動をしているのです。
ところがそれが
30年も前の説だったなんて…
あなたも、
ちょっとにわかには
信じられないと思うので
本書に書かれていた事実を
ここから詳しく
解説していきます。
◆結局、心の問題なのか脳の病気なのか?
どちらが正しいのか?
現時点でうつ病の原因は、
【心の問題派】と【脳の病気派】の
どちらが正しいとされているかは
明確には決まっていません。
両者にはそれぞれに
根拠や支持者があり
なんと2000年以上も
この議論が続いているのです。
うつ病の歴史は猛烈に古く、
人類社会が発生したときには
既に存在していたようです。
うつ病に関する最古の記録は
古代ギリシャの「医学の祖」
ヒポクラテスです。
彼はうつ病のことを
「メランコリー」と呼んでいました。
メランコリーの意味は「黒い胆汁」
ヒポクラテスは
「黒い胆汁が体に溜まると
うつ病になる」
と考えていたようです。
その長い歴史の中で、
この病気を治すために、
医学と名をつくものが
使われ始めたのは
ごくごく最近の話です。
100年ちょっと前までは、
シャーマンや魔術師の
専門分野だったのです。
やがて解剖学が発展して
人体の構造がわかってくると
問題は脳にあるのではないか?
という話になってきました。
これが【脳の病気派】の始まりです。
ところが、
【脳の病気派】が
うつ病で亡くなった人の脳を調べても
目に見える異常は
何も発見できなかった。
この結果を受けて優勢になったのが
【心の問題派】なのです。
【心の問題派】の主張としては
うつ病は心理的な要因や
環境的な要因が重要です。
セロトニンなどの
神経伝達物質の不足や
バランスの乱れが
原因だと考えています。
そして、
うつ病は「心理療法」や
「薬物療法」などで
改善できると主張しています。
ところで
【脳の病気派】と【心の問題派】の
対立の図式には
まったく意見が違っている
わけでもありませんでした。
両者に共通するのは
うつ病の定義です。
この見立てには
【心の問題派】も【脳の病気派】も
意見は一致しているのです。
そしてこの認知の歪みを
心理的な方法で取れ去ろうというのが
【心の問題派】であり
薬で何とかしようというのが
【脳の病気派】のスタンスです。
ざっくり言えば、
対立してるのは
この1点だけです。
ここで、新たなキーワード
「ぐるぐる思考」をまとめてみます。
⚫️ぐるぐる思考とは何か?
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