飲食店事務職の自己紹介


はじめまして。みつばです。
パート主婦です。

小規模飲食店の事務職に勤務。
かれこれ経歴は5年ほど続いている。
自分の時間を確保できるようになり、以前から挑戦してみたかったブログを立ち上げた。しかし私は自分の気持ちを世にアウトプットする事に苦手意識があり、SNSで何かを発信した事はない。読むだけのROM専。誰かのブログにいいねもコメントもしたことがない。

コミュ障、陰キャ、ドライな性格、ぼっち

故に友達はひとりもいない。
家族とLINEはするが、連絡を取り合う友達がいない。無駄に増えてしまった「LINEともだち」の登録数にどうして良いか分からずほったらかし。
人間関係は最低限のコミュニケーションでいい。詰まるところ、ひとりがラクなのだ。


清掃員から事務職へ

そんな私が前職勤めていたのが、とある施設の清掃員。

掃除のおばちゃんが事務職に転職?
パソコンわかるの?

と思われただろうか。
無理もない。私が採用担当者だったら書類で落とす。面接の時間など設けない方がお互いの為。時間は有限なのだ。

それでも事務職に採用をもらえたのは私にパソコン経験があったから。
結婚前はチラシや広告を制作するデザイン事務所に勤めており、基本的なパソコン操作は習得できていた。
だが、WordとExcelはほぼ使ったことがなかった。
専らillustratorとPhotoshopを使ったデザインレイアウト。Wordはかろうじて基本操作は分かるが、Excelは文字の打ち直しかやった事がない。

制作スタッフ募集

とある地域密着の求人情報誌でみつけた。
当時コロナの影響もあって、清掃の仕事が激減。新たな収入源を見つけるべく、私は手あたり次第に求人情報誌やネットで仕事先を探していた。

探せど探せど、コロナの影響で人材募集する企業が激減していた。少ない求人の募集要項を見ては落胆する。まずは勤務時間、場所の条件が揃わないことには応募も難しい。2人の子供を育ているので時間の調整がしやすい職場が絶対条件だった。

ある日、いつも行くスーパーの入り口でふと目に留まった。フリーラックにあった、地域密着型の求人情報誌。まあ期待せず、一応目を通しておくかとカバンに忍ばせる。

経験者歓迎!
「これまでの経験やスキルを活かして新しいことをやってみたい」そんなあなたをお待ちしています。嬉しい土日祝休み!
◎メニュー表やPOP作成。
◎オンラインショップの管理。※インターネットを使える方大歓迎。わからないことは丁寧に教えます。
まずはお気軽にお問合せください。

場所、勤務時間が私の条件と合っている。土日祝が休みなのも条件がよかった。夫と子供たちの休日と合わせやすい。そしてどうやらデザイン経験を活かせそうな案件だった。こういった応募は早い者勝ち。事務職など人気過ぎて応募人数が採用人数を超える。すぐに電話をすれば良いのだが、コミュ障・陰キャは電話は苦手。自分の性格を呪う。ひとまずネットから応募した。

即日採用?

翌日、清掃の仕事中にスマホが鳴った。

「すぐに面接したい、来てくれ」

しわがれたおじいさんのような声でその電話口の人物は言った。
「とにかく早く、一刻も早く来てほしい。いつだったら面接に来れるのか」向こうの焦りが逆に私を不安にさせた。何をそんなに急ぐ必要があるのか。
履歴書も何も用意できぬまま面接に行きたくなかったし、向こうのガツガツした焦りがすでに拒絶反応を起こしていた。この会社、大丈夫か?と。

とはいえ、清掃の仕事も空けて迷惑をかけたくないし、夕方の時間帯に子供だけで留守番もさせたくない。もろもろの都合で面接に行ける日は一週間後だった。

事務職ならパンツスーツだろうかと学生の頃に買ったスーツを引っ張り出す。幸い体系はさほど変わっていなかったので着こなせた。

現地について、凍り付く。
こじんまりとした飲食店。外観から中の様子はうかがえない。Googleマップを確認していなければ通り過ぎて気付かないくらい、ひっそりと存在していた。

勇気をだして扉を開けるが暗い。誰もいない。
どうやら営業時間外でスタッフもお客さんもいないようだった。
仕方なく店の外から電話すると、「階段で上まで来てほしい」と言われる。

社長自ら出迎えてくれた。今日は事務所にいるのはこの人だけのようだ。電話口のおじいちゃんもこの人で間違いなかった。だが思っていたより若い。酒やけのような声で、応接室へ案内される。

一通り自己PRをし、仕事内容を確認する。面談中、社長が気にしているのは、パソコンの操作だった。私がパソコンが扱えるかどうかが重要のようだった。

「パソコンは得意か?」

パソコンは得意か?の質問に自信を持って「得意です!」と言えるくらいの知識を持っているだろうか。いや、デザイン事務所を離れてどれほどのブランクがあると思っているんだ。およそ10年だ。絶望するわ。

「そんなに得意ではないです」嘘は言えない。いずれバレるから。「具体的にパソコンを使ってどんな仕事をしますか?」

私の質問に社長は「メールの返信やネットショップの受注とかお店のPOP作成。経理の仕事や労務管理は別の事務員がいるからやらなくていい」と言う。

心配していたExcelでの会計処理や帳簿の付け方は自信がなかったので「それならできそうです」と答えた。

「じゃあうちに来てください。いつから勤務できますか?」

応募者、1名?

まさか即日採用されると思っていなかった。

良い案件ほど怪しいものはない。この会社にますます不信感を募らせる。だが面接までこじつけたのはこの会社だけ。断れば次に条件の良い所はしばらく見つからないかもしれない。この縁に賭けるしかなかった。

お礼を言い、いつから勤務可能か調整する。
「他に応募者はいなかったのですか」と質問すると、「1人だけだ」と言う。つまり、応募は私ひとりだったらしい。

応募が殺到するはずの事務職になぜ人が集まらなかったのか不思議だった。のちに分かるのだが、単に掲載料が安い地域密着の求人情報誌にしか出さなかったらしい。確かにタウンワークなどの大手は掲載料5万円程する。

勤めるのは良いが、必ず確認しておきたい事があった。

職場環境だ。

譲れない職場条件

私はタバコが大嫌い。
職場は禁煙もしくは分煙されていること。仕事部屋が少しでもタバコのにおいがすればどんなに良い案件でもアウト。採用のご縁は見送る。

「実際に作業する部屋を見せてください」とお願いをし、奥の事務所へ通してもらった。

タバコのにおいは無かった。
だが事務所はネット通販の段ボールやら書類やらで乱雑としていた。ここまで整理整頓されていない事務所は初めてかもしれない。

そしてもうひとつの譲れないはトイレが男女別かどうか。
ささいな事かもしれないが、毎日の排泄を男女共有のトイレなのは思った以上にストレスになる。
トイレは男女別で問題なさそうだった。小さな飲食店だが、ここの配慮はキチンとしている。

一通り事務所を案内されて、お礼を言い、帰宅。
こうして飲食店事務の仕事が決まった。


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