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お肌と環境にやさしい日焼け止めとは?

こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクトのあや(♀)です。
このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています。

雨が続きますが、あと半月ほどで夏本番。
我が家は、今年も海水浴で日焼け止めの出番が多くなりそうです。
ところで、みなさんはお子さんの日焼け止めをどう選んでいますか?

家族全員が敏感肌である我が家では、肌や海への負荷を考えて、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)のものを選んでいます。
今回は、なぜ紫外線吸収剤不使用のものがお肌や環境によいのか、深掘りしたいと思います。


日焼け止めはなぜノンケミカルタイプがおすすめなの?

左:ママベビー「UV&アウトドアスプレー」
右:(株)近江兄弟社「ベルディオUVマイルドジェルN」

敏感肌の方や赤ちゃんには、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)タイプの日焼け止めをおすすめします。
なぜなら、紫外線散乱剤酸化亜鉛酸化チタン)が使用されており、肌への刺激が少ないためです。
紫外線散乱剤は、その名の通り、紫外線を散乱・反射させる作用があります。
また、酸化亜鉛や・酸化チタンはアレルギーの原因にはなりにくい成分です。

一方で、紫外線吸収剤を使ったものは、紫外線散乱剤よりも防御効果が高くなります。
白浮きしない・伸びがいい・崩れないという便利な特徴があり、野外でのスポーツやレジャーには心強い存在です。
しかし、細胞間脂質に浸透する構造がある(肌に浸透しやすい)ため、人によっては刺激を感じる場合もあります。

【紫外線線吸収剤の例】
・オキシベンゾン
・オクトクリレン
・オクチノキサート
・エンザカメン
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)
・ジメチル PABA オクチル
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・メトキシケイヒ酸オクチル
など

ただし、国内で販売されている化粧品の大半は、適正量で製造されているため、むやみに怖がらなくても大丈夫です!
個人的に肌が荒れやすいため、紫外線吸収剤の入ったものや、エタノール(アルコール)、香料が入っているものを避けています。

日焼け止めは海洋汚染に影響するの?

この問いに関しては、まだ明確な答えは出ていません。
サンゴ礁の白化を引き起こすと主張されている一方で、影響はなかったという調査もあります。

明確なエビデンスとその量が不足しており、どれだけ食物連鎖に影響があるのか結果を得るためには、長期間の調査が必要だそうです。

しかし、パラオやハワイなど、美しいビーチがある国々では、紫外線吸収剤を使用した日焼け止めの持ち込みや使用が禁止されているのです。

また、ナノ粒子が使用されている日焼け止めは、サンゴ礁に吸収される可能性が高いといわれています。
私はドラッグストアで見たことがないのですが、ネットでは「ナノ粒子不使用」の日焼け止めも販売されていますよ。

目的に合った使い方で健康も環境も守りたい

日焼け止めと海洋汚染の関連については、今後も調査を見守っていく必要がありそうですね。

まとめると、
◎普通肌・野外活動が多い・海水浴はしない派
⇒「紫外線吸収剤」を使っている日焼け止めでも問題ないでしょう。

◎敏感肌・海水浴をする・子どもにも塗る派
「ノンケミカルタイプ+ナノ粒子不使用」のものがおすすめです。

日本人は、白色人種の方に比べてリスクは低いものの、紫外線は白内障や皮膚がんのリスクがあるといわれています。
日焼け止めだけでなく、帽子やラッシュガードも使って上手に対策していきましょう。
オーストラリアの紫外線予防指導は徹底されているそうです。
よろしければ、参考にしてみてください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


和歌山 食と暮らしプロジェクト

主催:一般財団法人和歌山環境保全公社
運営:NPO法人わかやま環境ネットワーク
NPO法人ホッピング

担当:土岐

<参考>
・環境省「紫外線保護マニュアル2020」

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